その6『間合いについて(2)』
先のお題をなぜ書いたのかと申しますと、以前にこんなことが巷で騒がれていたからです。
『頑張れ頑張れって、これ以上何を頑張ればいいの?』
『頑張れって言葉は、無理に使わない方がいい』
『いや、頑張れって言葉はいい言葉だから、なぜ使うことがいけないんだ』
みたいなもの。
これ、僕の目から見れば、とても言葉は悪いが馬鹿馬鹿しい論議でしかないところがありますね。
というのも、なぜならこの論議自体に優劣も善悪も存在しないからです。
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例えば、【あなた】が普段から非常にお金に困っている人だとします。
そして、あなたには【Aさん】というお金持ちの友だちがいるとします。
【あなた】は普段から【Aさん】に無心する(※金をねだること)のですが、【Aさん】はその要求になかなか応えてくれません。
そんな中、【あなた】は【Aさん】と二人だけで海水浴に行きました。
真夏の海でのひと時は非常に楽しいものだったのですが、沖合いにまで【あなた】が泳いで行くと、急に足がつってしまい溺れかけます。
そのとき、それに気付いた【Aさん】が驚いて、乗っていたゴムボートを必死に漕いで近寄ってきてこういいました。
「お金を好きなだけ貸してあげるから、【あなた】死なないで!」
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