転生、そして再臨【回想】part2
前回までのあらすじ。
春から二度目の高1生活を始めるはずだった亮太。
自転車で颯爽と坂を駆け下りた彼だったがブレーキが効かなくなってしまい、死亡。そして異世界へと転生!
まあ、そんなこんなで俺は異世界転生したわけなんだけどさ。ここでビックリしたことがあるんだよ。
普通さ?召喚!っとかだったらほら、光がパーっと輝いて、「眩しー」っとか思って瞑った目を開けたら訳わかんないとこに立ってたとか、失神して異世界に倒れてたとこを介抱してもらうとか、そんなのじゃん!?
ハッ俺は違ったね!
「何だっ!?」
座ってんのよ、あからさまに玉座っぽい奴にさ、荘厳に。
「うわっ!?何処だここ!俺は誰っ!?ってそれは分かるか…てか体動かねえっ!?」
何故かな、椅子に向かって超強力な力で押さえつけられてるような、そんな気がするんだよね。
「おーい!誰か!!………返事ねえ詰んだwwwwww」
まあ、このあとの展開とかってご想像通りなんだけど、来るんだよね。側近みたいな奴が。
ガチャリと扉が開く音が聞こえる。ここからでは上手く確認出来ない。
「おーいっ!こっちこっち!!」
「何奴っ!?」
「おーい、俺俺」
「いや誰ですか!っというかどっからここに入ったんですか!??」
どうやら気難しいタイプではなかったらしい。いやあ良かった良かった。
「知らねえよ!気がついたらここに座ってたんだよ!それくらい察しろこのバーーカ!」
「いや無理ですよねそれ!?しかし、今気がついたらとおっしゃられましたね?もしかすると……」
「何ひとりでブツブツ言ってんだよ!」
「ちょっと失礼しますね。」
「っ…やめ!///」
「キモイから黙ってろ!!ハッいかんいかん、素が…やれやれ」
側近のような奴が首元に手を伸ばしてくる。
そして……
「えいっ!!」
「ファッ!?ごぷっ………」
「死んだかな?」
深々と刃物を突き立てた。
イメージって楽しいなぁ…
(ノ)・ω・(ヾ)