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生まれ変わったらしい

2話目です!


ゴンッ


鈍い音とともに全身に広がる痛みにゆっくりと目をあけた。


見知らぬ風景だ。


ここはどこだ・・・?

たしか救急車に運ばれて

ってことは病院か?

まぁ救急車に運ばれて動けるってことは

俺助かったのか!!よかった!!


「・・ル・・・アル!!」


部屋には必死になにかを叫んでいる男がいた。


「アル!!大丈夫か?頭を良く見せろ!!」


そう言ってその男は俺の頭へと手を伸ばした


「っ・・・アル・・・?」


いってぇ・・なにしやがるんだ!!

それよりさっきからアルアルってなんのことだ


「あぁ・・・よかった!無事でよかった!本当に」



男は目に涙を浮かべ俺を抱きしめた

どうやらアルとは俺のことらしい


しかしこの男妙にでかいな、一応この前まで高校生をやっていたからそこまで

身長差は無いと思うんだが


「レグルス!アルは!アルはどうじゃどうなったんじゃ!!」


今度は大柄で白ひげを立派に生やした老人が入ってきた。


医者か?

それにしてもでかいな?なんなんだ


「お父様アルはこの通り目を覚ましましたお父様がアルを助けてくれなきゃアルはどうなっていたことか」


このおじいさんこの男の親父さんか


いまいち状況がつかめない・・・

なんで俺がアルと呼ばれているのか


「アルもう俺お前を危険な目に合わせないからな!!」


そろそろ鬱陶しくなりもがこうと手を伸ばすと俺は伸ばした自分の手に唖然とした


んっ!!!?手が・・・!あっ、えっ?

は?なんだこれ!!


そこにあったのは本来のサイズとは異なりまるで子供のように丸みを帯びた小さな手があった。


見間違いかと思いもう一度目を見開いた。


やはり見間違いではなかった。これは紛れもなく自分の手だ。


「ん?どうしたアルよ。お腹が空いたのか?今すぐじーちゃんがお前の好きなりんごを持って来てやるでのう」



「ちはう!そうらない!」


違うそう!じゃない!

そう口にしたつもりだったが舌がうまくが回らず噛んでしまった。なんだこれ!?まさか脳に影響が・・・


「ん?じゃあどうしたんじゃ?」


何か確かめるものがないかと周囲を見回すと自分の姿がガラスに映っていた。


はぁぁぁぁああああああぁああああ!?



どうやら俺は生まれ変わってしまったらしい

あきらかに自分の身体を見るに 自分の身体ではない。

よし状況を整理してみよう


えーと?なんらかで前世の記憶を取り戻したってとこか。というか俺やっぱり死んじまったのか。


よくテレビやネットで前世の記憶を持った人が出て来たりするが本当にあるんだな・・・。


今世での俺はアル=ルークリオという名前だ


俺を抱きかかえているのがレグルスという

俺の親父で白ひげを生やした老人が俺のおじいちゃんか・・・。



この親父やおじいちゃんにあたる人の顔を見るに

ここは日本ではないみたいだ。



「ほっほ元気そうでよかったわい。アルも目覚めたことじゃし、ばあさんも心配しとるじゃろう。

家に帰るとするかのう」



「そうですねお父様。では退院の手続きを取って来ます」



そういうと親父・・・いやレグルスは部屋を出ていった。


「のうアルお前さんに家に帰ったら話したいことがある」


「はなし・・・?」



「あぁお父さんには黙っておくんじゃぞ?わかったな?」


「う、うん」


話とは一体なんなんだろうか?

ってかこのやっぱ老人ちょっとでかいなぁ・・・。めっちゃ深刻な顔してるいやぁ風格あるわぁ・・。

偉大なことを成し遂げた伝説の人みたいな。



「よしアル帰るぞ!」


レグルスが戻ってきて帰ることとなった。


家まではこの馬車に乗って帰るらしい。

馬車か・・・。やっぱ外国は違うんだなぁ・・・

ははっ・・・。


馬車から見える景色もなんだろうか西洋風というか

外国らしいというか・・・。


空を飛ぶ鳥たちもどこかでかいような気がする

まぁ5歳児の身体だからしょうがないのかね・・・。



「アル降りるぞ」


どうやら家に着いたみたいで

レグルスに抱えられ馬車から降り

顔を上げると

西洋風の綺麗な家があった。


うわでっけぇ!!!なんだこれ城か!?

でっか!貴族??えぇっ。俺そんなすごい家の生まれたなのか!?


ていうか、家の前に鎧を着た兵士みたいな人がいる・・・。

いやいやいやちょっとまて・・・!!

いくら外国でもセキュリティーがこんなガチガチなわけないだろ。日本でも機械任せだぞ!!


もしかして・・・これって・・異世界か?


そんなわけない・・・よな。


「おかえりなさいませ勇者様!!お孫さんはご無事でしたか!?」


勇者様・・・??


自分が以前住んでいた日本では見慣れないような

建物、風景、そして空を飛ぶ巨大な鳥。

こんなファンタジーファンタジーしている国など

ない。


これはつまり。そうつまりだこれは異世界転生!


こんなアニメや小説でしか聞いたことのないことが

今俺に起こっていた。


やっべ興奮してきた。


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