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田舎に引っ込んだ賢者  作者: 梅雨川
3/9

Sランクパーティー?

賢者の知り合い?らしきパーティーの登場

4人組の少年達が、黒い影に追われていた。

「あの影って何なの、おかしいよね、いくら切っても消えないんだから」

赤髪の少年がそう訴えていた。

「確かに、ちょっとしつこすぎるよね。エミール、支援魔法お願い」

青色ががった、紫色の髪の子が言った。

「ちょっと待ってね、今詠唱するから。その間の護衛よろ」

緑色の髪の魔導師が、盾役に頼んだ。

「良いよ、でも、なるべく早くね」

そう言い、エミールと呼ばれた人物の前に、庇うように立った。

その後、すぐに詠唱を始めた。

「いと尊き我が神よ、その誉れ高き力を尊び、我が誉れだかい者共に力を」

そして、魔法を放った。

「その身にパワーを」

すると、彼らの体から今までに一切の傷がみるみる消えていき、先程の人物とは思えない程の力を発揮した。

「どうよ、この力、今の僕にかなうものはない」

そう言いながら、影を切り刻み、一辺もなくなるまで、刻んだ。

「やったな、これで帰れる。何故帰り道で体力を消耗させないといけないのさ」

そう言いながら剣を鞘にしまうのは、このパーティーのリーダーであるエルネスだった。

燃えるような赤髪が特徴だ。

「そうだな、しかも安全圏でとは、思いもしなかった」

盾を持ちながら、そうつぶやくように言ったのは、パーティーの盾約である、ライアンであった。体系では盾役とは思えないほどだが、その背に担いでいる盾は、ライアンの体より大きめの、とてもではないが、簡単には壊せそうにない厚さがあった。

「そうね、普通こんなところには出ないんだけどね。ていうか安全圏だから、道になってるんでしょ?」

そう疑問を投げかけているのは、緑色の髪をした、パーティーの魔導士であるエミールであった。

彼女はパーティーの中で祐逸の女性メンバーに見えた。

「ま、こういうイレギュラーもたまにあるんじゃない?組合に報告しておこうか」

青色ががった髪のパーティーの知識的存在である、クリスがそう言い、早く帰ることを提案した。

「そうだね、早く帰って、組合に報告しよう。商人や一般人が被害にあったら、大変だからね」

そういい、パーティー一行はこの場を去っていった。やがて、この誰もいなくなった場所に、先ほどの影が姿を現した。その影はそのまままよいなく歩きだした。ある場所を求めて。


その後、パーティー一行は町につき、大いに歓迎された。

このパーティー一行は、この国では有名なSランク冒険者のチーム紅炎の波であった。

このパーティーはもともと、ソロの冒険者だった者がパーティーを作り、自分の異名をパーティー名にしたものだった。

そして、組合での影響力も高く、温厚であるとしてとても人気なパーティーであった。

彼らは、人の寄り付かない場所のクエストなどを多く担当するため、行く場所では、毎回歓迎されるのだった。

エルネスたちは組合につき、先ほどの減少の報告をし、組合の食事処に来ていた。

「今日はお疲れ様、みんな疲れてると思うから、明日王都に戻ったら休暇を取ろうと思う。どうかな」

エルネスは席に座り、みんなの顔を見ながらそう提案した。

「そうだね、最近働きづめだったから。いいんじゃない?」

その意見にいち早く賛成したのは、魔導士のエミルだった。壁に寄りかかりながらエールを飲むしぐさは、少々おっさんに見えた。

「僕も賛成、そろそろ提案しようと思ってたんだ」

チームの知識的存在のクリスはそう言った。

「賛成、じゃあ、明日王都に行って組合に帰還の報告したら自由行動で」

そう、喜びを押し殺した表情で賛同するのは盾役のライアンだった。

明日の行動予定が決まった一行は、そそくさと夕食を済ませ、各々の部屋で眠りに入った。

普通のパーティーでは、各自の部屋を借りるには高すぎるのだが、Sランクパーティーの紅炎の波にはたやすいことだった。

こうして、紅炎の波の一日は、過ぎていった。

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