第36話 ダンジョン探索
「パパがダンジョンに!?」
王子たちとの会議をおえて出てきたカルロさんに説明を聞けば、返事がそれだった。
食堂で私、カルロさん、セクターさん、ミレイユ、ラディウス様のいつものメンバーだ。
「ああ、王子達を守らないとね。
その代わりこちらの領地にかなり便宜をはかってもらう事になった」
「……でもっ!!過去では必ず死んじゃうって!!」
「大丈夫。一年契約だけれど、加護をちゃんと付与して貰うから。
不老・不死の加護を貰えば死ぬこともない」
「一年契約?」
私がカルロさんに聞き返せば
「うん。精霊王様の加護は確かに一度付与されたものは解除できないけれど最初から期限で契約すれば、加護は切れる。
何度でも付け直す事ができるんだ。
念の為に王子達もダンジョン攻略前にその契約をもらうことになっている。
ごく一部の兵士だけだけどね。
精霊王様の加護があれば飢える事もないから。餓死することもない。
最悪どこかに閉じ込められた場合でもダンジョンから出られる秘宝もある。
絶対死ぬことはないよ」
と、カルロさん。
うん、そこまでいたれり尽くせりなら大丈夫かも?
てか一年契約とかあるならもっと早く教えてほしかった。
ちょっと心惹かれるものがある。
「成程な。でもそこまで精霊王様達がしてくれる理由は何だ?
自分の誓約者以外に加護を与えるなんてよほどの事だ」
セクターさんが尋ねた。
「ああ、荒神化した犯人の行方を追っている。
今連絡がついていない精霊王様が王都にいる精霊王クロシュテイム様だけらしい。
そしてダンジョンができるのもその精霊王様の地域」
「……それはいろいろ疑いたくもなりますね」
カルロさんの説明にラディウス様も頷いた。
「それで一度、王都に行く事になったのだけれど、レティ、君はどうする?」
「え?王都に?」
「うん。お忍びで変装している王子とはお会いしたけど、それを周りにバレるのはまずいからね。
一度形式的にちゃんと会っておかないと。
王子との謁見は私だけで大丈夫だからレティは王宮に入る必要はない。
セクターやミレイユが一緒なら王都で観光もできるし。
行ってみるかい?」
カルロさんの言葉に
「うん!!!勿論!!!」
私は思いっきり頷くのだった。
■□■
「お嬢様随分嬉しそうですね」
「えへへ。憧れの王都だからね」
ミレイユに聞かれて私はニマニマした。
確かにカルロさんが長期でダンジョン探索に行ってしまうのは寂しい。
でも命の心配はないし、無理そうならカルロさん達だけなら帰ってこられる。
それに、王都に行ける嬉しさは話が別だ。
うちの国の規模としてはそこそこ強国に入る。
つまり首都はそれだけ賑わっているわけで。
いろいろ品物が取り揃えられている。
確かにセクターさんにいろいろ調味料とか揃えてもらったけれど、王都で食材を自分で見て揃えられる。
これは嬉しい。
あと魔道具関係の最新の本も買いだめしたいな。
ラディウス様の持っている本と魔法学校に通っているグレンさんが王都から送ってくれる本ではやはり違いがかなり見られた。
ラディウス様が授業を受けていた時代より今の時代の授業では、効率化されてたりする。
現地で本物の最新の魔道具が見られると思うとワクワクする。
カルロさんが国王と謁見している間私はお外で遊んでていいとのこと。
私は特別☆というよりも、王子とカルロさんが私がうっかり口を滑らせるのを警戒して排除してくれたっぽい。
有難いような、信用がないような。
とにかくカルロさんが王都でいろいろ用事をこなしている間、私は遊んでいられるのだ!
今からウキウキするなという方がむりである。
行くのはまだ先の話だけど、何がしたいかちゃんとメモに書いておかないと。
買いたいものを買い揃えたいな。











