キャンペーン:ヒドラは花園の向こうに・後篇
第三話~五話は、ウェブ形式で三回、会話で二回ほどの分量です。
基本的には危険な生物が居ると判断して、これを伝達し、対策班を速やかに呼ぶ為の材料集め。
および、その場合に効率的な対策が取れる為の情報集めが主題になります。
なお、会話形式の場合は、二回目がやや長くなる事と、そこまでに至る段階で、倒せるだけのデータ集めをする事に成りますので、
最終段階で戦闘に協力しても良し、しなくとも構いません。
第三話:ヒドラの出現!
基本的な流れは1つです。
突如現れた、奇妙で危険な生物。
これは危険指定区角から、辺境区域に侵入した危険生物の脅威だと推定できる為
出来るだけ高い正確さと速度で伝える事。
その解決や、発生する副次項目は…可能でならばという話になります。
/行動指針の策定
基本的にNPCはフォローやガイド役として、メイン行動にはなりませんので
当然ながら、キャラクター達が主役となって決定・行動して行く必要があります。
『鉄仮面先生』
「あれは危険生物で町が居ないと思うわ。その上で、最も近い位置に居る者として行動する事にします」
『ナデシコ』
「では早速退治に向かうと…。違いますの?」
『委員長』
「それだど、私達がやられちゃったら、誰も今回の事を知らないまま、大ごとになっちゃうよ。だから、ここは連絡と…情報収集くらいかな?」
『鉄仮面先生』
「そう言うことね。村に向かう道へのブロックと、最低限の連絡は先生の方で行います。あなた達は可能な範囲での情報収集と、その検証を行ってください」
ここで調べ、確定して置くのは
・どうして危険生物だと、断定できたのか
・どうして危険生物が、村への脅威になるのか
を基準にして、より詳しいデータの確認になります。
とは言え、植物の急成長で蔦と花の橋が掛かった事
毒と回復力を持った脅威的な能力であるのは、前回ラストで判明していますので
より正確に、かつ、村人や上の人達に伝わるようにまとめる事に成ります。
記憶力と判断力の複合判定。判定値が5毎に、正確で詳細なデータが採れる物とする。
また、前回の段階でデータを得ている場合は場合は修正が入ります。
記憶力と判断力の複合判定。達成値ごとに結果が異なる。
記憶力:(メンタル+テクニカル+記憶力)
判断力:(メンタル+スピード+判断力)
前回のデータ
植物の橋:+2
毒の特定:+2
ヒドラ・ヘッドの残骸:+5
『ナデシコ』
「花の橋を伝って来たのでしょうけど…、端っこでコレなら、相当に巨大で…その上に回復力も備えると厄介な相手ですわね」
『委員長』
「毒も持ってるから…、遠距離から攻撃するとか、四方八方を固めて焼き払うの方がよいのかなあ」
「それにしても不思議なのは、巨大生物で食欲旺盛なのに、本体が移動してきてないってのはどう言う事なんだろ?何処かで餌が豊富にあるとか、逆に判断基準が低いのかな?」
『ナデシコ』
「それですの!早くなんとかしないと、飛龍ちゃんたちがみんな食べられてしまいますわ!」
ここで判るデータとして
5:前回のまとめデータが造れる
10:本体サイズ、低い知性、低い探知能力など、基本データが推測できる。
15:サンプル入手が不要になり、上記の基本データを、結果例から算出し報告書が造れる。
20:相手の行動速度、探知能力、周知の地形情報から、次に侵入する良い方法を思い付く(次回判定にプラス)
基本的には同じ内容ですが、次に必要な行動が省けたり…行動修正値を得る事が可能になります。
/検証データの入手と、飛龍保護?
基本的には報告をあげれば、対応班が動くはずですが…。
この時点では、なんとも言えません。
緊急事態であると、少しでも現実味を増す為に、可能な範囲のデータを集める事にします。
内容としては、蔦の橋を当初とは別の方向に登りながら、遠目から確認したり、残骸が落ちて居ないか、した谷の下の方へ回り込んでみたりになります。
なお、この行動は前回の判定で15以上を出していると、別の行動が取れるようになります。
具体的に言うと、回収目的でやってきた飛龍を助けに行ったり、危険生物に対する思い付いたパターンを試したりなどです。
行動としては同じですが、他にしたい事があればそちらを優先して良いと言う事です。
『ナデシコ』
「おおよそですが、移動範囲が見えて来ましたわね。飛龍ちゃんの様子を確かめに、上方に参りますわよ」
『委員長』
「情報収集が目的というのを、忘れないでね…。でも、大きな蛇みたいな感じで、目が悪いなら…どう行くのが良いんだろ?」
サンプル集め:体力または素早さの選択判定(前回15以上なら別の行動にできる)
体力または素早さ。目標値5以上で2回。または10以上で1回
体力:(肉体+パワー+体力)
素早さ:(肉体+スピード+素早さ)
前回20以上だった:判定不要だが、更に+2して10が出た場合は、飛龍回収ルートなどを思い付ける。
第四話:空中庭園へ
この回は、三話で得た情報の確認、および可能なら飛龍の救助に成ります。
行動速度が本当に正しいかとか、探知能力が低いのであれば、何が有効かを把握する事。
情報を集めることで、対策班が実行手段を用意できる様にするのが目的と成ります。
/ヒドラの視認と飛龍救助
ヒドラ・ヘッド複数を見つけ、その配置から本体の場所が判ります。
源流に当たる場所から一度落下して、ズルズルと谷にある花園に登って行っています。
その間にも、端末であるヒドラ・ヘッドが周囲の生物を飲み込んでいる様子が見えます。
『ナデシコ』
「何をしていますの!?早く救助に行きますわよ」
『委員長』
「無謀に飛び込んでどうする気?この位置じゃ救助なんて間に合わないし、結果的に援護できるような行動を考えないと…」
内容的には、ヒドラ・ヘッドが伝わっている蔦を破壊するとか
逆に橋に成る物を飛龍の位置に渡す、加算呪文で距離を延ばし、向こうからこちらへ風を送ることで飛龍が飛べるようにフォローするなどなど。
思い付ける範囲で行動すれば、壊滅する予定の飛龍を少数ながらも助ける事が可能でしょう。
もちろん救助する必要はありませんし、逆にもっと良いアイデアを思い付けるなら、相当数の飛龍を救助する事が可能です。
なお、今回は戦わないヒドラ本体ですが(ヘッドとは戦っても問題ありません)
探知能力が低く、移動方法が限られ、移動速度が遅い事から、誘導・妨害系の行動が有効です。
判断力か記憶力で判定すれば、その事が判って、出目に応じた方法を思い付けても良いでしょう。
同様に、使えそうな呪文を思い付く場合は、呪文構成になります(必要なモジュールを持っているかは別にして)。
判断力:(メンタル+スピード+判断力)
記憶力:(メンタル+テクニカル+記憶力)
呪文構成:(モジュール干渉+テクニカル+呪文構成)
コマンド:音の情報伝達(雷で音指定)、風の生成と距離延長(風・光・重力)、重力の生成(重力・光)、
この段階で具体的な位置を把握し、ヒドラ・ヘッドの危険性を把握していますので
ある程度、近寄って検証する事も、色々な呪文で試す事ができます。
歩いて飛龍を助けに行くというのは無謀ですが、パーティの攻撃力が高いならば、ヒドラ・ヘッドを数本倒すことで
おびき寄せると言う方法も無くはありません。
/全体構図の把握と、飛び火距離の判断
抜本的な解決ですが
ヒドラは強力な再生力を持ち、巨大であることから、まともに戦闘するのは無謀です。
ですが、この周辺がもともと谷である事、蔦はもともとこのサイズではなく、急成長した事を考えれば焼き払うのが最も効果的です。
その為には、谷では無い地の森部分の位置や、風向き・風量による被害範囲の策定を行う必要があります。
『鉄仮面先生』
「連絡したのだけど、最終的に焼き払う事になりそうね。みんなには悪いのだけれど、必要範囲を焼き払った場合
どの程度まで延焼するのか、その範囲を狭めるのはどの程度の可燃物除去が必要なのか、確かめに行って欲しいの」
『ナデシコ』
「そんな!このまま飛龍ちゃんを見殺しにするのですか?」
『委員長』
「仕方無いよ…。現在進行形で食べられてるし、ここからじゃあ…。でも、今から調べに行く範囲で、助けられる子だけでも助けよう?」
判断力と呪文構成で、それぞれ目標値5。その後に、5上がるごとに飛龍を助けるチャンスが1回生まれます。
判断力:(メンタル+スピード+判断力)
呪文構成:(モジュール干渉+テクニカル+呪文構成)
また、以前にこの谷へ訪れて居た者は、記憶力でも降る事が可能です。
記憶力:(メンタル+テクニカル+記憶力)
第五話:花園の向こうに…
基本的には、一度戻ってから対策班を連れての戦闘です。
この為、前回までの行動が上手く行っている場合は、戦闘を行わずに終了して構いません。
全て終わった段階で、呪文学校で飛龍の研究と育成、希望者は功績pを支払うことでペットとして扱えます。
『委員長』
「参加しなくても良いそうだけど…どうする?」
『ナデシコ』
「この子達の親が殺されたのですわよ?このまま放置などできません!」
『ヒドラ』
危険生物として指定された内の一体。
蛇に似た生物であるが、細胞分裂の途中で遺伝子が傷つき、異常な再生を行う用意なった模様。
再生の度に寿命を消耗するので、本来は危険区域に誘導・追放して、処分したはずであった。
今回の植物成長により、道が繋がらなければ出逢わなかった脅威であろう。
HP:1000、MP0
命中10、回避0、装甲0、ダメージ2d6+2.HP再生10
特殊能力:毒の牙
攻撃を受けた場合、体力による抵抗値10へ成功しないと、解毒目標値20・毎ラウンドダメージ2pの毒を受ける。
超回復:10ターン経過ごとに、ヒドラ・ヘッドが再生する。
ただし、再生中は本体の回復力が失われる。
『ヒドラヘッド』x9
HPが100で、回復力が5である以外は、ほぼ同じ物。




