電脳で迷い
一部の主人公とは別人です。
こちらはゲームであることを知らないです。
「生存者だー!誰か来てくれ!」
一緒に来ていたギルドナイトのハンターが怪しい身なりの男を捕らえていた。歳はわかそうだが確かに見たことのない格好をしている。
「名前は?ここで何をしていたか…話してもらおうか?」
男はその身なりが怪しい男に問いかけた。両手を上げ抵抗の意志がないことを表しているが…酷く混乱しているようだった。まともな受け答えができるようにいったん落ち着かせることにした、危険性が認められるようなものも特に所持していないと報告を受けてたが…
「聞かせてほしい、なんの冗談なんでしょうか?騙してなんの特になるんです?」
…外傷はないがどうも勘違いをしてるか、本気で頭がおかしいやつらしい。
保護をした男は名前も珍妙でさらに出身地もでたらめ…妄想癖があるらしいと。
調書を取るため取り調べをしているがどうも何をいってるかさっぱりだがどうもあの森で今回のターゲットに出くわしたらしい。
そのショックもあってかこう…頭がどうこうなったようだ。
「それで?そのかまきり?とやらに襲われたということだな?」
「殺されたんです!確かに胸を貫かれて死にました!そう死んだ感覚だってあります!」
死んだこともないに感覚もなにもないと思うが?
死の恐怖であたまが頭がおかしくなったようだ。
運良く助かったようだな、そのかまきり?と言うやつと今回のマンティスの亜種と特徴が似てることから出会ったのは待ちがいなさそうだ。
奇妙な物言いをする男を置いて取り調べ室後にする。知りたいモンスターの情報は得られたので壊れてしまっている彼は教会に送ることになった。
正直治療までは面倒を見てるがお家を調べて送り届けるのはお門違いだ。
どうも日本ではないらしい。でないならそうとう手の込んだドッキリだ。エキストラ大量でロケ地もセットも完璧で映画でしか見れないような…一般人を騙すには贅沢な企画だな。
とりあえず保護してもらえたのは良かった。森を徒歩で抜け恐竜が牽く馬車みたいなのに乗せられ異国情緒溢れる…いやタイムスリップかファンタジーものの世界な街に連れられることさえなければな。
「…」
なんか花とか葉っぱとか浮いてる浴槽に落とされた。うん、湯治ってやつかな。葉っぱで頭をパシパシ叩かれたら足が治ったの。てか、何語かわからないけどお爺さんがぶつぶつ言うと水面光るのわけわからん。上を見上げても電気ないしね。
浴槽から上がると身体は水滴一つない。つまり濡れていない。なんの化学反応かしら?服を着て入るらしくいや、普通脱ぐと思ったのだけれどお爺さんに怒られて突き落とされたの。怒りどころはわからないな。
病院に案内されると思ったがなんかこう見たことないが教会ってこんなんだと思う。てか蝋燭が明かりか?うん、なんかこの白色の石?の壁や柱と相まって教会ぽくていいね!
奥の石像が御神体じゃなかろうか?沢山の宣教師的なのが祈ってらっしゃる。バスケットコート4面分はあろうかと言う広さ、正直大きな御神体も良く見えん、後ろの白色の壁の色と同化してるし
それにしてもだ撮影陣はそうとう引っ張るらしいね。ネタばらしする機会いっぱいあったろーに。
お爺さんに入り口まで案内される頭は残念だがなんて面と向かって言われたのは傷ついたが元からですと言って別れを告げた。
「さてどうしようか」
入り口の階段に腰かける。階段の終りが見えない
標高なんぼだよ!絶望したのは下りの階段ではない。高い場所ゆえに辺りを良く見渡せた、膝で頭を抱え込む。
「本当に死んだってことで全て簡単に説明が着くよな」
その景色は明らかにセットの枠を超え現代社会ではないこと教えてくれた。広がる町並み全てが違和感しかない。電柱がない?建造物が古くさい?服装が鎧であること?日本人いない?いや、文明の利器が何一つ見当たらない。
「最後の希望にすがってみるか」
現実に引き戻される一言がほしい…
来た道を戻り役所みたいな風貌の建物に入る、明らかに厄介者が帰って来たような顔ヤメレ、受け付け的なの場所でさきほどの担当者を出すように言った。
「やあ、ちょうど話があったんだ」
「しっかり騙されたんで会社に連絡させてください。録れ高十分でしょ?」
仕掛人は以前としてかわいそうな人扱いをやめなかった。さすがにここまでドッキリに付き合う人はいないはずつまり…現実なんだな。あっさりと最後の望みであるドッキリ説は消え去り死後の世界説が濃厚となった。信じたくないが!
「森で拾ったものだが君の似顔絵が入っていたので君の荷物だろう。紛失してはないか?」
「そう!リュック、落としたんです。ありがとうございます」
似顔絵なんて入れてなかったが自分が保護された近くにこのリュックがあったらしい。笑顔で感謝しながらリュックの元へ案内してもらう。
前言撤回、野人どもめ!
リュックのチャックは破壊されていた。チャックの開け方も知らんのか野蛮人どもめ!財布の中の運転免許を見て似顔絵と言っていたらしい。絵と違う、これは写真と言うんだよ!
リュックと言えどたいしたものは入れていないこの財布とバイクに乗るに必要な雨衣などだ。
「ふぅ…」
携帯はバキバキに割れておる。電源もつきもしない。命綱は断ち切られたようだ。
「ほら兜だ、軽いな安物掴まされたな」
「ヘルメットな、安くない。国産の高いのじゃ」
「安い革製の手甲」
「グローブな、それにプラスチックのガードを安い安い言うのヤメレ。スタンダードだし」
「どこかのギルドか街の通行手形か?」
「ETCのカードな、ん?これに関してはETCにつけっぱだったはず。なぜこれを?」
「新手の武器かと調査していたが君のか?なら説明してもらおうか」
なんか…罠にかけられたようなんだが、つまりはあれかい?知りたいのは
「武器だな」
「バイクです」
なんてこったい!変な野蛮な人たちがサイドカバーを引き剥がしたりやらキックペダルをカチャカチャやっているではないか。本当に知らないでやっているのでしょうか。
「武器でないならなんだ」
「バイクでしょって」
「何をするものだ。車輪があるが2輪で前と後ろしかないし倒れるし」
サイドスタンドくらい立てればすむ話ですよ。あ~あ、私のSR400が無理も無惨なお姿に…
「このように股がり下り坂を下ります」
「楽しくないだろ、無駄に重いしここは鉄使う必要ない。兜に使えよ」
まじで信じたよこの野人。だれが下りるだけのためにこんなものに乗るのか、アホですか?
結果として害のないものとして違法性はないと返してくれた。研究してた猿どもは目くじら立てて阻止してたが泥棒は死後の世界でも罪らしく野人に怒られてた。野人、猿の中では偉いみたい。ボス猿だった。
取られた部品は工具もなにもないので取り付け不可能だしとりあえずはチャック壊されたリュックに入れた。サイドカバー取られたのとライトにヒビがあるので割れて散らないように荷物いれから黒テープを出して上からはっつけた。燃料目盛りが僅かだしキャブもクリーニングしないとキックしてもかかる気配がない。てかこかされまくりでタンクはへこむしフロントフェンダーも傷だらけだしクラッチレバーも曲がってるしメーター割れてるし…
「愛しの我が子がレ○プされて…くっ!絶対直してやるからな!」
全部が全部、猿の仕業とは言わないけど。これは酷いんではなかろうか!
復讐を誓いバイクを押して街の外を目指す。
役所みたいな場所を抜け市場?らしき場所を目指す。
なんか身分証明書みたいなのもなかったんだけど難民申請で戸籍とかこの街で登録してくれるらしい。だから出身地が意味不明でもなんとかしてくれる。犯罪歴とか指名手配かかってるともちろんできないし、何より嘘発見器てきななにかで全部がわかってしまうらしい。便利すぎるなここだけ現代社会を凌駕しとるな。そして規制厳しくないしな、魔法なんて戯れ言いわなければ信じて気に入っていたよ。
「外国人ばっかり、つまりは外国…であるか」
白人多いね、背が高い人が多いわけだ。色々な人種がいてらっしゃる。差別じゃないよ?手が多い阿修羅マンもいれば人狼てきなのもいてそうこれは噂に聞く渋谷ハロウィーンじゃなかろうかー!
レベルが高くてついていけないよ。若者を自覚してるけど馴染めないです。不安なんですけど!
馴染めないよこんな毎日仮装大会な町なんてよ!
ストレスが絶頂で禿げそう。死後の世界は極楽浄土を夢見たけどどうもそうではないらしい。文明開化ってもんがなってない。現代社会に地獄を混ぜた感じだね。それはただの酷い地獄じゃない?
「すいません許してください難民なんです」
「金目のもん剥いで川に捨てるべ?」
「難民がそんなおべべ着てないだろが嘗めんなよあんちゃん」
ほら嫌いだ!あんなバイクなんて押してたら咄嗟の時に逃げれないじゃないか!街のチンピラに絡まれた。初ですよ絡まれたの。死ぬまで絡まれなかったラッキーとはどうもいかないらしい。死んでからも絡まれる心配がある。
「逆に施してほしいほど困ってます」
「ワケわからねぇこといってんじゃねぇ!いてこますぞコラ!」
私たちはわかりあえないらしい。あー胸ぐらを捕まれ振り回される間も全ての音が遠ざかるような脳内の自分の声だけが確かに聞こえる。怒声は遠退き身体の痛みは気だるさに変わる。
いつの間に地面を泥だらけになって転がされている。蹴られているのでしょうか?身体揺れる度に蹴られていることを自覚する。
あー今日だけで人間一生分の驚きがあったのじゃないか?目を閉じて寝てしまおうとした時だった
2mくらい、熊が立ち上がってチンピラを投げ飛ばしていた。つかんでは投げつかんでは投げ追い払っていく。たたでは諦めんチンピラの糞みたいな生態には敬意を評するべきか?熊に立ち向かうとか無謀だよね?勇気あるのでは?
「くたばれや!」
熊さんは背後のチンピラに気づいてないらしい。腫れた目には投げられた刃物は熊さんを狙って飛んでいく。寝転がっている状態からあのナイフを止められるか?無理だ、無理だろ。だけど意味もなく助けた熊さんを殺らせるわけにはどうしてもいかなかった!
「時よ止まれ!」
なんだろうか、寝転がっている状態からでも見えているメニュー画面とスキル画面はいったいぜんたいなんなのか!このナイフはなぜ空中で進むことをやめ止まっているのか。
「なにいい!?」
大声に気づいてくれたのか熊さんは不意討ち糞やろうを投げ飛ばし追い払ってくれた。びっこひきながら逃げ去るチンピラに胸がすく思いだ。さて晩餐には並べないでよ?夕方辺りだった時間はこの時だけチンピラに遊ばれている間で太陽は沈み夜に向かいつつあった。紫色の空に輝く大きな熊さんの目は一番星のように輝いていた。
「大丈夫か難民さん?」
「大丈夫の定義が死んでないか?なら大丈夫だ」
「ちょっくら待ってろ今家さ連れてってやるからな」
ひょいと肩に担がれる身体、うひゃー高いなー2足歩行する熊に担がれたって誰が信じるかな?
「表の鉄屑おめえのか?売りに出すなら明日にしなよ、店閉まってるべや」
お前まで、恩人とはいえバカにするとは…止そう止そう。喧嘩すらにならん、熊やんだって。毛皮に顔を埋める。今になって傷が痛み出す。せっかく治ったのによぉ!
「直したいんだが…」
「そうかいや、その前におまえから治さんとな」
流れだがバイクと一緒に熊さんのお家に行くことになった。ありがたいありがたい、人…熊の優しさに触れた日だった。
SR400
バイクの名前です。
詳しくはまた




