彰人視点 イヤガラセ
最近、すごく平和だった。彼女とも順調!今度彼女手作りのチョコを貰う予定・・・。幸せすぎる・・・。(笑)
由佳ちゃんも最近は朝のあいさつを交わしたり、少しばかり雑談をするくらい仲良くなり始めた。友達には由佳ちゃんのことで相変わらず「浮気者!」「俺と葉月ちゃんというものがいながら!」と言われ続けている。面倒だから最近はあまり反応しないけどね。(笑)
・・・そんな幸せだったのに、俺にいきなり嫌がらせめいたものが始まった。所謂無言電話・・・。何も言わず、ただただ俺の声を聞いているかんじだった。
無言電話が始まったのは・・・1週間くらい前からかな・・・。
別に害はないしいいかな、と思っていたけど、1週間も続くとさすがに面倒くさくなってくる。
PiPiPi… PiPiPi…
・・・今日もまたきたし・・・。やっぱりいつも通り非通知。
「もしもし?」
一応、普通な感じで出てみる。ふざけた友達とかだったらヤダしね・・・。
でも、やっぱり返事はない。また耳を澄まして俺の声をじっくり聞いているかんじ。正直言って、めちゃめちゃ気持ち悪い。まだ「あなたのことをずっと見ています」とか言われる方が楽。相手の声がないのはすごくやだな。
・・・もしかして、俺に声を聞かれると誰だかばれるから話さないのか・・・?ってことは、こいつは俺の知っている奴ってこと?
そう思うと急に怖くなって、つい声を荒げてしまった。
「いい加減にしろよ!!いつもいつも無言電話かけてきて・・・!いったい誰なんだよ!?」
相手からの返事はない。しばらくすると、相手は電話を切ってしまったらしい。プープーという無機質な音が聞こえる。
「・・・ったく!」
としか言えない。
こいつは本当に誰なんだ?まさか学校の友達とかか?・・・由佳ちゃん・・・?いや、ナイナイ。でも、こいつが俺の知り合いだとすると、住所や・・・学校のこと・・・葉月のことも知っているんじゃないのか・・・?だとしたら、非常にまずい。こいつが葉月や友達に何かするかもしれない。それだけはなんとしてもさけないと・・・!
あいつらは、おれが守んないと!!