転生、そして再臨【回想】last part
前回までのあらすじ
首を突かれたが無傷に済んだ亮太だったが自分が置かれた状況とこれからどうなるかについてヴェイグと話し合っていた。
説明が終わった矢先、玉座から立ち上がれないことに気づいた亮太だったが…
「えっ何のことです?それ」
「どうにもこうにも立ち上がれないんだなぁ、これが」
そう、なんとか立ち上がろうとはしているが全て超強力な力で押さえつけられて無意味の徒労に終わる。
そんな感じだ。
「ふぬぬぬぬぬぬ…!!」
「ちょ、ほんとに大丈夫ですか!?えええええ…こんなこと初めてですよ」
「なにそれ超困る!」
トイレはどうする!?飯は!?風呂は!?
あれこれと心配するうちに一つ気になることがでてきた。
「異世界と言ったらステータス画面だろ。力とか、それ解決すれば立てるんじゃね?」
「ステータス画面ですか。それなら出てこいと念じるだけでいい筈です。まあ、念じやすいようにオープンって言う方もいらっしゃいますが。」
「オープン」
「即試しやがった」
亮太の目の前に光のパネルが姿を現す。
「どれどれ…」
雪見・ウロボロス・亮太
Level:1(max999)
体力:5250
魔力:1500
筋力:2000
賢さ:5
素早さ:700
魅力:-測定不能
経験値:0
所持金0
能力
死神の過保護:ダメージを受けない。無力化不可能。例えコンクリ詰めにされても改変され脱出。
「ねえ俺泣きそう!賢さと魅力の低さに泣きそう!てか魅力マイナスに振り切れてるじゃん!?」
「いえ、レベル1だと普通の人間は体力が500、魔力が200、筋力が600、賢さ100、素早さ60、魅力は人それぞれ くらいですので、ちょっとバケモノレベルですね。レベルが上がればますますバケモノです。流石は長」
「辛い!魅力が人それぞれってとこ!非常に辛い!バケモノってそれ完全に見た目のことだろ!?そして賢さはやっぱり負けてるのね!?」
「閉口しておきましょう。」
「やめてくれええええ!」
異なる世界間での美の基準はどう足掻いても覆らないと確定打をくらい悲痛な叫びを上げる。
「本題に戻ろう、力があるのに立てないってつまり」
「それを上回る力で押さえつけられているのでしょう。常に椅子から立とうとしていると経験値も筋力も上がってレベルウハウハになるはずなので取り敢えずトレーニング頑張ってくださいね」
それから俺の血のにじむ努力が始まった。
【回想】編はここまで!
次回からは【努力】編になります!
(⊃´-`⊂)