今日から幸せ宅配人!
こんにちはチミーです♪
目に留めていただき有り難うございます。
このお話は一つ一つがとても短いので、隙間時間に読むことができます。
是非読んでみてください。
みんな、私の名前は風花だよ。よろしくね。私はシャボン玉が大好き。でも、吹いているだけじゃないよ。ちゃんと秘密のお役目もしているんだ。
それは…
一週間前の朝。
私は早起きしてシャボン玉を飛ばしていた。そんな時シャボン玉が飛んできた。私のかって?違う。
そのシャボン玉は私が作ったのよりも少し大きくて桜色に染まっていたから。
しかも近づいていくのにつれ私は気づいてしまった。猫が入っていることに。
私が見ていることに気づくと猫はシャボン玉を割って出て塀の上にちょこんと座った。
「風花、私はハルだよ。これからよろしくね。」
「なんで私の名前を知っているの。」
ハルは幸せ宅配人の人の守護神みたいな存在なんだって。でも、幸せ宅配人の人が怪我をしてしまって、シャボン玉を吹けないから、私が代わりに選ばれたらしい。
ちなみに幸せ宅配人とはと聞くと、幸せを人に届ける人のこと。それ以外はそれはやってからの秘密。と、言われた。
ということです。
「風花、初仕事だよ♪」
ハルが塀にちょこんと座って言った。
「ご近所でお留守番で泣いている子がいる。」
「それは大変!」
これでシャボン玉を作って!っと言ってハルが投げた魔法のシャボン玉セットをパシリと受け止めた。
「その子の心の色を想像して!」
私は目を瞑ってその子を想像する。
陽の当たる廊下で幼い女の子が泣いている。お母さんを
やお父さんを寂しがって。
すぐに帰ると言って買い物に行ったお母さんは友人と話している。
お父さんは会社にいる。
その子の心の色はきっと寂しい色。
そうだ。陽の光を浴びて優しい色に染まっている寂しい色。
「幸せよ届け!」
そう言って私はシャボン玉を飛ばした。
その子の心の色のシャボン玉は段々優しい色へと変わっていく。
聞こえていた泣き声が止んだ。
きっと、届いたんだよね私たちの想い。
読んでいただき有り難うございました。
チミーは何個か作品を作っているので是非読んでみてください。
コメントと評価お待ちしています♪