あ?
この頃、現実世界の俺は持ち直し始めている。
気分は上々だ。
だから、久しぶりに仮想世界に戻ってきてみた。
まあ、以前の廃人モードの時につくったみるるちゃんは抹消した。
今の俺は他人に依存しようなんて気持ちはこれっぽっちもないからだ。
むしろ、俺の意思で積極的に何かを始めたい心持と伴に、どぎまぎしながらこの世界に舞い戻ったのだ。
さぁてと、まずは、荒野のどまんなかを全力疾走――するほど元気ではないけどな。
「いもむし~ご~ろごろ」
乾ききった白い土の上に仰向けになって寝転がり、左右に輾転反側を繰り返す。
あまりに授業が退屈なために、机の上で指先に弄ばれるシャープペンシルのような存在の俺。
さぁ、なにしようかな?
ここでなにしちゃお?
何でも出来るんだよ。
俺はここでは神だからね。
創造主とも言われる存在だ。
その気になれば、あらゆる自然法則を勝手に作って好き勝手な世界創造もできるんだ。
はーなにしよう。
ここで俺を制約するものは、このサイトの観衆だ。
不思議なことに、この世界は俺の世界であるのに、
なぜか、このサイトに公開されているのだ。
しかも、ここで俺が気まぐれに動くと、何か物語りが生れると期待する輩が少数ではあるがいるのだ。
冗談じゃないが、なぜかそういうことになっている。
ここは俺の仮想世界なのに、誰が俺の脳内情報をここに流しているんだろう?
俺は神なのに、俺のほかに神がいるのか?
俺は自分の体を完全に統制しているはずなのに、俺の体の中の未知領域に何者かが住んでいて意識の一部を専有しているんだろうか?
などと、述べてはみたが、全部嘘だ、ひっかかった奴いるか?
実際は、脳内の仮想世界に住みながら、俺自信が身体をつかってこのサイトにその様子を書き込んでいるだけだ。
ははは、ちょっと神秘的な展開を想像したかい?
お生憎さま。
そんな高尚な物語を俺は紡ぐきはないよ。
ここは俺が好きなことをして、カタルシスを得る場でしかないのだ。
しかも、いつでも俺が紡いだ世界は俺の意思次第で消滅させられる。
まーだから、覗き見する奴は勝ってだけど、俺の行動に何かを期待するのはやめてくれ。
さて、何をしようかな。