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第八十八話 戦いはお預けイクミ&クリアネスナイトside



「・・・・チー、僕の、邪魔を~する気ぃ~???」

「決してそのような事は!」


何だろう?

これカラスかな?

見た目はカラスだけど、所々白い羽根が生えてて首輪なのか赤い石の付いたリングを付けてる。

カラスは変態科学者と知り合いみたいだ。


「んじゃ~引っ込んでてよぉ~。今から僕は~この子とぉ~とおおおおおおっても楽しい事を~するんだからさぁ~~~」


カラスはばっさばっさと羽根を動かして変態科学者の名前を叫んでる。


「もうしわけありませんブルローネ様!!どうか一度お戻りくださいませ!」

「はあああああ~?なーに頭がぶっ飛んだ事ぬかしてんのぉ~?ホルマリン漬けにされたい~?」


変態科学者はカラスの首を掴んでぎりぎり締め上げる。


「あ、あの、()()が、ブルローネ様をお呼びです・・!!!」

「っ」


あのお方?

カラスがそう告げた途端、変態科学者の雰囲気が変わった。

な、何だろう?

雰囲気からして彼の上司とか逆らえない偉い相手とか?



「ちっ・・・・良い所だったのにぃ~・・・」


カラスから手を離し、変態科学者の爪や羽根がしゅるしゅると小さくなっていく。

戦意が、消えた?

変態科学者から威圧感がなくなったのを私は感じた。


「イクミ、だったよねぇ~・・残念だけどぉ~・・・勝負はまたこの次会った時にしよ~」


変態科学者の足元から黒い煙が湧いて、変態科学者を包み始めた。


「その時はぁ~・・・・君も僕の手で気持ちいい思いしてあげるからねぇ~♡」


煙が変態科学者を完全に包み込む寸前、ぱちんとウインクされた。


ぞぞぞぞ!!!

鳥肌がこんなにたったの初めてだよ!!!


黒い煙が消える。

変態科学者はそのままカラスと一緒にいなくなった。


「はぁ~・・何か、どっと疲れた・・」


体じゃなく、精神的に。

よく創作で変態さんは見るけど、実際目の当たりにすると強烈だわ~・・・。



「・・・・・・・・・・・・・」


私は地面の上で横たわるトカゲの魔物と人間に戻れた彼らの亡骸を見る。


「クリア、穴掘るの手伝ってくれる?この奥の地面を深めに」

「了解デス、マスター」


私は彼らをきちんと葬る事にした。

このままにしておくなんて、絶対できなかった。

この奥まった場所なら薬草が生えている場所とかなり外れてるから、誰も気づかないだろう。

荒らされる心配もない。



「・・・お、俺も手伝う」

「ランスロットさん・・体の具合は?」

「頂いたポーションのお陰で完全に回復した。どうか手伝わせてほしい」

「わ、私も!」

「このクララも是非・・!」


私達は彼らの遺体を丁重に葬った。

コーラルさんは彼らの為に歌を歌った。


彼らの魂が無事に天へ行けるように、生まれ変われたら今度は幸せな道を歩めるようにと、願いを込めて。


コーラルさんの歌は、凄く綺麗だった。


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