思い出した思い出 その8
「そんなことはいやへん、二杯目から同時価格でケーキが付くことなんてなかなかないわ。」
「さっきの子、学生?」
「はい。」
「いきなり、接客バイト?」
「いや、東京の寮に入っていて、両親とも飲食店を経営しています。」
「2代目、おもしろい。」
「じゃあ、この辺で2杯目頼みますか、ケーキは選べないけど。」
「それにしても青空コーヒーか・・ユニークな名前だと思うな。」
「このホイップ、東京のここで食べられるなんて、今じゃもっと盛んな都市で売っているからな。」
「そこが二代目の良さだよ。」
「まさにこの天井から青空が見えそうだ。」
「雨の日は何コーヒーなんですか?」
「青空です。」
二代目は言った。
「天気と左右される名前ではないので。」
「そうですか。」
「まあ、雨の日は豆の濃さを調節していますけどね。」
「一代目から変わらないところもいいな・・。」
「はは。」
「マスター、夜はやらないんか。」
「豆の量は夜使うと値段が張りますし、まあ、スポーツバーとしても、届け方がまあ色々ありまして、要望があれば・・ここのお酒のおいしいお店をご紹介しますが・・。」
「マスターも10人も予約するなんて珍しいでしょ。」
「そりゃ、びっくりですよ。」
「さっきのバイトの子、何時から?」
「今日は来てメニューの補助、何しろ、この時間に帰ってきてくれてよかったですよ。」
そこから、青空コーヒーを飲みながら、話は進む。
「マスターも困るやろ・・。3杯で1000円と少しでケーキが付いてくる。」




