表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

1分で読める短編シリーズ

桜餅、心の色

作者: 優木貴宏

「やっぱり和菓子っていいよねー」


桜餅を食べながら私は彼に言った。


私は和菓子が大好きだ。


たまのおやつも大福だったり、お餅だったり、友達には変わってるとよく言われる。


自分でも変わってるとは思うが、それでも好きなものは好きなので問題は無い。


幸せそうに桜餅を頬張る私を彼は優しく見守ってくれている。


彼は私が美味しそうに和菓子を食べてるところが好きらしく、じっと私を見つめてくるので、これに関してはいつまで経ってもなれない。


彼に見られて照れながら桜餅を食べてると急に彼が顔を近づけてきた。


びっくりした私は、


「急にどうしたの!?」


とたずねると、彼は


「ほっぺに何か付いてたみたいだから見てみたんだけど、桜餅の欠片だね。」


と笑いながら答えた。


私は咄嗟にほっぺをゴシゴシして落ち着きを取り戻そうとする。


桜餅を食べることに戻った私は目の前のピンク色が私の心の色を表しているように思えて、うまく味わえなかった。


仕方ないので急いで桜餅を食べ終えて、先程の出来事を桜餅色の心にしっかりと焼き付けるのだった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ