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十月四日

十月四日

 早いもので谷口君と同居を始めて六日が経ちました。

え? 斉藤君ですか?

斉藤君は一メートル以上に成長する種類だということが判明しましたので神田川に捨ててきました。

その代わりとして谷口君を飼うことにしたのです。谷口君は三十センチ程度までしか成長しないクサガメなのでお手軽です。

クサガメと言えば、縁日などで見かけるカメですね。皆さんも見かけたことがあるのではないでしょうか?

さて、斉藤君ですが、今頃は東京湾まで流されているに違いありません。

うまいこと潮流に乗れば、カリフォルニアまで行って、再び帰ってくることでしょう。

いつになるか分かりませんが、お土産を楽しみにして待つことにします。


嘘です。

斉藤君はちゃっかり我が家に残っています。

相変わらずモシャモシャとキャベツの芯を食べていますが出来る限り成長はしてほしくないものです。

のんきな顔をしていますが、いつかは一メートルまで成長して、のしのしと部屋を闊歩する気ですから。

そうそう、谷口君の話でしたね。

谷口君はクサガメではなく、ダンベルです。

斉藤君が大きく育ったときのために腕力を鍛えることにしました。

片方五キログラムありますので二つで十キロです。

毎日鍛えれば、斉藤君が重くなっても平気でしょう。


『アルダブラゾウガメは成長すると四百キロ近くになる』


 オーケー。斉藤君、カリフォルニア土産よろしくね。



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