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十二月六日

十二月六日

 備えあれば憂いなし


 避難訓練を行います。

 我が家で一番電気代を使っている斉藤君には自覚をして貰う必要があります。

 そこで、10時から明日の朝までブレーカーを降ろして停電にします。


 良いですか? 斉藤君。




 無視をするとは良い度胸です。

 そんなにキャベツが美味しいですか? 私の話よりもキャベツが良いと……ヒーターで随分とぬくぬくしているようですが、そういう態度に出るとは思いませんでした。

 勘弁してあげようかという気持ちが二割ほどありましたが、今の態度でゼロになりました。

 実行に移したいと思います。


 三、二、一……


 真っ暗です。


 まだシャワーを浴びていないことに気付きましたがやむを得ません。この状況でも入りたいと思います。


 うう! 寒!



 朝になりました。それではブレーカーをあげたいと思います。


 三、二、一……


 あれ? 電気がつきません。


『十二月六日 六時から十二時の間、電気工事のため停電します。ご迷惑をおかけしますが……』


 今頃謝られても困ります。ヘルメットで表情を隠していますが実際は舌を出されているような気がしなりません。


 斉藤君。避難訓練は延長です。覚悟は良いですか?

 

 ああ、そうそう。  

 水槽の下にカイロを弾いておいたので斉藤君は寒くなかったようです。


 停電になっても斉藤君は暖かければ何でも良いというのでしょうか?


 困った了見です。

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