異世界に僕と彼と彼女。
息抜きなので、前と同じような書き方します。
ご了承ください。
中世ヨーロッパっぽい世界観の異世界へ召還された、日本人の高校生、間山武と水島理子、神田雄介。
彼等はバンクス城に、召還拉致され、これから非道な試練を受けさせられようとしていた。
よくあるパターンをたまにはやってみよう。
携帯で反映する。
「よいな、魔王を倒すのだ。倒せたら元の世界へ返してやろう。ちなみに任務を放棄しようとなど考えない事だ。君たちの腕に巻かれたブレスレットにはめ込まれた魔法石は君たちの『魔王を倒す』意欲を敏感に察知する。放棄するレベルすなわち水準1を下回って長時間放置すれば、腕輪は強大な魔法を発露し、主人を業火で焼き尽くし灰にするだろう」
元気なおじ~さんだった。
金冠に、赤い外套、豪奢な宝石をたわわに実らせた上衣。
身なりのいいおじ~さんだったけど、言ってることはちょっとしたヤクザな人と同じ。
僕は怯えてしまって言葉を発せなかった。
「こら、はなしーや! なにすんねん! 」
「うるさい! さっさと歩け!」
関西弁の良く日焼けした男の子が、騎士の格好をした人たちに周りを固められていた。
僕も同じ境遇で前を歩いている。
彼は不満を露にして、騎士達、たぶん王様の家来をどやしつけていた。
身なり見る限り、彼も日本からここへやってきたに違いない。
そして、前を同じように黙って歩く学生服姿の彼女もまた。