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到着。

 

 それは俺の家からそう遠くない商店街の一角にあった。

 狭い歩道に面したコンクリート打ちっぱなしの2階立ての建物。

 夕暮れに染まる建物は陰影を濃く刻み、どこか哀愁さえ漂う。

 一階部分は元は何かの店をやっていたんだろうか。

 大きな金属のシャッターが下りている。

 2階部分には大きな窓が見える。窓の内側に白いブラインドをしつらえてあり、外から中の様子は分からない。建物の2階、右角には白い電気看板があり、前田探偵事務所と書かれていた。

「あれ、心霊研究所じゃないんですか? 」

「1階がそうよ、でも……詳しい話は所長に聞いてくださいね」

 と言って、今から俺が向かう場所は探偵事務所の方だと真琴は言った。

「探偵事務所か……」

 真琴の後を歩く輝が、ぼんやりとした顔で呟く。

 俺は輝に耳打ちをすべく顔を寄せて、

「怪しいよな……キナ臭くなってきた」

 俺は訝しげに看板を眺めながら真琴の背中に導かれるままステンレス製の外階段を上っていた

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