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マリアナ物語  作者: hapy
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-3−

6月・・・、あのテストの日から、色々文宮から聞き出そうとしたけど、何か近寄りがたい雰囲気が以前よりも増えた気がして・・・。何なんだろう?あの手の震え・・・・・。


帰りのホームルーム。何か、文宮から話があるらしい。

「皆さん今までありがとうございました。私は明日から、パリに留学することになりまして、当分休学いたしますわ。」

えっ・・・。そうなの?じゃ今日聞かなくちゃいけないんじゃない。よしっ!

「起立、礼」

ふー終わった。よーし!

「文宮さん、ちょっといい?」

「は?え、ええ、何ですの?」

「あのさ、1ヶ月くらい前の、数学の小テスト返された時、手が震えてるように見えたんだけど、私の気のせいかな。」

あ、明らかに動揺してるよーーー。手応えあり!

「あ、え、そ、それは・・・。」

あ、よーーーし!

「今回の留学と何か関係ある?」

「・・・・」

黙ったままとか、卑怯じゃん!!聞き込みだあ!

「何で黙ってるの?」

「・・・・」

「何かまずい?聞かれちゃ?」

「・・・・」

ああーーーーもう、うざったいなあ!

「ねえ、なんか言ってよ!じれったいんだけど!」

あ、口開いた!

「じ、実は・・・。」

なになにナニナニ?

「ここではちょっと・・・。裏庭に・・・行けません?」

ああ、ちょっと気が抜けるーーー。まいいや。聞けるんだし。

「いいよ、いこ。」


よーしいよいよだ!

「今回の、留学は、私が望んだんじゃありませんの・・・。」

「うんうん。で?」

「しかし、母と父が、勝手に話を進めまして・・・。」

「うんうん!」

「私は、嫌だと言いましたわ。そうしたら、『これからは、日本の事意外もしっかり学ばねばな。』って・・・。」

「ふーん・・・。で?」

「私は、将来の文宮家の跡取りとして、しっかり学びたいのは、日本のことなんですわ。」

うわっなんかいきなり力入っちゃってるけど・・。まいいや続き続き

「それで、今度のテストで、100点採れなかったら、留学と・・・。」

「決まっちゃったんだ・・・。」

「ええ、そういうことなんですの・・・。」

やったーーーー!すっきりー。問題解決う。ああ、よかった。

「さようなら、夢河さん。また、いつか会いましょう。と言っても、卒業までには戻ってきますけれどね・・・。」

にこっと笑って行っちゃったよ・・・。なんか急に寂しくなっちゃったよ・・・。自分が楽しんでたのが馬鹿みたい。・・・・・・・。

一個問題は解決したけど、これから先、何か問題待っていそうな雰囲気・・・・。

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