その5『間合いについて(1)』
ちょっと今日は真面目な話。
すんごく個人的な見解なんだけど、僕の中で特に大切にしていることが、前にも書いたことがあるんだけど、『ケースバイケース』。
ケースバイケースってのは、ときどき日和見主義とか行き当たりばったりとかと同意に扱われてしまうことがあるのだけど、実はある意味それらとは対を成していることを分かっていただきたい。
というのもケースバイケースってのは能動的であって、後の先【ごのせん】を行かないとケースバイケースとは言わないのです。
日和見とか行き当たりばったりというのは、かなり後手に回った受動的な行動または考え方なので、本質的には対義語と見る方が僕はあっていると思うのです。
(※行き当たりばったりということが悪いということが言いたいのではありませんよ。遊びに行くときは、その方が面白いですから)
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そのケースバイケースという言葉と共に大切なのが、やっぱ【スタンス】ですかね。
ここで言う【スタンス】ってのは、ずばり【間合い】のこと。
よく格闘術や競技で【間合い】って言葉を使いますが、いわばそれは応用であって、本来は実生活のすべてにおいて重要なこと。
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よく人は【信じる】とか【信じない】とかの言葉を使います。
でも、【信じている】ということは、つまり同時にそのことを無意識に【疑っている】ということと同義なのであります。
例えば、「あなたは【超能力】を信じていますか?」
という質問をされたとします。
普通の人なら、「僕は信じないね」とか、「私はあったらいいと思うけど、信じてみたい」とか答える機会が多いのではないかと思います。
しかし、もし【超能力を有していて、普段から使っている人】がそれを正直に答えたのなら、
「なに【超能力】だって? そんなの知っているよ。あるのが当たり前だから」
というふうになるのだと思います。
その人にとって既知であれば、信じるも信じないもないということです。なにせ、彼にとって疑いようのない事実ということなのですから。
上記が何が言いたいのかと申しますれば、それぞれにそれぞれの【間合い】が存在するということです。
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上記は、ある条件下の【間合い】の一例ですので悪しからず。
まあ、【間合い】を意識したことのない人は、それすらも意識したことがないために、ある一定の条件に取り込まれてしまう確立が高いと思われます。
ということは、先述で記した【ケースバイケース】という技を使いこなすことは困難かと思われます。