第1話 転生
初めてです。
不定期ですが、できる限り早く投稿できるように頑張りますので、長い目で見てください。
「望水 静香さん。あなたはお亡くなりになりました」
目が覚めると突然そんなことを言われた。
え、まって 私死んだの？
「はい。あなたは先日トラックに轢かれて亡くなりました」
トラック……あ！思い出した！ たしか大学の帰りに信号無視してきたトラックに轢かれそうになっていた女性を突き飛ばしたんだ！
「はい。あの時は助かりました」
へ？ あ！あの時の！
でもなんで？ 私死んだんだよね？
「はい。ここは生と死の狭間の空間で、わたしはあなた方の言うところの神にあたります」
えーと、ちょっとまって？ 神？ え、私神様助けたの？
神様なんだから助けなくても死ななかった？
「いえ、神とはいえあの時は下界に人間として下りていたので、あのままでは死んでいました」
よかった……無駄死にじゃなかったんだ。
「ですがあなたは死んでいました。私がもっとしっかりしていれば……」
いやいや、あれは仕方の無いことだと思うし、第一私が自分の意思で助けたんだから、そんな思い詰めなくてもいいよ？
「……ありがとうございます。なので地球の神と相談し、あなたを転生させるという結論に至りました」
転生……というと別世界？
「はい。さすがに同じところに転生は出来ないのです。なので私が管理する
世界に転生していただきます。その世界は科学が発展していませんが、代わりに魔法が発展しています」
魔法！！ まさかラノベ的な展開になるとは！
「という訳ですので、地球の神と私からいくつか特典を差し上げます」
うーん、そう言われてすぐには……
あ！ なら、私と友達になってください！
「友達…ですか？」
そう！ 私前から友達全然いなくて、別世界にいくなら友達が多い方がいいなーっておもって……だめかな？
「……だめなわけ…ないじゃないですかーーーー！」
うわっ！
いきなり泣きながら抱きついてきた 。この神様も友達いなかったのかな？
「すいません。取り乱しました…。私も友達がいなくてつい…」
いいよいいよ。さて、特典の事なんだけど…
「はい！なにがいいですか！なんでもいいですよ！」
お、おう…いきなりキャラ変わったな。
とはいえ、具体的なことなんも思いつかないんだよねー
「だったら、私が適当に便利なの見繕っておきましょうか？」
あ、まじで？ じゃあお願い。
「はい！えっと…地球より治安が悪いので強くないと…あ、なんか騙されそうだから看破とか…あと魔法がつかえるようにうんたらかんたら…」
なんか妙にディスられているような…まぁ、いっか。
「大体決めておきましたので、あっちにいってから色々確認してください。
あと決めるのは種族とかですね」
種族かー…どんなのがいるの？
「私が管理する世界には、人間族、獣人族、ドワーフ族、エルフ族、魔人族などがいます。魔人族は総称で、竜人族、ダークエルフ族、魔鬼族、鳥人族などを合わせて、魔人族といいます」
魔人族か…友好関係は？
「魔王という存在はいますが、あなた方の世界の認識とは少しちがい、人間族などと友好関係にありますよ」
よかった。争い事は嫌だしね。
さて、どうしようか。出来るなら人間のままがいいけど、今度はもっと長くいきたいし、でもどうせなら地球にいなかった種族にもなってみたいし…
あー迷う。
「それじゃあ、全部混ぜちゃいましょうか！」
はあぁぁぁあ！？んなことできんの？！
「まぁ、面倒ですけど出来ないことはないですよー。なにせ友達の頼みですから！」
なんか友達の概念が違うような気が…まあ、いっか。選ぶのめんどいしそれにしよー。
「はーい。それじゃあここをこうして…あーして…できました！」
はや！？ まあできたんなら良しとしよう。
「これで大体のことは終わりましたけど、まだなにかありますか？」
そーだなー、あ、名前聞いてないや
「ふふふっ、そういばそうでしたね。私の名前はエルザといいます。」
じゃあエルザってよんでいい？
「ええ、もちろん！」
私の名前はむこうにいってから決まるし…あ、どうやったら会える？
「ここにきたいなーって祈ってくれたらこれますよ」
なんちゅうアバウトな…まぁ楽だしいっか。
じゃあ次はその世界についておしえて？
「はい。先程お話しした通り、種族がおおまかに4つ存在し、それぞれが別の大陸に住んでいます。それらの知識について調べられるスキルをつけておきますので、調べておいてください。あ、スキルというのは技能のことで今言ったような知識を補助するものだったり、武器などの扱いだったり様々あります。また、全ての種族で共通して、5歳になると教会で洗礼を受け、ステータスプレートと祝福を与えられます。祝福とはスキルのようなもので、一般的なスキルは頑張れば習得できるのに対し、祝福は神より与えられる特別なものです。一般的に祝福は1つから4つほど与えられます。（まぁ、友達なのでそこら辺優遇しておきますが）なので、5歳になるまではスキルは覚えられず、魔法も使えません。あなたも例外ではないので、気をつけておいてください。（危険があったら私が助けにいきますので！）説明は大体以上になります。質問はありますか？」
なんか途中ニヤニヤしてたけど気にしないでおこう。質問はないよ？
「では、これで転生準備を終了しますが、よろしいですか？」
うん！
「では、転生を開始します。よい第二の人生を……」
そこで、私の意識は途絶えた。
