プロローグ
この世界には2種類の人間しかいない。リア充かそうでないかだ。
「リア充」二つには、色々と種類がある。元々リア充な人、努力してリア充になった人、人生を捨てた人、やらかしてそうなった人、興味ない人、etc.
「また本読んでんのかよ。暗い男だな。お前っていつも一人だから、俺らの練習に付き合えよ。」
俺を茶化す気でいるのがバレバレなんだよ!
「あれ、あと一人いないな。名前なんだっけ。あっそうそう君だよ。名前なんだっけ。」
存在感がないのは俺のせいだ。でも、名前くらいは覚えろよ!!
「あと一人誰誘う。えっ。あいつ。パーティーあいつが来ると暗くなるからな。誘うのは論外だろ。」
おい、聞こえてんだよ!論外なら俺を会話に入れんなよ!
「君はさー。もっと明るくでいた方がいいよ。先生のアドバイスだ。」
何がアドバイスだ!俺は好きでこうして生きてるんだ!
「ねぇ、奥さんきいて。あそこにいる、男の子、なんか最近・・・・」
うるせえ、うるせえ、うるせえ。
「おい、知ってるか、あそこの男子って・・・・・・」
うるせえ、うるせえ!うるせえええぇぇぇぇ・・・・・・・・・。
俺の昔はこんなことを考えていた。「リア充って、ただコミュ力高いだけじゃん。別にリアルを充実するのは人によって違うじゃん」と。
この言葉を聞いて共感した人がいることだろう。それはそうだろう。
生まれつきの個性や性格だけで俺らの学生生活が決められ、区別され、排除され、・・・それの何が青春だ!
何だ、人生ってこんなにもつまらないものなのか。誰だよ、夢は必ず叶う、努力は必ず報われる、とか言ったやつ。そんなの全て夢じゃないかよ。裏切られた俺らの気持ちも考えろよ。
と、昔の俺なら叫んでいたな。はぁ、全く何を考えていたんだか。今となっては、穴に入りたい気になる俺にとっての黒歴史だ。
俺は今でも思っていることはないが、その理由としては、〝言われたり〟〝聞いたり〟する方が多くなってきたからだ。いや、今ではそんなこと自分で考えないからな。他の人の影響でそのときのことをたまたま思い出すくらいだ。
悲しいくらいに弱かった俺は、まあ、いい意味でか悪い意味でかは、その人の捉え方によるが、俺はいい方向に進化したのだと思う。俺なりの正しい階段を踏んで言っているのだと思っている、そう信じていたい。
もうわかったと思うが、俺はリア充と呼ばれる立ち位置に今はいる。だが、それで満足していない。俺が目指しているのは〝超絶リア充〟だ。そうだ、まだだ。今での生活も十分楽しいし、十分にリアルを充実している。
だが、やりたいこと、やるべきことの方がたくさん残っている。俺に残された時間。あと、「三年」だ。そう、あと三年しかないのだ。期間は短い割にまだまだ目的地が遠い。その目的地まで行くために更に俺は一歩ずつ階段を踏みしめて上っていかなければならないのだ。逃げ出したい気持ちもあるし、自由になって吹っ切れたい気持ちもなくはない。だが、これは俺なりの約束だ。ふっ、上等だ。
余裕だぜ。
初投稿でめちゃくちゃ時間をかけたまーまるです