1.第一印象は、変態でした。
退屈だ。
今の気持ちを端的に示すなら、これくらいで事が足りる。
俺の通う蘇芳学園は、全国で学力一位を誇り、国立大学に数多くの合格者を出している超エリート校である。
本当はそんな学園、平々凡々な俺には釣り合わないと分かっていながらも、とりあえず雰囲気だけ味わって、記念受験をしたはずだったのだが、どういうわけか合格してしまい、せっかく受かったんだからと親に勧められ入学した。
しかし、偶然学園に入ってしまった俺を待っていたのは、余所者への洗礼だった。
授業スピードが早すぎてついていけない。普通に授業をしているように見えるのに。
授業内容が難し過ぎて何をしているかも分からない。普通の高校生と同じ範囲をしているはずなのに。
というわけで、オチコボレ型男子高校生が入学早々誕生したのである。
そんな俺の学校の楽しみといえば、体育の時間――ではない。
どーせ、勉強しかしていないガリ勉連中なのだから、運動なんて出来るはずがない、だなんて高をくくっていたのだが。
♂×♂
4対3、最終回の裏、ツーアウト二三塁、バッター俺。サヨナラのチャンス。
ベンチは溜め息に満ちていた。
何故なら俺は今日バットに当てることすら出来ていない。
マウンドに立っているのは『Venus』とみんなから呼ばれている美少女。
大きな胸を揺らしながら投げるフォームから繰り出されるボールは最速時速130kmを超え、更には右打者の内角をえぐるシンカーのような球、外に逃げていくキレ味抜群のスライダーと、そのどれを取っても一級品で、とても一般の高校生が打てるような代物ではなかった。
しかし点数から分かる通り、このピッチャーから三点も奪っているところは流石といったところだ。
俺は改めてバットを握り、右バッターボックスに立つ。
ストレート、スライダー、シンカーの中で俺の打てる球とすれば、やはりストレートしかないだろうということで、ストレートに狙いを絞り、マウンドからボールが放たれるのを待つ。
二三塁となって、全力を出す事が出来るワインドアップポジションに戻した美少女は流れるようなフォームからボールを放った。
速さ的にストレートだろう、もらったとフルスイング。
しかし無情にもバットは空を切り、ド真ん中に構えていたキャッチャーのミットに収まる。
そう、俺はそもそも野球が苦手なのであった。狙いを定めたところで当てることは不可能なのである。
二球目も同じ球種、同じコースだったがあえなく空振り。
このままでは三球三振となってしまう。
しかし振って当てられる気がしない。
なんとかして当てなければ、役立たずのレッテルを貼られることだろう。
それならば――
三球目が放たれたと同時に俺はバットを寝かせ、当てにいった。
そう、セーフティーバントだ。
これならばボールに当てることだって不可能ではないはずだ。
相手の美少女ピッチャーも予想外だったのか、慌てて走ってきたが、もう遅い。
これを当てたら俺、ヒーローになるんだ……。
そしてボールはバットに当たり。
ファールボール、アウト、ゲームセット。
それ以降、俺は体育の時間での居場所が無くなった。
♂×♂
説明しよう、バントならばファールでもスリーバント失敗でアウトになるのだ。
というわけで、俺の学校での楽しみは体育ではないのだ。
では美術――でもない。
学力に全振りしている輩ばかりで、美術に信念を注ぐ奴などいないと思っていたが。
♂×♂
美術は俺のA組とB組の合同クラスで行われ、基本的に座席は自由だ。
二人で一つの長机を使う、というもので座席はクラス二つ分丁度という事もあったため、隣に座るパートナーが重要となる。
俺は友達がそんなにいるわけでもなく、友達と言える人達は皆固まって座ってしまったため、余り者となる前に空いている座席に座る。
すると、隣のクラスの生徒だろうか、見知らぬ女子生徒が隣に座った。
しかし浮かれてはいけない。座席が俺の隣を除いて全て埋まっていたのだから。
さてさて、今日は自由に絵を描く、とのことだった。
自由に、ってどうすれば良いのだろう。
自由にフリーダムに、と良く言うが、本当に自由になったとして自由に出来る人がどれほどいるだろうか。
少なくとも俺はある一定の方向性を示された方がやりやすいね。
これも、日本人の宿命なのかと時々そう感じる。
とりあえず、隣のヤツの描いているのを参考にするか、と覗き込むと。
中心になにやら円のようなものが描かれており、その円の中に模様やら意味の分からない文字やらが描かれていた。
「な、何を描いてるんだ?」
好奇心でその生徒に問いかける。
「何って、魔法陣に決まってるでしょ」
当たり前でしょ、といった態度で応答してくる女子生徒。
「魔法陣?」
「そう、魔法陣」
「えーと、何のために?」
「悪魔を召喚してみたいの」
これは絡んではいけなかったタイプですかね?
「悪魔を召喚して、どうするの?」
「召喚した先に何があるのか、知りたくない?」
いえ、知りたくないです。
「知ったとして、どうなるの?」
「異界の研究に役立つじゃないの」
駄目だ、俺とは別次元で生きてらっしゃる。
さて、どう収拾を付けようか。
「まあ、ただ単に私の『漆黒の右手』から生み出される『緑の悪魔』を見たいってのもあるけど」
女子生徒は右手の人差し指でサラッと自分で描いた魔法陣をなぞった。
やばい、急に謎言語が混ざりだしたぞ。
「『純白の左手』から生み出される『赤の悪魔』は私にはレベルが高すぎて無理なの、どうすればいい?」
いや、知らんがな。
とりあえず、日本語喋れ、日本語。
という言葉が喉まで上がってきたのをすんでのところで呑み込んで、
「それは修行あるのみじゃないか?」
無難な受け答えをしてみる。
「修行ね……なるほどなるほど。じゃあ貴方、生け贄になってくれる?」
思考回路とかいろいろ大丈夫ですかー?
「何故この流れで俺が生け贄にならねばいかんのだ」
「私の秘密を知ってしまったから」
「お前が教えたんだろうが」
「というわけで、名前を聞かせて?」
駄目だ、淡々とし過ぎていて感情を読むまでに至らない。
とりあえず言われた通り名乗ることにする。
「矢追だ。矢印の矢に追い剥ぎの追」
「犯罪者の臭いがする」
ホっとけ。
「名乗ったんだから、そっちも名前を教えてくれよ」
「そう」
女子生徒は左手を胸に当てて、
「私の真名は『度重なる出会いに宿りし混沌』、縮めて度会宿」
またケッタイな名前を。
てか意味が分からない。
「今後とも宜しく」
そう言って、度会は右手を差し出してきた。
その手の甲にはさっき描いていたようなマークが描かれていた。
「あ、あぁ」
条件反射で俺も右手を差し出す。
そして右手と右手が重なろうとした時、度会の左手が俺の右手を挟むように飛来し、固く固く握りしめられた。
「って、ちょ」
しかし握力が弱いのか、痛いというよりかは気持ち良い。
それに、女の子特有の柔らかさが……止めろ!! 煩悩を消すんだ、煩悩を!! 南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経、南無阿弥陀仏……。
手を離された時には多分、俺は耳元まで真っ赤になっていたに違いない。
度会は俺の様子に気付いたのか気付いてないのか、
「これで契約成立、良い?」
脅しとも取れるような発言をした。
「……生け贄だけは勘弁してくれよ」
そして俺は度会と契約すると共に、美術の隣のパートナーを見つけたのである。
♂×♂
ごらんの通りである。
あれからというもの、俺は下僕扱いをされ、心休まることなど一回もないのだ。
男性の諸君、女性に触られても変な気を起こさない方が身のためだぞ。
さてさて、最早俺に残されているのは昼休みと放課後だが、それらすら楽しみ、とは言い難い。
何故かを、まず昼休みから説明するとする。
♂×♂
昼休み。
人間の三大欲求を満たすべく、俺は食堂へと向かう。
食堂は東館の地下一階にあり、学生のいる二号館から最も離れている位置に存在する。
この学校は研究室や倉庫の一号館、学生の教室が入っている二号館があり、それらを部室が大量に存在する三号館――別称部室棟が繋いでいる。
東館はその塊の離れにあり、それも一号館側にあるので、最も利用する生徒に最も不便となっているのだ。
食堂に着いた時には、喧騒が渦巻き、人でごった返していた。
食券を今から買うのは骨だろう、食券販売機の前にはもうすでに六十人ほどの生徒が列を成していた。
しかし、俺は朝のうちに買ってしまっているので長蛇の列に並ぶ必要がないのだ。
生粋のラーメン好きな俺はいつも買っているラーメンの食券を渡し――なんと日替わりで味が変わるのだ――食堂のおばちゃんからラーメンを受け取る。
今日はみそラーメンか、美味しそうだ。
今すぐにでもありつきたいみそラーメンを持って席を探して徘徊する。
辺りを見渡すと、明らかに避けられていると思われる一角を発見した。
何故なのかは分からないが、他に座るところも殆ど無いし、ありがたく座らせてもらうことにしよう。
ラーメンをズルズル啜りながら、次の授業は寝れるかどうかを考えていると、俺の真向かいに、一年生だろうか、茶色の髪をツインテールにした如何にも妹のような格好をした女子生徒が座った。
俺と同じみそラーメンか、と親近感が沸きつつもそれと同時に右手に違和感を感じた。
なんとマヨネーズのボトルを持っていたのだ。
その女子生徒に何となく関心が向き、その四肢を観察する。
まずラーメンに手を付け、何か違う、と言うかのように眉間にシワを寄せた。
次に自分でさっき机に置いたマヨネーズをラーメンに少し掛け、啜って首を傾げた。
最終的にボトルに入っていたマヨネーズを全部みそラーメンに搾り入れ、最早マヨネーズ味になってしまっただろうラーメンの麺を啜り、恍惚な笑みを浮かべた。
なるほど、分からん。
どうしてマヨネーズを入れるんだ。
ラーメンというのは麺とスープ、そして具によって完成された食べ物だ。
ラーメンの椀の中には食べ物の世界地図が広がっているのだ(?)
そんな神聖なラーメンをマヨネーズという卵と油と酢の塊で汚すなんてこと、あってはならないのだ。
「そこの人、なんで美羽をジロジロと見てるんですか」
凝視してしまっていたのか、目の前のマヨネーズ妹に話しかけられた。
良い機会だ、俺がその曲がったラーメン道を正してやろうじゃないか(?)
「マヨネーズをラーメンにかけるとか、味覚大丈夫かお前」
「マヨネーズはどんなものにも合うようになっているのですよ?」
「いや、そのマヨネーズの量は合う合わないの問題じゃなく、マヨネーズ味に染まってるから!!」
もはやマヨネーズに付け合わせのラーメンって感じだから!!
「そうです?」
おっと、味覚障害を患っていたか。
「マヨネーズをかけなくても十分美味しいぞ? というか、ラーメンはそのまま食べたほうが美味しいぞ?」
何度もマヨネーズ妹を正論で諭す。
「マヨネーズが美味しいので無問題です」
駄目だコイツ、早くなんとかしないと……。
しかし、これ以上諭したところでコイツは折れないだろう。
ならば。
「まぁ好みは人それぞれだから、好きにしたらいいけど。
そんなにマヨネーズを摂取して体重とか大丈夫なのか?」
体重。
女子ならば誰もが気にする項目。
その項目を盾にして、マヨネーズからの脱却を促す。
「美羽は基本的に食べても太らない体質なので大丈夫です」
一秒で砕けた。
するとマヨネーズ妹は怪訝そうな顔をして、
「それともなんですか、美羽がメス豚になってヒィヒィ言ってるとでも思ってたのですか?」
「メス豚じゃない、豚だ」
「因みに知っていますか? 豚はデブの象徴としてよく挙げられますが、豚って意外と筋肉あるんですよ? 確か体脂肪率は15%だとか」
……負けた。
ってそういう話をしていたんじゃなくて。
「とやかくは言わないが、体には注意するんだぞ」
俺が言えることはそれだけだ。
「え? それだけですか?」
いきなりキョトンとした態度で見つめてくるマヨ妹。
何かおかしかったか?
「まあ、俺はお前のマヨネーズを止める権利(?)はないしな。個人の自由だし、勝手にするがいいさ」
やって後悔した方が為にもなるしな。
「そういう見解を言ってくれたのは貴方で5人目です」
5人って多いな、オイ。
「男性では初です、おめでたおめでた」
「その言い方は止めろ」
「ぅ……ツワリが」
「想像妊娠してるんじゃねえ!!」
「目で犯されたので妊娠したのです。汚されたのです」
「視姦なんてしてねえ!!」
すると、マヨ妹はくすくすと笑いだし、
「面白い人ですね、名前を聞かせてください」
「矢追だ」
「なるほど、ボーイズラブの方ですか」
「なぜそうなる!?」
「因みに攻めですか? 受けですか?」
「俺は基本的に受けかな、結構Mっ気があるって言われるし――――じゃねえよ!! ボーイズラブじゃねえし、ヘタレでもねえから!!」
なるほどノリツッコミにも対応ですか、とマヨ妹はひどく感心した表情を見せた。
いや、別にそこ感心しなくてもいいからね?
「因みに美羽は知識美羽です。1年C組21番のピチピチギャル」
「ピチピチではなくテカテカだがな」
「酷い事を言わないでくださいよー良輔お兄様」
「いつ俺が下の名前で呼べと言った!? てかお兄様止めろ!!」
「じゃあやおい先輩で」
……まあ、妥協点だろう。
すると、そこで休み時間残り5分の予鈴が鳴った。
「やおい先輩、次の授業は体育でしたよね? 早く行かなくていいのですか? 着替えとかあるでしょう?」
そういえばそうだったような気がする。
「じゃあな!!」
俺はみそラーメンを食べきれなかった悲しみに暮れながら、その場の後にする。
「では、また今度。良輔先輩」
後ろで微かに聞こえた美羽の声は、これからもまた会うかもしれないという予感を感じさせた。
道すがら、先ほど出会ったマヨ妹を思い出す。
いろいろ酷いやつだった。
てか、苗字は言ったけど名前なんか俺、言ったっけ?
でも良輔お兄様とか良輔先輩って……なあ?
しかも俺の次の授業が体育って知ってたし。
……何者!?
♂×♂
そういうわけだ。
これ以降食堂に行くと、必ずこのマヨネーズがセットで付いてくるようになった。
俺はそのまま派だというのに、なんたる屈辱(?)
いつかラーメンをそのまま食わせて旨いと言わせちゃる(?)
さてさて、最後は放課後だな。
♂×♂
退屈な授業を終え、やっと羽根を伸ばせる時間帯となった。
俺は机から頬杖のための肘を離し、赤くなったその肘を軽く撫でてその場を後にする。
俺の家は学校から歩いて10分の商店街を抜け、さらに5分ほど歩いたところにある喫茶店だ。
幼なじみの両親が経営していて、遠くから通うのは不便だろうといって居候させてもらえることになったのだ。
やはり、持つべきものは幼なじみだな(?)
しかし、その幼なじみが少々厄介で……。
「なにか変なこと考えたかなー?」
噂をすればなんとやら。
「べ、別にそんな事は無いぞ?」
「本当にー?」
しつこく詮索してくる幼なじみ。
「無いって言ってるだろ!!」
「無いんだったらー、なんでそんなにムキになってるのかなー? んん?」
心を読まれているのか、弄ばれている。
「ったく、ディベート部に入ってるだけあるよ蜂巣」
休めていた歩みを進め、幼なじみの蜂巣の隣に並び、家に向かって歩き出す。
「なら入ればー? 部活入ってないでしょー、良輔」
「まぁな、でも部活っても、俺には才能が無いからな」
この蘇芳学園の部活動はどれも本格的で、運動部も勿論文化部も色々な大会で優秀な成績を収めている。
ディベート部も例外ではなく、全国ディベート大会というもので優勝、連覇を成し遂げているのだそうだ。
因みに、あまりにも賞を取りすぎるせいか、朝礼は校長の挨拶より表彰の時間の方が長かったりする。
「別に才能がないからー、部活動に入ったらいけないなんてのはないよー?」
あっけらかんとして蜂巣は答える。
確かにそれは正論なのだが。
「でも浮くだろ?」
下手の横好きなら、やらない方がマシだというのは今まで人生で痛感してきたんだ。
野球は好きだが、バットに当たらない。
絵を描くことは好きだが、人に見せられる物ではない。
ラーメンは好きだが、作れない(?)
蜂巣のように、柔道の達人と言うわけでもない。
それでずっと嘲笑されてきたんだ。
今さらやろうという気にはなれない。
「まぁー、良輔がそういうなら仕方ないかー」
僕がとやかく言う事じゃないしー、と蜂巣は人ごとのように呟く。
それでいいのだ、よく分かっているじゃないか。
「って、今日部活ないのか? 蜂巣」
「部活ー? ああー、大丈夫だってー、今日は休みだからー」
それは良かった。
「因みになんで柔道部じゃなくてディベート部なんだ?」
大会に出たらいい線行くだろうに。
「そんなのー、柔道は良輔苛めるためにやってただけだしー、次は口喧嘩で勝てるようにーって感じかなー」
酷い。
「そんなことしなくてもいつも勝ってるくせに」
「完膚なきまでにやっつけないと気が済まないでしょー?」
ドS精神むき出しの女子生徒がそこには居た。
「ったく、昔から変わらないな、蜂巣は」
「良輔も変わんないねー、いやーそして同棲生活をして一年になるとねー」
「同棲じゃねえ居候だ」
急に何を言い出しやがるんだ、この幼なじみは。
「良輔に蘇芳学園を受けさせてホントによかったー」
「……ホントにな」
何を隠そう俺の蘇芳学園記念受験の発端となったのが、ここにいる蜂巣なのである。
蜂巣の陰謀か何かで無理やり蘇芳学園に入れられたのかと疑ったことは一度や二度ではない。
もしかしたら俺は、蜂巣のハチの巣に捕まっているのかもしれない。
それを言うならクモの巣だけどな。
「僕たち、一生一緒だといいねー」
「どこまで俺を連れていくつもりだ」
「墓場までー?」
「それは俺が殺される気がするのだが」
「気にしちゃダメス☆」
それはイエスと取っていいんだよな!? イエスと取っていいんだよな!?
「さてさてー、じゃあ夕飯の買い物でもするよー?」
商店街に着いたところで蜂巣が提案する。
「いや、俺が殺されるかもしれないのにそれはちょ」
「荷物係は任せるよー?」
「……分かったよ」
そうして、俺の放課後は幼なじみに尽くすことで終わるのだった。
◇◆◇◆
相手が幼なじみでなければ良かったのだがなー(泣)
とりあえず、これが俺の学校での一日である。
楽しみが全くない、こんな学校生活が楽しいだろうか(反語)
そして家は家であの幼なじみの家である。
いろいろ気を使うのに、あっちはズケズケとテリトリーに入ってくるので困りものだ。
休み時間を俺にくれ!!
そんな俺が転機を迎えたのは、ある日の、これまでつまらないと思っていた学校でのことだった。
根「もう第二話更新カ」
葉「なんでもこの作者、ふざけ過ぎて寝てないらしいですよー☆ 明日学校なのにー☆」
根「頭が悪いナ」
葉「ホント駄目なんですよねー☆ なんで私たちが本編に出ないんでしょー☆」
根「こっちが本編だからどうでもいいのダ」
葉「……それがかなえばいいですね(棒)」
根「それはそうとして、今日は何かやることあるカ?」
葉「企画はあるっちゃあるんですけどねー☆ ネタバレは控えたいので今は無しですねー☆ お便りもないですしー☆」
根「なるほどナ、ではお便りの募集をすればいいのカ」
葉「それと、文章が読みづらいときとかー☆ 言葉が間違ってるとかー☆ コイツバカだなー☆ と思ったときにお便り下さいー☆」
根「罵倒してくれてもかまわないゾ。作者はマゾなのでナ」
葉「ではー、宜しくお願いしますー☆」