本格的な修行が始まりました
最近とても暑いですよね・・・。
暑い時はクーラーの効いた部屋にこもってぐーたら生活を送りたいものです・・・。
気づいた方もいるかもしれませんが。タイトル変えました!
今日は家に門番さんより装備は軽いがとても風格のある老騎士が来た。
何やら家の離れの玄関でおじいちゃんと談笑したり、おばあちゃんから聞かされた話に驚いたりしている。
俺は気になったのでおじいちゃんおばあちゃんと談笑している老騎士の元へ向かった。
「こんにちは、初めましてアルです!」
「ほぅ・・・君がアル君か、うむ早速修行を始めるかねついて来なさい」
話しかけるや否やさっそく修行が始まるそうだ。
俺に剣術を教えてくれるのは勇者であるおじいちゃんではなくこのおじいちゃんの元パーティーメンバーのゲオルグさんだ。
修行場に行く前、剣の才能は勇者であるおじいちゃんよりゲオルグさんの方があるから彼に教われとおじいちゃんが言っていた。
そんなゲオルグさんだが
不敵な笑みと顔についた返り血。
軽快に魔族を切り倒していく様から剣鬼ゲオルグとそう呼ばれていたらしい。
ちょっとこの修行はハードなものになるかもしれない・・・・
「ふむ・・どちらかといえばアルはレグルスより
アドルフに似てるようだな。」
「・・・?おじいちゃんにですか?」
「あぁ、顔がということではなくてね。そのめちゃくちゃさだよ。君のおばあちゃんに聞いたんだが
魔素を集めずにそのまま魔法を使えるそうじゃな」
「でも!あれはたまたまで」
「普通の人間はまぐれでも直接魔法を撃てない。つまり君は天才じゃ」
「て、天才?」
「そうだよ、君はもしかしたら君のおじいちゃんを超える勇者になれるかもしれんぞ」
「さて修行を始めようかの」
ゲオルグさんはそういい俺に木刀を渡して来た
剣術といっても自分にあった剣の使い方は人それぞれなので先ずは基本的な剣の構え方、剣の受け方を学びつつゲオルグさんの剣術を身につけて行く。
もちろん5歳の俺には大人の剣を受けきれないので
おばあちゃんから習っていた身体強化の魔法を使ってゲオルグさんの剣を受ける。
ゲオルグさんとひたすら打ち合い始めて4時間が経っている。
ひたすら打ち合っているのだが、だんだんと打ち数と速度が増していっている。
「ほっほ、5歳ながらすごい瞬発力じゃのう!まさかこれについてこれるとはな!じゃあこれはどうかな」
そういうとゲオルグさんが俺に木刀を振りかざす。
とんでもない速さで対応しきれず腕に木刀が当たる。
「うぐっ!いってぇ!」
「!!大丈夫かアル!?すまんのうお前さん5歳とは思えないぐらい呑み込みが早くてのついつい楽しくなってしまった・・・」
「うぅ・・・大丈夫です・・・」
「そ、そうかの・・・ならいいんだが・・休憩とするかの・・・」
変な空気になってしまった・・・。
「だが本当にアルは強くなるかもしれない。君のお父さんの頃はここまで剣を受けれなかった」
「お父さんがですか?」
どうやらお父さんも俺と同じようにゲオルグさんに剣を教わっていたみたいだ。
「あぁ、それこそレグルスは10歳の頃私に教わり始めた。5歳でここまで剣を受けられるなら私は君の将来が楽しみだよ!」
俺の将来に思いを馳せゲオルグさんは微笑んでいた。
その笑顔はとても剣鬼の名を持つ人とは思えないぐらい優しい笑顔だった。
「休憩といったが今日はよく頑張った。今日は終わりにしよう、明日からもここで同じようなことをするからの」
「はい、ありがとうございました!」
俺はゲオルグさんが剣鬼と呼ばれていると聞いた時はきっと恐い人なんだろうという印象を持っていたが今日一日ゲオルグさんと接してきた俺にとってもうゲオルグさんは優しいおじちゃんだ。