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LAST DAY OF EARTH  作者: TATEO
2/10

滅亡まであと365日 前編

えー、皆さん今日一時間目の時間を潰してまでこうやって集まっていただいたのは、非常に重要なお話があるからです。座ってください。


・・・昨日からのニュースで既にご存じだとは思いますが、あと1年で地球は滅亡することが発表されました。国際宇宙機構によると、太陽くらいの大きさの惑星が、地球の方向にまっすぐ飛んできているようです。何とか軌道修正できないか考えているようですが現代の科学力では、どうすることもできないようです。


皆さん、明日より当校は自由参加型にします。1年365日は非常に短いです。受験を控えた諸君もいるようですが、こうなっては受験どころの騒ぎではありません。だからこそ残りの365日は自分で有意義に過ごしてください。もちろん365日でできることは限られていますし、1日24時間という時間は変わりなく皆さんに分配されます。ですから、皆さんはあと1年という期間を悔いのないように過ごしてください。その中で、登校してくれる諸君には、私たち教師一同も特別カリキュラムを作り、大切な1日を悔いのないように過ごしていただくよう、最大限の努力をします。


ただし、私から2つお願いがあります。1つは、非人道的な行いは止めていただきたい。確かに地球が滅亡することで、悪行に働く輩はいるでしょう。もしかしたら、君たちの内縁の人がそうなるかもしれません。でも、当校は君たちをそのような悪行を行うような生徒じゃないと信じている。だからこそ、最後の最後までは人として全うな人生を歩んでいただきたい、これが1つです。


もう1つは、親に感謝しなさい。どのような形でもいい。君たちをここまで育ててくれたご両親に感謝することを忘れてはいけない。残りの時間が有限だからこそ諸君には家族との時間を大切に持っていただきたい。


以上が校長である私からのお話です。悔いのないように命を大切に生きて、最後の瞬間まで生き抜いてください。


ーーー校長からの話が終わると、僕は前々から辞めたいと思っていたバスケットボール部の退部届を提出した。   



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