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ファルゴとファルゴ




コルジュールの海辺の地の広場は、人々で賑わっていた。


街路樹の間を渡された細い海水晶の鎖には、小さな月明かりや星屑のランタンが無数に吊るされている。

飲み物の屋台や、ちょっとした軽食の屋台も出ていて、並べられたテーブルに集まりお酒を酌み交わす住人達がいたり、海老のホットサンドに舌鼓を打つ観光客達がいたりする。



ギターをかき鳴らして歌うのはやはりご老人が多く、その理由が、今のネアにはもう分かっていた。



(彼等はきっと、現役を退いた歌乞い達なのだろう…………)



よく見れば、そんな老人達の近くには必ず、うっとりとその音楽に聞き惚れていたり、その輪の中で踊っている魔物らしき者達がいる。

彼等はちらちらと自分の歌乞いの方を見ては、それはもう、幸せそうに笑うのだ。



コルジュールは、歌乞いと歌乞いの魔物が幸せな国なのだろう。


そう考えると嬉しくなり、ネアは繋いだディノの手をぶんぶんと振ってしまい、危うく伴侶を儚くさせてしまうところであった。



「ネアが虐待する………」

「ふむ。ディノはアルテアさんとここで待っていて下さいね。ウィリアムさんと踊ってきます!」

「虐待する……………」

「教えて貰ったら、ディノとも踊れますね」

「ファルゴ…………」

「それとも、ディノとはホテルに戻ってから、ワルツでも踊りましょうか?きっとお部屋から見る夜の街も素敵だと思うのです」

「うん」

「ああ、今夜は、夜が整っているからか、いい歌い手が集まっているな。ネア、俺の手を離さないようにするんだぞ」

「はい!」

「いいか、一曲で戻ってこい」



海辺のレストランからの帰り道で、ネアはすっかり広場でファルゴを教えて貰う気満々であった。

ご機嫌でびょむびょむ弾みながら歩いていたせいで、心配性な使い魔も、ダンス教室を止められなくなってしまったようだ。


旅先での楽しみを奪われないように、折々に暗い目で使い魔を威嚇してきたご主人様は、作戦成功の喜びに満ち溢れている。



じゃわん。

じゃん。


情熱的にかき鳴らされるギターの音色は、胸を震わせるような美しさだ。

赤いドレスの裾を翻して踊る女性が、見惚れてしまうような鮮やかなステップを踏めば、ファルゴが始まる。



勿論、そんな地元住民だけの中に入るのはネアも気遅れしてしまうが、この広場では、見様見真似で踊る観光客達も沢山いる。


問題なく踊れるコルジュールの住人達に誘われて踊る者もいれば、旅行者らしい夫婦や恋人同士で踊る者達もいて、あまりにもぎこちないと、地元の住人達がファルゴを教えてくれたりもするので、お喋りの声も弾み、みんなが楽しそうだ。



「ネア、最初は俺がリードするから、楽にしていて構わないぞ」

「むむ、ウィリアムさんならば、私がばしんとぶつかっても倒れてしまわないので、安心してお任せ出来ますね!基本的なステップだけは、一度ヒルドさんに教わった事があるのです」

「ああ。それがあれば充分だ」


にっこり微笑んだウィリアムの表情は、暗く艶やかな夜の光の中で僅かに逆光になっており、白金色の瞳がどきりとするような光を孕む。

男性的な美貌は元からではあるが、ぞくりとするような色香を揺らがせるこの笑い方は珍しい。



(これがきっと、ファルゴのお作法なのだろう)



そう考えたネアは、こちらも負けてはならぬと、大人の女性の色香を意識して微笑みを返した。

可動域という偏った見方がどうであれ、こちらでエスコートの手をしっかりと握るのは、既に伴侶もいる大人の女性なのだ。


魔物達は人間よりも平均身長が高いので、どうしても身長差は出てしまうが、ネアは、決して人間の女性としては低い身長ではない。

それなのに、こちらに気付いてあらあらと優しい目で微笑んでくれた魔物らしき女性の眼差しには、子供を見るような柔らかさがあるではないか。


たいへん不本意なので、ここは是非とも、大人の女性としての魅力を見せつけねばならなかった。



かくして、ファルゴの時間が始まった。



ウィリアムの言う通り、簡単なステップさえ学べば身を任せているだけでファルゴ風に仕立ててくれるのだから、初心者にも優しいダンスと言えよう。

初歩的なステップを踏むだけで綺麗に踊らせてくれるウィリアムは、ファルゴの魔物の歌乞いが目を止める程のファルゴの名手なのは間違いなかった。


スカートの裾がふわんと揺れる。


情熱的で物悲しい音楽の中でステップを踏めば、この上なく巧みな踊り手のような勘違いが出来る心地良さは言葉にならない。


美しい夜の中で響く歌声は素晴らしく、こちらを見て微笑む人の腕に身を預ければ、くるくる回るメリーゴーランドのよう。



(…………楽しい!)



ファルゴの楽しさは、ワルツの楽しさとは質が違う。

弾むように心が躍る楽しさではなく、とても有能で美しくなったような高揚感に心が弾むのだ。


例えば、ワルツがおとぎ話や恋物語であれば、ファルゴは冒険物語だろう。

はらはらと舞い散る赤紫色の花びらは、百日紅の木の枝が広場にかかっているからだろうか。

そんな中で踊る者達の足元には、月影と海明かりが滲んでいた。



とは言え勿論、たいへん親密な触れ合いの多いダンスだ。


これがもし、見知らぬ誰かとのものであれば、人見知りなネアはむしゃくしゃしてお相手を投げ飛ばしていたかもしれないが、先程も椅子になっていたお馴染みの魔物ともなれば、安心してこの冒険物語の同伴者になって貰おうではないか。



シャツ越しに触れる肌の質感や温度に、何だかとても終焉の魔物の人間的な喜びを感じてしまい、ネアは、こんなダンスを踊りながらではあるが、少しだけ感傷的にすらなってしまう。


耳朶に触れる吐息に、ふっと混ざったのは愉快そうな微笑みの気配で、こちらを見る白金色の瞳には、ありありと奥深く強い感情が揺らぐ。


のけぞった胸元に触れた唇の温度を感じる余裕があったのは、背中を支えられて体を倒されても、ばたんと背後に倒れてしまうような怖さがなかったからだろう。


気付けば曲が終わっており、あちこちからわぁっと歓声が上がった。


未だ冷めやらぬ興奮には息を吐けば、こちらを見下ろしたウィリアムが、どきりとするような満足気な微笑みを浮かべる。



「…………ふは!…………踊れました。何だかとても………」

「………とても?」

「万能感に似た心地良さがあります!ウィリアムさんと踊ると、ふわっとエスコートしてくれるので、上手に踊らせて貰っている安心感がとても凄いのですよ!」

「はは、それは良かった。だが、ネアも上手だと思うぞ?ずっと一緒に踊りたいくらいだな」

「ふふ。ウィリアムさんに安心してお任せ出来ただけではなく、こんなに上手にして貰えたので大満足です!」



すっかりファルゴの女王の栄冠にも輝いた気分で戻ると、なぜか暗い目をしている使い魔がじろりとこちらを睨むではないか。


さては、貶す余地もないくらいに素晴らしいファルゴを見せつけられてしまい、むしゃくしゃしているのだろうと考えたネアは、ふんすと胸を張った。



「踊ってきました!近くで踊っている方々がとても上手でしたので、少し不安もありましたが、ウィリアムさんがとっても上手にリードしてくれたのですよ!」

「ウィリアムなんて…………」

「ディノも、ファルゴを踊ります?」

「…………ファルゴは、…………いいかな」


ネアは伴侶な魔物も誘ってみたのだが、すぐに儚くなってしまう系の魔物は、目元を染めて可憐な乙女のように首を横に振る。


ここでネアにファルゴの女王としての揺るぎない力があれば、恥じらう伴侶を引っ張り出して強引に踊ってしまうのもありなのだが、残念ながら、今のネアの実力ではそれは難しいだろう。


ただし、屋内で試してみる分には不格好でもいいので、後でファルゴ風のダンスにも挑戦してみてもいいかもしれない。



「ったく。行くぞ」

「なぬ。なぜアルテアさんとも踊る感じになっているのでしょう。既にもう、ファルゴの女王にはして貰いましたので、この感触を失わないよう、………ぎゃ!連行するのはやめるのだ!」



どうやら、先程の踊りが、選択の魔物のファルゴ魂にも火を点けてしまったらしい。

コルジュールを気に入っているようだし、ファルゴもきっと好きなのだろう。

となれば確かに、友達だけが楽しくファルゴを踊っているのは許せないのかもしれない。



「ですが、アルテアさんは、………何と言うか初心者対応が難しそうなのです………」

「なんだそれは………」

「何しろ広場で踊るのです。こちらの人間は、上手なファルゴの踊り手に見せてくれなければ羞恥心で死んでしまうので、介護の手がかかるのですよ?」

「やれやれだな。体の力を抜いて、リードに任せておけ」

「むぐ。ファルゴ大好き魔物め!」



離れた位置で見守ってくれているウィリアムは、観光客に違いないと目を付けてディノに土産物を売りつけようとした屋台主を、そっと追い払ってくれている。

少し怯えた様子のディノの傍にしっかりと付いていてくれるので、そちらは任せておいて大丈夫そうだ。


目が合うと、お手並み拝見とばかりに微笑まれたが、ネアに可能なのは初心者ステップと、上手に踊っている風に見えるように得意げな顔をする事くらいである。



「始まるぞ」

「落としたり、投げたりはしないで下さいね。そして、乗り物になる際にはしっかりと支えて………ぎゃむ!」



じゃじゃんと、ギターがかき鳴らされ、ぐいっと抱き寄せられる。


先程のウィリアムと踊った音楽は物悲しく早いテンポの情熱的な曲であったが、今回のものはそれよりはゆっくりとした曲調のようだ。


体を預け、ぐっと腰に回された手に背中までを支えられ、くるりと回されれば、また先程の浮遊感が戻ってきた。



(上手く言えないけれど、ウィリアムさんの踊り方とはまるで違う。…………でも、アルテアさんも物凄く上手なのだろう………)



ウィリアムが火であれば、アルテアのファルゴは水だろう。


だが、そちらの系譜とはまるで違う資質を持つ二人なので、そんな例えがしっくりこないのが、この世界の難しいところだ。



「…………むぐ」


背中に添えられた手が、するりと撫で下ろされる。

下げた場所をぐっと押さえてのけぞらされれば、ネアは、もう少し体が柔らかければ良かったのになという悲しい思いでいっぱいになる。


隣で踊っている女性は、なんと優美にのけぞるのだろう。

ウィーム在住のこちらの人間も、あのようにしなやかに背中を反らしたかったのだ。



「………っ、おい、急に抱き着くな」

「使い魔さんを支点にしてのけぞれば、もう少し背中を反らせられるのですよ?」

「ほお、柱扱いか。それなら容赦なくこの距離感でいくぞ?」

「ふむ。支柱を得ましたので、重力も利用して体を反らせる事が出来ますね!」

「………いいか。お前は少し黙っていろ」



ぐいっと親指で唇を押さえられ、ネアは、支柱を得て踊りの質が向上したので、そのまま上機嫌に微笑んだ。


後はもう、リードして貰いつつ優雅に官能的に踊り、あの観光客の少女はなかなかにやるなと周囲を感嘆させるばかりである。

ぴったりと寄せた体から伝わる温度と、先程とは違う背中の厚さに、ふむふむと心の中で頷いた。



(ファルゴを踊る時の体温は、ウィリアムさんの方が高いのかな。普段の体温はウィリアムさんの方が低いのに、何だか不思議な気がする…………)



そんな事を考えながら、ぐいっと足を持ち上げるようにして乗り上げる、かつての救済措置であった乗り上げを行う。


足を絡ませるたいへん色めいた振り付けの筈なのに、ネアは今でも、この体勢になると、ゆっくり休めるのだと心が寛いでしまうらしい。

ふにゃんと安堵の表情を浮かべれば、なぜか赤紫色の瞳が細められたが、だからと言って終わった後におでこを指で弾くのはいじめではないか。



「…………情緒の欠如で減点だな。お前は、少しは警戒心を持て」

「おのれゆるすまじ…………」

「それと、ファルゴ向きの装いじゃなかったな。襟元が開き過ぎだ」

「なぬ。他の女性の方は、もっとぐいっと開いているではないですか。厳しいお母さんです…………」

「やめろ」



とは言え、ウィリアムとのものと合わせれば、贅沢にも二曲も踊ってしまい、ネアは、すっかりコルジュールを制覇した気分で元の場所に戻った。


手を伸ばしてくれたディノの腕の中にぼすんと収まり、ファルゴの音楽の中で踊ると、沢山の獲物が狩れそうな素敵な気分になるのだと告白する。



「狩りをしているような気分になるのかい?」

「とても強くて、何だか魅力的な女性になったような気持ちがするのです。加えて、どこか儚い生き物達の往来や、世の無常さも感じますので、狩りの感覚が一番強いですね」

「うーん、あながち間違いでもないんだがな…………」

「ほら見ろ。情緒も持たずに踊ると、ここ止まりだろうが」

「なぬ。なぜに情緒を貶されるのだ。……………あのファルゴは、初めてみました」



すぐに情緒を貶そうとする使い魔に反論しかけ、ネアは、歓声と共に新しく始まったファルゴに目を瞠った。


均整の取れた長身が優美な獣のような男性が二人、向かい合ってファルゴを踊っている。

男女のように体を寄せる事はないが、まるで競い合うように踊るそのファルゴは、初めて見る獰猛さと優美さで、ネアの心を奪ってしまった。



「競舞のファルゴだな。男同士の領域争いを示したものだ。あのファルゴには、競技会もある」


くすりと笑って教えてくれたのは、ウィリアムだ。


「まぁ、そうなのですね!………踊っている方々がきりりとしてとても素敵に見えます。男女のファルゴとは伴奏の曲調も変わって、なんて素敵なのでしょう」

「ネアが、海の系譜の魔物に浮気する…………」

「あら、あの方達は海の系譜の魔物さんなのです?………見惚れてしまうくらい、ファルゴがお上手なのですね」



ここでネアは、そう言えばなぜかすっと冷ややかな目をした使い魔と、何かを考えるようにダンスの輪を見ていたウィリアムに視線を移した。


邪悪な人間は、この魔物達もあのように踊ってくれないだろうかと、己の好奇心を満たす為だけに悪辣に画策せんと決めてしまったのだ。



「ウィリアムさんとアルテアさんも…………」

「やめろ。踊らんぞ」

「はは、俺もあれはいいかな」

「むぅ。やはり、ああして男性だけで踊る振り付けは、専門的なものなのでしょうか?ステップも早いですし、きっと慣れた方にしか踊れないものなのですね…………」



見ず知らずの魔物達が踊っていても、あんなに魅力的なのだ。

であればきっと、こちらの魔物の二席と三席が踊ったら、さぞかし素敵だろう。

諦めきれない人間はしゅんとしてそう呟き、まだ踊っている男たちをきらきらと目を輝かせて見つめる。



「ディノも、お二人のダンスを見てみたいですよね」

「…………え」

「でも、素人の目でお二人ならば簡単そうだと見えても、とても難しいステップなのでしょう。残念ですが、この憧れを殺し、悲しく諦めるしかありません………」

「いいか。踊れはするが、踊らないと言ったんだ。考えてもみろ、こいつと向かい合って踊る羽目になるんだぞ?」



アルテアはそう主張したが、邪悪な人間はふっと淡く微笑んで、そういう事にしておこうぞと頷いておいた。

ばしりとおでこを叩かれたが、これくらいの煽りは必要な燃料に違いない。


そして、そうこうしている内に、顔見知りらしい歌い手に声をかけられ、ウィリアムがその競舞の輪に招き入れられた。


ネアがウィリアムの踊りを見たいと思ったように、他にもそう思う同志がいたのだ。



「ふぁ!ウィリアムさんの競舞が凄いです!!あんなに早く、けれども優美に踊れるのですねぇ」

「あの踊りには、求愛の魔術などは紐付かないのだね。………戦闘や交渉に近いものなのかな」

「むふぅ!一緒に踊っている方もお上手ですが、ウィリアムさんがこの広場で一番だと思いませんか?やはり、…………む」


はしゃぎ過ぎた人間が終焉の魔物をほめ過ぎてかちんと来たのか、それとも、良い相棒が取られてしまって悔しかったのか、ここで、袖をしっかりと折り上げた選択の魔物も、自ら競舞の輪に入っていってくれた。


ネアは興奮のあまりにびょいんと弾み、激しくかき鳴らされるギターの音の中で、早く力強く、そして胸がざわつくような官能的なファルゴを踊る魔物達を、ディノと手を繋いで夢中で見ていた。


途中で屋台で美味しいジュースなども購入し、購入者が使える椅子に座れば、特等席で素晴らしいファルゴの舞台を見ているようではないか。


競舞というだけあり、あちこちから輪に加わって踊っていた男達は次々と脱落してゆき、最後に残ったのはやはり、ウィリアムとアルテアであった。


その頃になるともう、周囲には大勢の人達が集まり、滅多に見られない至高の組み合わせを固唾を呑んで見守っている。



(……………あ!)


やがて、三曲のファルゴが終わり、わぁぁぁっと大きな歓声が上がった。


今回の勝者はウィリアムで、手の甲で額の汗をぬぐうような仕草で笑う姿は、もうこちらもファルゴの魔物でいいのではないかというくらいの勇姿ではないか。


惜しくも三曲目で敗れたアルテアも、最後のステップが惜しかったなぁと、ギターを弾いていた老人に背中をばしんと叩かれている。



「ふふ。素敵なファルゴを観てしまいましたね。なんて素敵な夜なのでしょう!」

「勝敗にも、魔術的な因果は紐付かないのだね。………舞踊そのものが、この土地の人々の娯楽として丁寧に独立して育てられているようだ」

「…………む。そんなファルゴを堪能したお二人が、我に返ったようです。少しだけ茫然としてるので、迎えに行きましょうか」

「ウィリアムとアルテアが…………」




ひとしきりの賛辞が収まれば、賑やかな輪の中で、二席と三席の魔物達は、自分達は何をしていたのだろうという虚無の目を見せた。


それはほんの一瞬の動揺であったが、そのままにしておくと弱ってしまうかもしれないので、ネアは慌てて迎えに行く。



まだまだ続く美しい夜には、時間はたっぷり残っている。

この後はまたどこかの店で、ファルゴの打ち上げでもしようではないか。









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