田舎などというものは、ない。
どうも、ノラの「道中」の生存率は悪いようだ。
アッという間に、いなくなっている。
公園の入り口などの「集約場所」のほうが
生存率が高い。
こわい大ノラたちがいるが、間接的に、カラスなどの
外敵から、守ってくれる。
数分待てば、おこぼれ、食べ残しに、ありつく事も出来る。
道の途中では、小ノラ一匹に、カラス3匹の戦いになる。
カラスは、常に、小ノラの頭上の枝に止まり、
弱ってくるのを待っている。
田舎には、自然が豊富、というのは、都会からの見方で、
すべてに所有者がおり、自然、などというものは、実際には
ない。
地方に住むということは、「よそ者」になるということだ。
「食いつめもの」「乞食」だと、見なされる。
「集団疎開」の経験と同じことが行われる。
子供がイジメられていたが、本当は、大人もイジメられていたのだ。
たとえ、都会がドブくさくても、ゴミにあふれていても、
地方にはない、「自由」がある。