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十月十一日

十月十一日

 斉藤君は今ベランダにいます。

先ほど私にいたずらをしてきたのでお仕置きとして追い出しているのです。

反省をする気があるのか無いのか、相変わらず目を細めて、外の景色を眺めています。

自分が何故ベランダに追い出されているのか分かっているのでしょうか?

おそらく分かっていないでしょう。

別の手段でお仕置きをする必要があるかも知れません。


嘘です。私はいたずらなんてされていません。

斉藤君より重い谷口君で鍛えたこの腕力にかかれば問題ありません。

斉藤君をベランダに追い出している理由はひなたぼっこです。

何でも、カメはひなたぼっこをしないと、甲羅がゆがんでしまうそうです。

生意気ですね。

最終的に体重が四百キロにまでなるのですから死後は甲羅を孫悟空に提供しなければなりません。

そのとき甲羅が歪んでいるために、クリリンでさえも受け取ってくれないという事態になってはどう処分して良いか分かりません。

だから、甲羅は美しくなってもらわなければ困りますので、ひなたぼっこはまめにしようと思っています。

そう、地球の危機を救うのは孫悟空でもクリリンでもありません。彼らを鍛えることになる斉藤君の甲羅があって、初めて地球は救われるのです。

ラディッツがやってくるその日までに斉藤君は大きく育ってもらう必要があるでしょう。

 まぁ、その頃には亀仙人も役立たずですので斉藤君の出番もないでしょうが……。



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