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第36話 担任の先生...?

 次の日。朝起きるとまだベルは眠っていた。多分起きるには少し早い時間かな?

 

 でも2度寝はしない。前世でそれをして何度遅刻しそうになったことか…


 とまぁそれは置いといて、ベルを起こそうかな。


「おーい、起きてー」


 私は声を掛けながらベルの肩を揺すった。


「うぅぅん…あれ?なんでフィリアちゃんがいるの?」


 起きて開口一番にそれかい。


「昨日ベルが一緒にねよって言ったんじゃん」

「あ!そうだった!おはよ、フィリアちゃん!」

「うん、おはよ」


 ベルは相変わらずだね。まぁそこがいいんだけど。


 私たちはベットから出ると、着替えを始めた。そういえば、制服のデザインはなんだかセーラーに近い。白を基調として、所々に青色が入っている。


「この制服可愛いよねー!」

「そうだね」


 私たちは下に降りるといつもの食事をする部屋に向かった。そこには既にリーナが食事を終えて待っていた。


「あら、おはよう」

「「おはよう」ございます!」


 リーナはいつもより起きるのが早いと思ったけど、それくらい普通かなって思った。


 朝ごはんはパンにサラダというシンプルなものだった。


「じゃあ私は先に出るから、2人とも遅れないようにね?」

「はーい」

「はい!」


 リーナは紅茶を飲み終わると屋敷を出ていった。


 私たちも10分後くらいに食べ終わり、飲み物を飲んだら屋敷を出発した。いつものように乗り合い馬車に乗ると、学園まで向かった。




「おぇぇぇー…」

「フィリアちゃん、大丈夫?」


 …また酔った。なんでベルは酔わないの?


 教室まで歩くとだいぶマシになった。回復は早いらしい。


 教室の扉を開けるともう既に何人かが登校していた。その中にはキャサリンもいた。


「フィリアさん、ベルさん、おはようですわ!」

「うん、おはよ」

「おはよ!キャサリンさん!」


 ベルはキャサリンのことを呼び捨てにする気はないみたい。


「これ、席はどうなってるの?」

「基本自由席ですわ!」


 へー。じゃあ早く学園に来ないと好きな席に座れないのね。


「じゃあ隣りいい?」

「もちろんですわ!」

「じゃあ私はフィリアちゃんの隣りー」


 そういえばこの教室には黒板がない。どうやって書くんだろうか?


「そういえば担任の先生って誰なの?」

「それは今日分かるそうですわ」


 そんな会話をしている内にほとんどの席が埋まっていた。あ、ちなみに私たちは窓側の席にいる。で、どうやら時間になったらしく先生だと思う人が入ってきた。


「はーい、みんな席に着いてねー」


 うん?この声は…


「私がこのSクラスの担任、カトリーナです!」

「「え?!」」


 まさか今日早く起きてたのって…学園の先生だったから?


 リーナが名乗ったことにより、教室がザワザワしだした。特に男子。


(カトリーナって、あの六大英雄のか?!)

(ああ…多分そうだろ)

(まじか?!あとでサイン貰おうぜ!)


 うわぁー…カトリーナせんせー人気だねー。


「はい、出席とるよー。まずフィリアさーん」

「は、はい…」


 絶対聞こえてるけど、あえて無視してるよね。


「次、キャサリンさーん」

「は、はいですわ!」


 あれ?キャサリンが緊張してる?


「次、ベルさーん」

「はい!」


 ベルは平常運転だねぇ。


 男子は割愛。


「はい、全員居ますね。ではこの後の予定ですが、身体検査をします。だから体操服に着替えておいて下さい」


 あ、この後身体検査なのね。だから体操服を持ってくるよう言われたのか。身長とか体重とかかな?でもどこで体操服に着替えるの?


「何処で着替えるんですか?」


 お、男子の1人が聞いた。名前は……分からん。


「この教室よ。真ん中にカーテンがあるからそこで仕切るのよ。但し!覗き見したらあとで呼び出しだからね!」


 お、おう…カトリーナせんせーが怒っていらっしゃる。ああ言ったけど男子ってそういうことをしたがるからなぁ。



 ………不可視の結界張っとこ。


 私たちは真ん中のカーテンを引くと着替えを始めた。体操服は前世のものとほとんど変わらない。色は半袖は白を基調として、袖とか裾とかが赤色だ。半ズボンは全体が赤色。長袖はあるにはあるけど、ほとんど使わない。なんでかっていうと、この世界、季節の概念はあるのだけれど、涼しくなるとかそういった変化しかないのだ。だから寒くなることってないんだって。


「そういえばキャサリン緊張してたよね」


 私はあれからずっと気になっていたことを聞いてみた。


「当然ですわ!だって6大英雄なのですよ!緊張するに決まってますわ!」


 うーん…そんな雲の上の存在みたいな人達じゃないと思うのは偏見だろうか?


「それより、何故お2人はそこまで緊張していないのですか?」

「だって…ねぇ?」

「うん。毎日会ってるもんね!」


 ベル、そういうことは大声で言うもんじゃないよ。まぁ男子達には絶対聞こえてないけどね。不可視の結界に防音も付けてるからね。ただ、こっちからはあっちが見えるし、あっちの音も聞こえるんだけどね。


「え?!それはどういうことですの!?」

「うーん…簡単に言うと私たちカトリーナの家?に住んでるんだよね」


 あれがもはや家じゃないと思うのは間違ってないと思う。


「そ、それはどういうことなのですか?!」

「まぁ私の家族と知り合いだからって言えばいいかな?」


 嘘は言ってない。うん。


「知り合いとは一体…」

「はいはい、もうこの話おしまい!ほら急がないと遅れるよ?」


 もう永遠と続きそうだからね。強制的に切らせてもらう。


「あ!まって下さい!」


 そんなこんなで結構時間的にギリギリだったので、私たちは急いで試験を受けた闘技場に向かった。どうやら身体検査って運動能力のことらしい。



















 ………あそこって運動場の役割があったんだね。






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