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流星の騎士団  作者: 津々 佳織
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きみをたどる

少し二人の時間が取れたかなと思います。

ゆっくりゆっくり距離を縮めたいです。

「ミラ、あいつは?」

 ミラが騎士団の宿舎に一人で戻るとラスティンが最初にかけた言葉がこれだった。

 ミラはやれやれと苦笑いをする。なんだかんだでラスティンの人の良さはミラが一番知っている。

「ミラさ、明日少し出かけてくるから」

「出かける?どこに?」

 ミラは人差し指を唇にあてると、ひ、み、つ、と笑った。

 そして日が昇らないうちにミラは一人で出かけて行った。


 ラスティンはミラを見送った後、眠れなくてぼうっと窓から

昇る太陽を見ていた。

 ふと下を見るとセイカが同じように空を見ていた。

 何見てんだよ……と声をかけようとして口をつぐむ。

 セイカが胸元から、あのペンダントを取り出して

大切そうになでていたから。


「お前スラストの何だよ……」

 ラスティンのつぶやきにセイカは気がつくと、慌てて宿舎を出て走り出した。

 ラスティンは思わず追いかける。


 ラスティンはセイカが何故逃げるのか分からなかった。

スラストを殺した犯人なら何故わざわざスラストの故国に戻ってきたのか。

 どうしてスラストのペンダントを持っているのか。


 そして……どこにも戻るところなんてなくせに、自分から逃げるのか……。

「くっそタレ!」


 ラスティンはセイカの服を掴んだ。しかしするりとかわされ、

代わりにセイカのペンダントの鎖を引きちぎってしまった。

「あっ……!」

 

 2人の声が重なる。ペンダントは音をたててバラバラになる。

 セイカはしゃがみこんで必死にペンダントをかき集めたが

ペンダントの中央を飾る石だけは見つけられなかった。


「わりい……」

 ラスティンが謝るがセイカはただぼうっとかき集めたペンダントの残骸を見ていた。


 ラスティンはセイカの顔を自分の胸にひきよせた。


「とりあえず泣いとけ!」


セイカの瞳から涙が一つまた一つこぼれる。愛する人はもういない。その現実を初めて思い知らされた瞬間だった。


まだまだ続きます。前にサイトで書いた時より楽しくなってきました。

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