剣士一郎
※ コメントについて
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※記載上の注意
① by はセリフ、心情上で「誰が」を示すものとなっています。
[基本的には、「」(カギカッコ)上で使われることが多いです。]
② " はその人が思っていることを示します。基本的には、その作品の主人公(今作なら一郎君)のことを示します。違うのなら、byが入ります。
③ ' はその人のセリフ中に小声で何かを言う時に使われます。(言葉で表すなら、「✧✧と、呟いた」となるのかな)
その他は、普通の記載の方法と同じです。質問等ありましたら、遠慮なくどうぞ。出来る限りお答えします。
※今作は非常に長くなっている(僕の作品の中で)ため読む際はご注意を
「えい!やぁー!とりゃ!by?」
と、元気な声の聞こえる庭園。同時に剣が空気を斬る音がする。
「オラ!オラ!オラ!オラオラオラァ!by?」
今度は拳が空気を割く音がした。本当に同じ人なのか疑うレベルだ。
「えい!やー!そっ!by?」
と、言っていると、
「一郎!お昼のご準備が整いましたよ〜!by?」
今度は、女性の声がした。
「はーーい!by?」
という声を返した。この声を返した人、剣の稽古をしている人こそ、今作の主役、『腐滅田一郎』だ。
家に戻ると、料理が出来ていた。実に美味しそうだ。和定食のようで、「鰻の蒲焼」、「三つ菜のツナ和え」、「かぼちゃの煮物」、「豆腐、椎茸、ブロッコリーのお吸い物」そして「ご飯」。お昼ご飯にしてはなかなか豪華な和定食だった。しかし机 (少々大きめのちゃぶ台)の中央には明らかに和定食とはかけ離れた存在のものがあった。そう、「手羽先チキン」だ。しかも数がパッと見1000万を超えていて、しかもそれの一つ一つが某有名チェーン店のものだったりと少し謎なことになったている。
「お母さん、今日も作りすぎだよ!( ˆωˆ )by一郎君」
「いいえ、そんなことないですよ。この量など少ない方だと夫と義父様に怒られそうですわ。by一郎君のお母さん」
あれ?これつくったやつなんだ。にしてもハイクオリティだな〜。まるで本物みたい。
「おっと、そうだわ。一郎、義父様達をお呼びください。byお母さん」
「はーーーい!by一郎君」
と返事をした後、義父さん達を呼びに奔走をした。
そして、奔走の後全員が揃ったので食事をとることにした。
「いただきます。by一同」
という合図の後食事が始まった。
.....あれ?普通に談笑をしながら和定食をたべてるだけだぞ?あれ?チキンに手をつけないのかな..。って、あれ!?エベレスト山並にあったチキンがもう1%もない。え?減り方異常だな..。
そして数十分後、食事は終わった。チキンに至っては3分ほどで無くなり追加で1億個追加したのにも関わらずこのタイムだ。???????????なぞだ。
「今日も足りませんでしたか。byお母さん」
「そうだな。1億もサラッと無くなったからな。by夫」
「次は1億くらい欲しいなぁ〜。by義父さん」
「そうですよね。では次は多く用意させて頂きます。byお母さん」
「そうだな。by夫」
「よろしく頼んだぞ。by義父様」
という会話の後に、
「じゃあ僕、稽古してくるね!by一郎君」
「おっ、稽古か?頑張れよ。by夫」
「うん!by一郎君」
と、まるで公園に行くわが子を送る父のように送り出したのだった。そして、
「えい!やぁー!とりゃ!by一郎」
と、元気な声の聞こえる庭園。同時に剣が空気を斬る音がする。
「オラ!オラ!オラ!オラオラオラァ!by一郎」
今度は拳が空気を割く音がした。本当に同じ人なのか疑うレベルだ。
「えい!やー!そっ!by一郎」
と、言う感じで朝と全く同じものをした。意味があるのだろうか?
「えい!うら!by一郎」
というと空から声が聞こえた。
「おっ、今日も『慶喜』の孫が稽古をしてるな〜!by?」
「ん?by一郎」
何か知らない人の声がしたので見回したが、何も無い。不思議がったが、
"今は稽古中だしやめて置くか。"
と、スルーしたのだった。しかし、きになったのか、
「えい!やー!そっ?!...ん゛....。by一郎君」
と、気になっているのか唸っている。そらそうだ。おじいちゃん(一郎君のお母さんの夫の父)の名前を知ってるなんて。まず、おじいちゃんはそこまで有名な剣士では無い。レベルで言ったら普通よりしたくらいだ。どちらかと言うとお父さん(一郎君のお母さんの夫)の方が有名だ。なんて言ったて一郎君のお父さんは(今となってはよわくなったが)『剣王』という剣の技術を相当量培って、『魔神』という魔物(まぁ、上級階級の中で軍隊を指揮れる魔物(詳しいことは別の話にて登場する予定)みたいな感じ。今はめちゃ強い魔物って思ったらok)を何体も倒した上で成れる超激レア称号の事(現在取得者:手の指に入る程度)で知らない方がおかしいまであるのにそれより先におじいちゃんの名前が出たので不思議がっているのだ。するとあら不思議、お父さんが稽古の様子を見に来たでは無いか。ついてるなアイツ。当然、
「ねぇ、お父さん。なんか上から知らない人の声が聞こえたのだけど、知ってたりする?by一郎君」
「上?空しかない....byお父さん」
上を見て黙り込むお父さん。黙り込んでしまったので一緒に上を見るが、何も無い。当然だ。いち早くに確認したがいなかったのだから。
数分後
「はぁ、なんであいつがいるのだよ。まぁ、いいや。おーーい、『糸井君』!byお父さん」
「うん、なんだい?by糸井優助」
「うん、だれ?そしてどこから来た? by一郎君」
情報が多い会話の中、とりあえず最初から話すと、上を見たあと周りを見ていた。するとお父さんが話し始めたので聴いていたら、突然お父さんの横に『糸井優助』が現れたのだ。うん、謎。確かに「うん、だれ?そしてどこから来た?」って訊きたくなるわ。大変だ事。
「一郎、こいつは『糸井優助』って言って、今から剣の稽古をつけてくれる『先生』みたいなものだよ。byお父さん」
「おう、そんなわけでよろしく!by糸井さん」
「えっ、あっ、うん?by一郎君」
戸惑う一郎君を置いて、
「それじゃあ、俺は別のところに行くから後よろしく!byお父さん」
と言った瞬間消えたのだった。技をこういうことに使うとは。しっかり利用してるな。
「手なわけだな。よろしくな。by糸井さん」
「えっ、あっ、よろしく...。by一郎君」
あまり乗り気じゃない一郎君。そりゃそうだ。いまから知らない人に稽古をつけてもらうのだ。学校で部活を教えてもらうのとはわけが違うということだな。
「早速始めるか。by糸井さん」
「うん、僕は何をすれば..by一郎君」
「ん?そんな改まらなくていいで。いつも通りリラックスとしたらいいぜ。by糸井さん」
「あっ、そうですか。では、糸井さん、どうすればいいですか?by一郎君」
「んー、まだぎこちないけどまぁ、いっか。とりあいつもやっているやつを良くしていこうか。だから、いつもの練習をして。by糸井さん」
「あっ、はい!by一郎君」
「うん、いい返事。by糸井さん」
という訳でいつもの稽古をする一郎君。しっかり、
「えい!やぁー!とりゃ!by一郎」
と、元気な声の聞こえる庭園。同時に剣が空気を斬る音がする。
「オラ!オラ!オラ!オラオラオラァ!by一郎」
今度は拳が空気を割く音がした。本当に同じ人なのか疑うレベルだ。
「えい!やー!そっ!by一郎」
と、何回使い回すのかと言わんばかりの言葉を何度も言った。
「こんな感じです。by一郎君」
「うん...。by糸井さん」
と、考える糸井。そして数分後、
「てか、やっぱ思うけどみんなパンチの練習も剣の稽古中にするんだよな。流行りか?by糸井さん」
「そっ、そうなんですか..。by一郎君」
と、糸井さんは一郎君にそう聞いたのだった。
「おっと、そんな雑談はいいとして、稽古に着いてだがな、by糸井さん」
「はい。by一郎君」
息を飲む一郎君。
「雑だな。by糸井さん」
「え?by一郎君」
雑といわれたのが相当驚いたのか、「え?」と聞き返してしまったでは無いか、
「だってな、縦切りしようとしているのに刀が左に38度傾いてしまっている。横切りでも同じような感じになっている。それでは斜め切りだぜ。勢いは申し分ないのにな。by糸井さん」
と言われた。一郎君もそういう節があったのか
"確かに勢いに夢中になりすぎて傾きが雑になっていたか。"
と、考えていた。
「そうだから必要な稽古は...by糸井さん」
と、吟味する糸井さん。
数秒後
「よし、これで行こう!by糸井さん」
と、なにか思いついたのかそう言った瞬間目の前から消えてどこかへ行ってしまった。
「えぇ?by一郎君」
戸惑う一郎君。そして間もなく、
「よし、これで斬る練習をしな。by糸井さん」
と持ってきたのは居合切りの時に使う畳を丸くしたようなもの(巻き藁と言うらしい。)を持ってきた。
「これはな優れものでな、これの強度が人間の肉と同じ固さ、同じ重みになってるんだよ。だから斬る練習によく使われるのよな。まぁ、お前らが斬る魔物達はそりゃ、低位のものなら豆腐を斬るかの如くイージーだろうけど、魔人以上(上位以上の魔物)なら上手くは行かないだろう。ましては魔神となってはアボカドの種をボロついた包丁で切るようなものだ。無理ゲーにも程があるだろ。だから包丁を研ぐかの如く剣の技術を身につけてみ。とりあえず最初は居合切りの試合で使われるやつを10段斬りしてみろ。そしたら新しく稽古を教えよう。by糸井さん」
長いこと喋った糸井さん。「俺はその辺で見とくからやってみ」と言って糸井さんはどこかへ行った。
「にしてもこんなものがあるのだな。とりあえずいつも通りやってみるか。by一郎君」
と、斬ろうどした瞬間、
「ちょいまち!by糸井さん」
「うわ!by一郎君」
危ない、斬りきるところだった。
「危ない危ない。その刀壊れたら怒られるからこれ使い。by糸井さん」
と、渡されたのはなんの変哲もない刀だった。
「それで斬っていき。by糸井さん」
というとまたどこかへ行った。自由気ままな人だ。
「じゃあ、斬って見るか。えい!by一郎君」
と、いつも通り斬ってみたら確かに刃はとおったが、斜め切りになっていて斜めに入れると、まさかの中に真鍮(鉄の塊みたいなもの)が入っていて斬れなかった。
「はぁ?鉄入ってるんだけど...まじか、、、by一郎君」
斜めに入れると当たるということは真横に入れないといけないみたいだ。
"真横じゃないといけないか.."
と思いながら刀を抜くと巻き藁のダメージの受けたところが綺麗に直ったではないか
「うわ!?回復した!すごいな...by一郎君」
と、一郎君も驚いたようだ。そらまぁこの『世界』では超能力はあるけど魔法というよりサイキックだ。念じたり、なにか動作(言葉発するのも含め)をすると発動する。しかし、『保存的超能力』は存在しない。というより「発動者が『自意識』があるものである」と言う定義というより定理に近しいものになっていてものに『自意識』があるわけないので発動が出来ないという原理だ。...おっと、小難しいことを話してしまったな。まぁこの辺は何となくでわかってもらえればいいと思う。一応分からなかった人用に簡単にまとめると、「『自意識(自らの判断で好きなことが出来ること)』を持ってないと超能力は使えない」ということでいいと思う。難しかったな。話を戻して、
「横斬り頑張るか...。by一郎君」
と傷心する一郎君。まぁ自分の苦手克服だからな。嫌なのはよくわかると言うやつだな。
数日後
それからひたすら稽古をした。刀が傾かないように微調整をしたりして、分からないことはお父さんに聞いた。そしてやっと、
サク!
一郎君にとって待望の音がなり斬れた。
「やった!!!!!!by一郎君」
と、喜んだのもつかの間。巻き藁は完全再生してしまっていた。そう、糸井さんが言ったのは
「最初は居合切りの試合で使われるやつを10段斬りしてみろ。」そう、『10段切り』だ。はい、あれを後9回連続で成功しないといけないのだ。大変だこと。
「あ゛ーーーーーーーー!by一郎君」
ということでまだまだ稽古は続くようだった。
数十日後
とりあえず研究成果を報告する。一応はじめて斬れてからも何回も斬れているが、何処を真横に斬っても斬れるらしく試しに斜めに入れてみたらやはり真鍮が剣をはばんだ。
"よく出来た巻き藁だこと。"
と、一郎君も絶句のようだ。そして仮に斬れたとしてどれくらいで修復するのか研究してみたところ、斬ってからものの2秒で直った。
"どんな超能力だよ..."
と、この時点でもうクタクタの一郎君。しかし、2秒以内にもう一度斬ると直らずもう一度2秒はかられるようだ。
"すごいな.."
まぁ、この時点で糸井さんに会ってから31日と夏休みが明日で終わるという鬼畜なら時間になってきた。一応、一郎君もドップクラスの者なので極端に休まない限り絶対進級できるという特別措置を取られてるので大丈夫なことは大丈夫だか、
"うわ、もう夏休み終わりやん。まだ終わってないのに..。学校休みたくないのに.."
と、一郎君自身学校は休みたくないそうだ。ではどうする?答えは、
"仕方ない、土日祝に仕上げるか"
と言うことで数十日後のことでした。
数ヶ月後
スパスパスパスパスパスパスパスパスパスパ!
と、十段切りに成功したようだ。凄いな。ざっと3ヶ月、よく頑張ったな。
「はぁ!あ!やっっっっっっっっっっった!!!!!!!by一郎君」
と、非常に喜ばれたようだ。そら、3ヶ月かかってるからな。そして、
「おっ、できたか。やるな。by糸井さん」
と、音もなく出る糸井さん。ホラーの一種だ。
「うぉ!あっ、糸井さん!どこにいたんだよ!by一郎君」
"なんか敬語じゃなくなってる。まぁ良いけど"
「まぁ色々な。それはさておいて一郎よ巻き藁のグレードアップだ。by糸井さん」
「ふぇ?by一郎君」
と、焦り驚く一郎君。でも、
「大丈夫、大丈夫。大したことない。ただ巻き藁の強度をあげるだけだから。by糸井さん」
「あっ、なら行けるわ。by一郎君」
と、持ってきたのは似たようなものだが、硬くなってようだ。
「まぁ簡単...by糸井さん」
スパスパスパスパスパスパスパスパスパスパ!
「はい、終わったよ。by一郎君」
「えっ、早くない?by糸井さん」
今度は糸井さんが絶句だ。まぁこんな簡単に斬られるとは思いもしなかっただろうし。
「そっか、なら一気に最終段階に行くぞ!by糸井さん」
「おう!今なら行ける気がする!by一郎君」
自信満々の一郎君。最後の稽古というのは、
「最後は俺の首を斬ってみろ!by糸井さん」
「ふぁ?by一郎君」
今日は絶句祭りだな。今度は一郎君が絶句した。まぁ普通師匠倒せと言われたら無理ゲーと思うよね。それと同じ理論だな。
「えっ、斬ったら死ぬのじゃないですか?by一郎君」
と、疑問に思っていたことを話した。確かに不安であるが、糸井は、
「ん?死ぬ?お前が俺を倒せると?by糸井さん」
あっ、煽るのね。肝が据わってること。
「えっ、あっ、、、はい!by一郎君」
おっ、斬れると言い切った。かっこいいねー。
「おっ、そうか。ならやってみろ! by糸井さん」
と、本気モードの糸井くん。倒せるのでしょうか?
「いくぞ!by糸井さん」
「おう!by一郎君」
そして、その掛け声と同時に試合は始まった。
数十分後。
「くっ!何故きれない!by一郎君」
「雑魚だからだよ〜。by糸井さん」
「くぅーーーーー!by一郎君」
と、もはや鋼のような硬さの首を斬ろうとしてもきれない。あっ、だから、「おっ、そうか。ならやってみろ!」って、言ったんか。なるほど。
「くそ!どうすればby一郎君」
と言いながら斬ろうとしたその時、一瞬だけ斬れた。
「くっ、by糸井さん」
と、驚きながらさがった。
"えっ、何故斬れた?"
と思いつつ傷口を見ると少し『腐って』いた。
"あっ、これ使えるようになったんだ。なら、"
というと、
「あれれれれ?どうしたの糸井さーーん?by一郎君」
「ぬ!?うるさい!偶々だ。偶々。by糸井さん」
と、煽られてイラつく糸井さん。そして一郎君は、
「ふーーーん。なら、by一郎君」
と言い一気に近づいてもう1回首を斬るとなんと、斬れたではないか。
「くっ、、by糸井さん」
「あれれれれ?まぐれっていわなかったけ?あれれれ?by一郎君」
と、煽る一郎君。事実を突きつけられた糸井さんは、
「なら、俺も本気で、、by糸井さん」
と、いい切る前に、
「しつこいよ!これで終わりだ!『流派:腐滅 一乃型 【腐敗斬り】』!by一郎君」
といい、一気に距離を詰め首を斬った。
「ぐはっ、by糸井さん」
と、唸り声を上げ肉体ごと消滅した。
「ふぅ、倒した倒した。by一郎君」
というと、お父さんがやってきた。
「?糸井を倒したのか?byお父さん」
「うん。首をスパっとね。by一郎君」
「そうか、それならいいが、もう夕食の時間だ。家の中に入るぞ。byお父さん」
「はーーい!by一郎君」
こうしてこれが一郎君と糸井さんの最初の出会いだった。
短編作品 『剣士一郎』 fin.
お疲れ様でした。今作はこれで終了になりますが、もしかすると後日に糸井さんは何をしていたか、というのを投稿するかもしれません。読みたい方はご期待されていたらと思います。
以上
追記
10月31日(火)にサイドストーリーを投稿します。良ければ見てください。