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転生~1〜

続きです。楽しんで頂けたらと思います!

「転生したァァァァ!?」

俺は嬉しさのあまり心臓が飛び出そうだった。

でも、何でこんな森の中なんだろう。普通は貴族の息子とかに転生するとか、最強の魔王に転生するとか…

俺は森を探索した。森は少し雨上がりのにおいがしてジメジメしている。

何だかんだで行ったことがあるような無いような森だった。


「疲れた〜」

結構森を探索したが全然何も起こらなかった。

「暇だなぁ……」

いつの間にか俺は湿っている木の隅で寝てしまった。


次の日、日の光で目が覚めた。起き上がった瞬間針が刺さったような激痛が走った。

辺りを見渡すと手足に血が大量にでていた。

あまりの衝撃に気を失いそうになったが、誰が何のためにこうしたのかが疑問で仕方なかった。

「誰がこんなことを……」

「オイ」

声が聞こえて俺は一瞬幽霊だと思い叫びそうになったが人の声だと思いすぐにその恐怖がなくなった。

声が聞こえた方向に目を向けると、そこには上半身裸で言わゆるターザンみたいな男がいた。

「オマエココニイタラカゼヒクゾ」

そう言って男は自分の身長ぐらいあるわかめみたいな葉っぱを渡してきた。その葉っぱを触ると摩擦熱のような熱が指全体に染み渡った。

俺はびっくりして「いらない!!」と強く言ってしまった。男はそのまま無言で俺を見つめる。

俺は気まずくて逃げ出したくなったが手足が痛くて動けない。そう思ったとき俺は途方に暮れる。

その時男は俺の手足を見てはっとした表情でこう言った。

「ソレ、オレガヤッタ」

「は…?」

いきなり告げられたのであまりのことに怒りが爆発した。

「何でこんなことしたんだよ!!治せよ!!」

男は俺の傷口を見つめて触り出した。

「痛ァ!!何するんだよ!!」

「ウゴクナ」

すると男は謎の葉っぱを傷口に置いた。次の瞬間男は思い切り傷口を押し始めた。あまりの痛さに涙がでる。

男は何も言わないのでただ単に傷口を押さえていることにしか見えなかった。それどころか余計に傷が広がっていってさっきよりも血が大量にでていた。

「アレ?オカシイナ、コノホウホウデアッテイルノニ」

「アレレェ??」と言う男に俺は腹がたった。

「もういいよ…ほっといてくれ…」

男は手を止めて俺を見つめた。その目は「なんなんだコイツ」と言う目で見ていてイラッとした。

「アッイイコトオモイツイタ」

そう言って男は傷口に顔を近づけた。

「お前、何しようとしてるんだよ!」

「マァマァ」と言いながら口の周りを舐めだした。嫌な予感がする。

「ペロッ」

男は傷口を舐めだした。

「オイィィィィィィ!!何してんだオマぇぇぇぇぇぇぇ!!」

俺は必死に抵抗したが男は舐めるのをやめなかった。

「ん?」

なんてことでしょう、舐められた傷口がどんどん塞がっていくじゃありませんか。

こいつ、ただもんじゃねぇ…!!

とうとう、跡形も無かったように手足の傷口が塞がった。

「すげぇ………」

「サッキワスマナカッタ」

そう言って男は髪の毛から果物を取り出した。

「アゲル」

俺はその果物を貰った。果物は青色で桃みたいな形をしている。

あまり食べる気にはならないがちょうど小腹がすいたところなのでひと口食べた。食べた瞬間独特なにおいが口の中に充満する。

「マッズ……」

男は「ジャア」と言ってこの場を去った。

「何だったんだ今の……」

その後手足も動けるようになったので俺はまた森を探索を再開した。



読んでいたらきありがとうございます!次回もお楽しみに~

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