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名も無き星の冒険者  作者: 流水斎
ゲームとしての、ルール
82/85

キャンペーン:ヒドラは花園の向こうに・後篇

 第三話~五話は、ウェブ形式で三回、会話で二回ほどの分量です。

基本的には危険な生物が居ると判断して、これを伝達し、対策班を速やかに呼ぶ為の材料集め。

および、その場合に効率的な対策が取れる為の情報集めが主題になります。


なお、会話形式の場合は、二回目がやや長くなる事と、そこまでに至る段階で、倒せるだけのデータ集めをする事に成りますので、

最終段階で戦闘に協力しても良し、しなくとも構いません。


第三話:ヒドラの出現!

 基本的な流れは1つです。

突如現れた、奇妙で危険な生物。

これは危険指定区角から、辺境区域に侵入した危険生物の脅威だと推定できる為

 出来るだけ高い正確さと速度で伝える事。

その解決や、発生する副次項目は…可能でならばという話になります。



/行動指針の策定

基本的にNPCはフォローやガイド役として、メイン行動にはなりませんので

当然ながら、キャラクター達が主役となって決定・行動して行く必要があります。


『鉄仮面先生』

「あれは危険生物で町が居ないと思うわ。その上で、最も近い位置に居る者として行動する事にします」


『ナデシコ』

「では早速退治に向かうと…。違いますの?」


『委員長』

「それだど、私達がやられちゃったら、誰も今回の事を知らないまま、大ごとになっちゃうよ。だから、ここは連絡と…情報収集くらいかな?」


『鉄仮面先生』

「そう言うことね。村に向かう道へのブロックと、最低限の連絡は先生の方で行います。あなた達は可能な範囲での情報収集と、その検証を行ってください」


 ここで調べ、確定して置くのは

・どうして危険生物だと、断定できたのか

・どうして危険生物が、村への脅威になるのか

 を基準にして、より詳しいデータの確認になります。


 とは言え、植物の急成長で蔦と花の橋が掛かった事

毒と回復力を持った脅威的な能力であるのは、前回ラストで判明していますので

より正確に、かつ、村人や上の人達に伝わるようにまとめる事に成ります。


 記憶力と判断力の複合判定。判定値が5毎に、正確で詳細なデータが採れる物とする。

また、前回の段階でデータを得ている場合は場合は修正が入ります。


 記憶力と判断力の複合判定。達成値ごとに結果が異なる。

記憶力:(メンタル+テクニカル+記憶力)

判断力:(メンタル+スピード+判断力)

 前回のデータ

植物の橋:+2

毒の特定:+2

ヒドラ・ヘッドの残骸:+5


『ナデシコ』

「花の橋を伝って来たのでしょうけど…、端っこでコレなら、相当に巨大で…その上に回復力も備えると厄介な相手ですわね」


『委員長』

「毒も持ってるから…、遠距離から攻撃するとか、四方八方を固めて焼き払うの方がよいのかなあ」

「それにしても不思議なのは、巨大生物で食欲旺盛なのに、本体が移動してきてないってのはどう言う事なんだろ?何処かで餌が豊富にあるとか、逆に判断基準が低いのかな?」


『ナデシコ』

「それですの!早くなんとかしないと、飛龍ちゃんたちがみんな食べられてしまいますわ!」


 ここで判るデータとして

5:前回のまとめデータが造れる

10:本体サイズ、低い知性、低い探知能力など、基本データが推測できる。

15:サンプル入手が不要になり、上記の基本データを、結果例から算出し報告書が造れる。

20:相手の行動速度、探知能力、周知の地形情報から、次に侵入する良い方法を思い付く(次回判定にプラス)


 基本的には同じ内容ですが、次に必要な行動が省けたり…行動修正値を得る事が可能になります。


/検証データの入手と、飛龍保護?

 基本的には報告をあげれば、対応班が動くはずですが…。

この時点では、なんとも言えません。

緊急事態であると、少しでも現実味を増す為に、可能な範囲のデータを集める事にします。

内容としては、蔦の橋を当初とは別の方向に登りながら、遠目から確認したり、残骸が落ちて居ないか、した谷の下の方へ回り込んでみたりになります。


 なお、この行動は前回の判定で15以上を出していると、別の行動が取れるようになります。

具体的に言うと、回収目的でやってきた飛龍を助けに行ったり、危険生物に対する思い付いたパターンを試したりなどです。

行動としては同じですが、他にしたい事があればそちらを優先して良いと言う事です。


『ナデシコ』

「おおよそですが、移動範囲が見えて来ましたわね。飛龍ちゃんの様子を確かめに、上方に参りますわよ」


『委員長』

「情報収集が目的というのを、忘れないでね…。でも、大きな蛇みたいな感じで、目が悪いなら…どう行くのが良いんだろ?」


サンプル集め:体力または素早さの選択判定(前回15以上なら別の行動にできる)


体力または素早さ。目標値5以上で2回。または10以上で1回

体力:(肉体+パワー+体力)

素早さ:(肉体+スピード+素早さ)


前回20以上だった:判定不要だが、更に+2して10が出た場合は、飛龍回収ルートなどを思い付ける。



第四話:空中庭園へ

 この回は、三話で得た情報の確認、および可能なら飛龍の救助に成ります。

行動速度が本当に正しいかとか、探知能力が低いのであれば、何が有効かを把握する事。

情報を集めることで、対策班が実行手段を用意できる様にするのが目的と成ります。


/ヒドラの視認と飛龍救助

 ヒドラ・ヘッド複数を見つけ、その配置から本体の場所が判ります。

源流に当たる場所から一度落下して、ズルズルと谷にある花園に登って行っています。

その間にも、端末であるヒドラ・ヘッドが周囲の生物を飲み込んでいる様子が見えます。


『ナデシコ』

「何をしていますの!?早く救助に行きますわよ」


『委員長』

「無謀に飛び込んでどうする気?この位置じゃ救助なんて間に合わないし、結果的に援護できるような行動を考えないと…」


 内容的には、ヒドラ・ヘッドが伝わっている蔦を破壊するとか

逆に橋に成る物を飛龍の位置に渡す、加算呪文で距離を延ばし、向こうからこちらへ風を送ることで飛龍が飛べるようにフォローするなどなど。

思い付ける範囲で行動すれば、壊滅する予定の飛龍を少数ながらも助ける事が可能でしょう。

もちろん救助する必要はありませんし、逆にもっと良いアイデアを思い付けるなら、相当数の飛龍を救助する事が可能です。


 なお、今回は戦わないヒドラ本体ですが(ヘッドとは戦っても問題ありません)

探知能力が低く、移動方法が限られ、移動速度が遅い事から、誘導・妨害系の行動が有効です。


判断力か記憶力で判定すれば、その事が判って、出目に応じた方法を思い付けても良いでしょう。

同様に、使えそうな呪文を思い付く場合は、呪文構成になります(必要なモジュールを持っているかは別にして)。


判断力:(メンタル+スピード+判断力)

記憶力:(メンタル+テクニカル+記憶力)

呪文構成:(モジュール干渉+テクニカル+呪文構成)

コマンド:音の情報伝達(雷で音指定)、風の生成と距離延長(風・光・重力)、重力の生成(重力・光)、


 この段階で具体的な位置を把握し、ヒドラ・ヘッドの危険性を把握していますので

ある程度、近寄って検証する事も、色々な呪文で試す事ができます。

歩いて飛龍を助けに行くというのは無謀ですが、パーティの攻撃力が高いならば、ヒドラ・ヘッドを数本倒すことで

おびき寄せると言う方法も無くはありません。


/全体構図の把握と、飛び火距離の判断

 抜本的な解決ですが

ヒドラは強力な再生力を持ち、巨大であることから、まともに戦闘するのは無謀です。

ですが、この周辺がもともと谷である事、蔦はもともとこのサイズではなく、急成長した事を考えれば焼き払うのが最も効果的です。

その為には、谷では無い地の森部分の位置や、風向き・風量による被害範囲の策定を行う必要があります。


『鉄仮面先生』

「連絡したのだけど、最終的に焼き払う事になりそうね。みんなには悪いのだけれど、必要範囲を焼き払った場合

どの程度まで延焼するのか、その範囲を狭めるのはどの程度の可燃物除去が必要なのか、確かめに行って欲しいの」


『ナデシコ』

「そんな!このまま飛龍ちゃんを見殺しにするのですか?」


『委員長』

「仕方無いよ…。現在進行形で食べられてるし、ここからじゃあ…。でも、今から調べに行く範囲で、助けられる子だけでも助けよう?」


 判断力と呪文構成で、それぞれ目標値5。その後に、5上がるごとに飛龍を助けるチャンスが1回生まれます。

判断力:(メンタル+スピード+判断力)

呪文構成:(モジュール干渉+テクニカル+呪文構成)

 また、以前にこの谷へ訪れて居た者は、記憶力でも降る事が可能です。

記憶力:(メンタル+テクニカル+記憶力)



第五話:花園の向こうに…


 基本的には、一度戻ってから対策班を連れての戦闘です。

この為、前回までの行動が上手く行っている場合は、戦闘を行わずに終了して構いません。

全て終わった段階で、呪文学校で飛龍の研究と育成、希望者は功績pを支払うことでペットとして扱えます。


『委員長』

「参加しなくても良いそうだけど…どうする?」


『ナデシコ』

「この子達の親が殺されたのですわよ?このまま放置などできません!」



『ヒドラ』

危険生物として指定された内の一体。

蛇に似た生物であるが、細胞分裂の途中で遺伝子が傷つき、異常な再生を行う用意なった模様。

再生の度に寿命を消耗するので、本来は危険区域に誘導・追放して、処分したはずであった。

今回の植物成長により、道が繋がらなければ出逢わなかった脅威であろう。


HP:1000、MP0

命中10、回避0、装甲0、ダメージ2d6+2.HP再生10


特殊能力:毒の牙

攻撃を受けた場合、体力による抵抗値10へ成功しないと、解毒目標値20・毎ラウンドダメージ2pの毒を受ける。


超回復:10ターン経過ごとに、ヒドラ・ヘッドが再生する。

      ただし、再生中は本体の回復力が失われる。


『ヒドラヘッド』x9

HPが100で、回復力が5である以外は、ほぼ同じ物。


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