投射パターンと、魔杖
/投射パターンの成りたち
呪文を作る段階で、向きや発現形状をある程度決定する事が出来ます。
これが投射パターンであり、その下位現象である魔杖に当たります。
元々は作業道具のノズルや、レーザーカッターの形状に用いられていた技術でしたが
既存技術の組み合わせから、モジュール呪文と言う概念が生まれた事によって
独自の形状全てをひっくるめ、投射するパターンと呼ばれることになりました。
/魔杖の台頭
投射パターンが成立して行く中で、下位現象として設定され
扱い易い物品に、専用となる1つを仕込まれたのが魔杖になります。
杖といっても総称で、本であったり剣や槍であったりと、形状は様々です。
1つの魔杖に対し、1つの投射パターンが組み込まれており
概念的には噴射ノズルの時代まで、技術を戻した…という物で、実際には新しい技術ではありません。
ただし、そのアイテムを使う限り、投射に関してはMP消費だけで使い回せるのが大きな特徴です。
当初は不便だと思われていた魔杖ですが、冒険などでは多岐にわたる形状を揃える必要は無いため
魔杖士(魔杖子)とよばれる愛用者が、年々増加傾向にあるようです。
/投射パターンにおける、モジュールと魔杖との差
此処で解説するのは、モジュールを使った場合と魔杖を使う場合の格差です。
大きな差としては
モジュールを使う場合
・投射パターンの入れ変えが可能
・入れ変える場合、変更に多少の時間が掛かる(戦闘中は基本的に不可)
・クラススキル・学派スキルの影響を受けても良い(特定属性のMP軽減や、火のパターンから、風のパターンなど)
・予め設定しておけば、背中から頭上などの方向設定も可能
・各種設定に使ったモジュールは、入れ変えるまで別の用途に使えない
魔杖を使う場合
・総合的にモジュールを使う場合より、範囲・性能が低い
・見た目から判断出来てしまう(紋様などでプログラムを代行しても、判別出来る)
・方向設定は、あくまで魔杖から延びる形に制限される
・所持数の制限に囚われず、使い回して良い(極論を言えば、同じ杖から同時に呪文を使用して良い)
・限定的な範囲であるが、局所に限って性能が良くなる(噴出先を絞っている為)
総評として
モジュールを使う場合は自由度が高く範囲も広い、魔杖の場合は範囲は狭い特化型となります。
モジュールに当てはめた場合は
「火」のモジュールであれば、形状「矢」で弾として30m先に飛んで行き
「土」のモジュールであれば、形状「壁」で3mx3mx10cmの範囲にそびえることになります。
精霊学派の力で、火を風とみて三角形の範囲にしたり、属性があったら場合はMP軽減できるなど
応用範囲はモジュールの方が遥かに高い物の、仮に3つの呪文がある場合は、それぞれにモジュールが必要。
似たような物で、魔杖の場合は
「杖」の魔杖であれば接触距離が1m延長(アイテムによっては代用pが1+追加)
「盾」の魔杖であれば正面1x1x10cmと個人用ですが、装甲などに+1(アイテムによっては+2)
仮に3つ呪文があっても全ての呪文に、同じ魔杖の効果を使用する事ができ
個別性能もやや高くなる傾向にあります。
/投射パターンにモジュールを使用する場合(修正される可能性アリ)
代用:接触:触れた対象
コモン:
地:壁:縦3mx横3mx厚み10cmの立方体
水:波:縦10mx横1mの四角形
火:弾:30mの弾道軌道
風:旋:縦5mx横3mの放射状三角形(手元1m)
木:輪:直径3mの円の外延
光:球:直径3mの円の内側
アンコモン:
砂:集合:対象の集合体に対し影響を与える
雷:伝達:10km以内の指定した味方対象。ただし、情報その他の制限あり
重力:加算:呪文を別の投射パターンに上乗せする
(氷):逆方:投射方向を逆転させる。「伝達」であれば、指定場所にある情報を回収する
(聖):特殊:10m以内の聖別した対象
レア:
空間:間:3mx3mx3mの立方体、「壁」の上位互換
(時):事象:10km以内で、予め指定した行動を取った対象(基本的には儀式用)
(死):視界:直径10m以内の対象の内、指定した対象
(魔):AI:10km以内の、指定したNPCドローン
魔杖の例:(魔杖は必ずアイテムに封入される為、何らかの+1~2効果が追加される)
「杖」:接触距離1m追加
「札」:張りつけた対象
「華札」:札で囲った範囲
「盾」:1mx1mx10cmで、壁の下位互換
「槍」:射程が3分の1に成る代わりに、ダメージ+1d6
「書」:1ターン余分に時間を掛けると、代用pが追加(主に儀式用)
これらの投射パターンは、研究によって追加・修正される可能性があります。
あまり意味の無い区別であればデータ修正、対象を入れ変えた方が意味が通る(覚えやすい)なら入れ変え
その他、呪文学校・闘技場での研究により、変更される可能性があります。




