五話
「ねぇ〜いいでしょ?」
「嫌です」
今 この世界に転生して始めて後悔してます…ス、スカートをはけと……お母さんが……
「姫紅が着たら絶対に可愛いって!」
「嫌です!!」
「着てくれたら欲しい物買ってあげるから!!」
「ぐっ! 」
ど、どうしようかな? そういえば……魔法術の事が書かれている本が欲しいからね…
「ゔ……」
「仕方がないです……」
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「可愛い!!」
今 お母さんに絶賛中です。 これで本が買える!!
「うん!約束どうりに 何が欲しい?」
「本がいい!!」
「へぇ〜姫紅って本が好きなの?」
「うん!!」
今 思うと物に釣られたような……
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ーー
ー
「どんな本が欲しいの?」
「魔法の本!!」
「え?姫紅って 魔法に興味あるの?」
「うん!!」
「じゃあ…これかな?」
[水術の入門編〜一級魔術]
「これがいい!!」
「これください」
「1254円です。」
〜円がこの国の硬貨らしい……
「はい!これ!!」
「ありがとう!!」
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「ふぅ〜ん? 水を魔力で状態変化させて氷術にするか……」
「でも 氷術の入門編がないな」
氷術は最低でも中級か…まずは水術を極めるか…
「まずは 召喚術と水術を組み合わせ……あ!これ上級だった 簡単な……物は……」
[水術初級魔法
水鉄砲
敵を離す程の力だが…火を消したり色々な事に利用できる。
水玉水の玉を作り敵に当てる魔力の量で大きさなどが変わってくる。
この他には余り使えなさそうな物ばかりだった。
「水鉄砲か……魔法陣は…あった!」
どうせ…弱い水鉄砲だと思うから 壁に当ててみよう!!
「喰らえ!!」
「え!?」
魔法陣から出た水は勢いが強く壁に激突しかなり大きい音を出した。
「う、うわぁー……」
やばい!?母さんに殺される!?!