彰人視点 ヒルヤスミ
「さぁ、昼休みだよ~♪」
「お楽しみ♪拷問タァ~イム♪」
「おい(笑)拷問ってなんだよ(笑)」
「さぁ~、彰人く~ん?素直~に答えようかぁ~。あのナンパしていた子は誰なのかなぁ~?」
「だから、ナンパじゃないって。(笑)ただ話してただけで・・・」
「うん。わかったから。(笑)じゃぁ、そのしゃべってた子は誰なの?」
う~ん・・・。なんて答えるべきだろう。教科書を貸しあった仲?いや、完全に何か言われそう。(笑)でも、正直に言わないとこいつらは隣のクラスの奴に確認をとる。
よし、正直に言おう。
「教科書を貸してくれた子。」
よし!嘘はついてないし、なにより短く済んだぞ!これならこいつらもないも言うまい!
「それだけ?」「それだけじゃないでしょう?」「あったことを全て包み隠さず話しなさい。」
言ってきたー。(笑)しかもこいつらはなんだ。(笑)
俺は、一応由佳ちゃんのことについて色々と話した。
いつも1人でいるから少し気になっていたこと。話してみると、笑顔の可愛い普通の女の子だったこと。などなど・・・。
「ふ~ん。じゃ、浮気とかナンパではないんだな?」
「あぁ。最初からそう言ってるじゃん(笑)」
「ちょっと疑わしいけど・・・(笑)ま、一応白だろ(笑)」
「ギリギリセーフ(笑)」
・・・もう何も言うまい(笑)
「でも、お前気をつけろよ?」
「何を?」
「あんまそうやって優しくしてると、ストーカーとかされたりするぞ?」
「そ。お前は誰にでも優しくしすぎだよ。」
「そんな・・・(笑)ありえないでしょ。ストーカーとか(笑)」
「今の男女の恋沙汰は怖いんだぞ~?好きなやつ殺したり、監禁したりさ~。」
「・・・こわっ(笑)」
「笑い事じゃねっての。お前になんかあったら、俺ら葉月ちゃんに会わせる顔がないだろ!」
「いや。会わなくていいから(笑)」
「いいじゃないかよ~!」
「1人モンにも少しぐらい幸せをわけやがれ!!」
・・・おいおい(笑)
でも、ストーカーか・・・本気でありえない。
由佳ちゃんは、真面目そうでそういうことしなさそうだし・・・、それに、いざストーカーされたとしても、スッパリ断るしな・・・俺には葉月しかいないし・・・。
そういえば最後に見たときに、女子が由佳ちゃんに近づいてたし。多分、あの子達が友達になってくれるだろう。由香ちゃんに友達ができたみたいでよかった。
友達って、大切だと思うしな・・・。俺も、こいつらが居てよかったと思うし。何だかんだいっても、俺のことを心配してくれてる・・・。なんか、いいな~。こういうの・・・。
「お前らも彼女作れば?(笑)」
「うわー!そんなの彼女のいるやつの発言だ!」
「できないから、悶々としとるのじゃー!」
「彼女できるもんならほしいわー!!」
・・・超ブーイング(笑)
こいつらといると飽きないな~(笑)気付いたら最近本読んでないし・・・。本どころじゃないもんな。
「やっぱ、お前は拷問してやる!」
「え?(笑)」
「そうだ!独りモンも反撃だ!」
「え??(笑)」
「拷問開始ー!」
「「ラジャー!!」」
・・・え~~~~
・・・拷問終了・・・❤
「さ、スッキリしたところでメシ食おうぜ♪」
「・・・おい。」
「だな。なんか運動したら腹減っちゃったよ。」
「・・・おいって!」
「さ、弁当弁当♪」
「俺を無視すんなよ!(笑)」
「どうした?彰人(笑)」
「かわいい。うさちゃんの着ぐるみきちゃってさ・・・(笑)」
「ウサギ年だからか・・・?(笑)」
「お前らがやったんだろ!」
「いや~、文化祭で使ったうさちゃんがまだあってよかったよな~。」
「かわいいかわいい彰人うさぎも見れたしな(笑)」
「ほんと、かわいいかわいい・・・プッ。」
「お前今プッて言ったじゃないかよ(笑)」
「言ってない言ってない(笑)」
「ていうか、イヤなら脱げばいいじゃないかよ(笑)」
「お前らが制服奪うから、脱げないんだよ!」
「え?制服?なんのこと?(笑)」
「お前ら~(笑)」
「フッフッフッフ・・・(笑)」
「クックックック・・・(笑)」
「ハッハッハッハ・・・(笑)」
悪役三人組め・・・!(笑)
そんなこんなで、俺は昼飯をうさぎの着ぐるみで食べるはめになった・・・。
五時間目になってもなかなか制服を返してくれないし...先生がビックリしていた。
そして、先生も大爆笑で俺はそのまま五時間目を過ごすはめになり・・・6時間目もそのノリでそのままになってしまった・・・。
なんのイジメだ!
放課後になってやっと返してもらったけど、時すでに遅し・・・もう学校中に広まってしまった。
帰るときに、「あっ、彰人うさぎ(笑)」と声をかけられまくった・・・。
・・・悪夢だ・・・(笑)