表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/17

転生、そして再臨【召喚】part1

恥の熱から覚め正気に戻った亮太は自分のステータス把握作業を開始する。

ーーーー亮太ーーーー


たしか……俺の能力のなかには召喚系のものがあったよな。物は試しという言葉があるからな!!よし!!

このあと亮太が何をするかはもうお分かりであろう。


「オープン」


目の前に淡い光を放つパネルが現れた。

そういえばスキルの使い方、習ってなかったな。


「まあいいか」


とりあえず弄ればわかる。これは現実世界にいた時にさまざまな機械に触れて得た結論だ。

高確率異次元召喚という項目に指先を触れてみる。

結果、ビンゴ。

目の前に、バスドラムのヘッドほどの大きさの白い穴が現れた。

と、その直後。


「へぶぅ!?」


見るからに虚弱そうなボロボロの男が放り出された。目の前の穴から。


「あ、あんた誰だ!!?」


「お、俺?亮太だけど」


「いや誰だよ!!?」


俺と同じく黒髪だが、俺と比べるとかなり細身で何よりなんだこの隈は。

こういうのを不摂生というのだろうと、そんな思いを静かに胸に秘める。


「俺は雪見・ウロボロス・亮太だ。よろしく」


「へ、、へひっ……」


「?」


「だあっはっはっはっは!!wwwwww」


「!?!?」


人の名前を聞いて笑うとはなんと礼儀がなってねえんだコイツ!!

いや確かにその気持ちはわかるけども!!!!


「あー、もう!城追い出されたと思ったらいきなりこれだよ。ああ萎えるぅー」


なんだ、名前を聞いて笑った訳ではないのか。


「あの、名前を聞いているんだけど」


「ああ、ごめんごめん!僕の名前はナルだよ。よろしくね」


話が通じる相手で良かった。

それでは早速実験に入ろうと思う。


「おーい!!ヴェイグー!出て行ってすぐのとこ悪いんだけど井戸水くんねー??」


その言葉を言い終えた頃には俺の手には井戸水入りのコップが握られていた。客をもてなす菓子付きで。

いきなり知らない人物が、しかも玉座の間に現れたのに驚かないのか?

そう思ったがよく考えればあのあと能力で俺が水飲んですぐのステータス見てたっぽいし、大丈夫でしょ

高確率異次元召喚。

そういえば思ったけどこうやって別の世界の人間と喋ることができているのは俺の能力の一つの特殊言語超補正が関わっているのだろうか。


「お気遣い感謝する。ありがたくいただくよ」


ナルは見たことのない透明度を誇る水を見て一瞬惚れ惚れする表情をしながらも、大事そうに。されど一気に水を飲み干した。


「うっ」


即死。


「ええ…」


やっぱこうなるのかぁ……

ちょっと凹む。初めて召喚した相手を5分足らずで殺したんだからな。

即死したナルを眺めていると彼の上の空間に亀裂が走った。


「?」


ぼとっ

という効果音が正に超的確だと思われる。

なんとその亀裂から落ちてきたのはナルだった。


「うわっ!……ぼ、ぼぼぼぼぼ僕ぅ!?!?!?」


露骨にパニクっててにやけてしまった。


「なんのつもりだ……」


それを見たナルは当然、顔を真っ赤にしてプルプルと震えている。ああ、相当怒ってるなこれ。


「この……」


そりゃそうだ。


「外道がああああああ!!」


召喚されてすぐの頃の自分と今のナルを重ね、懐かしく思いながらも的確に対処する。

腕が大振り、素人だな。

顔を狙うフェイントを入れ足を払い、倒れた彼の顔にエルボーを打ち込むーーーー寸前でやめた。


「すまない」


素直に頭をさげる

いや、下げすぎて腰がビキビキと音を立て出した。


「あ、いや、そのまでしなくていいから!!」


「あっそう?」


軽い調子で頭を上げる。


「やっぱ死ね」


「俺不死身だから無理」


「は?」


こんな返答をされたナルであるが、彼は何故かその言葉を嘘だとは思えなかった。

答えは簡単、身をもって体感したからである。

ナルだって、たった今死んだのだ、だが不思議なことに生き返った(複製)された。

複製だと思ったのは目の前に自分の死体があったからである。


「あーそうそう、さっきから思ってたんだけどその光は何なの?」


ナルが指をさした延長線上にあるのは俺のステータス画面。


「ああ、これ?ちょっとこっち来てみて」


ナルが俺に非常に訝しげな目を向けながらゆっくりと近づいてくる。

特に何もする気はないのだが。

ナルが隣に来てから教えてやった。


「オープンって言えば出てくる。」


「え、なんで近くに呼んだの?」


「それはあれだな。呼び出したの俺だし見届けるのも役目かなーっと」


胡散臭っ!?と内心思ったがそれをナルは口に出さなかった。


「お、オープン…?」


ナルの前に光のパネルが姿を表す。

どれどれ……



ナル

Level:15(max100)

体力:130

魔力:45

筋力:90

賢さ:300

素早さ:250

魅力:590


経験値:1200

所持金:0


能力

残機:この世界に本来存在しないものが享受する可能性のあるバグスキルの一つ。死亡しても残機があるぶん生き返る(リスポーンできる)。

残り残機数:99999



はは、インフレステータス見すぎてた俺の感覚がおかしいみたいだ。魅力590が泣けるほど羨ましいぜ。


そんなことを考えていたら何やら不自然な音が後ろから聞こえた。


ぼとっ


「「へっ?」」

いやはや、書きはじめると止まらないですね……

さて、ここからは新編【召喚】です!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ