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第七十四話 海に起きた異変



ここ、ラメーマルの街は海がすぐ傍にある事で、漁業で街は栄えていた。

新鮮な海産物、時には真珠や海にしかない宝石も採れる事もあった。

更にこの街の魚料理は絶品で、旅行者も多かった。

それが今は。


「魚がいなくなった?」


冒険者ギルドに移動した私達。

アンドリューさんから聞かされた話は想像していなかった事だった。


「ひと月ほど前から、どういう訳か魚が一匹も取れなくなっちまったんだ。しかも魚だけじゃなく、真珠が採れる貝も宝石も全部!こんな事、初めてだ!」


何度も船で沖に出て、網を使っても小魚一匹取れないという。

宝石は海中の砂深くに埋もれている事が多く、素潜りの得意な女の人達が潜って宝石を取っているんだって。

ようは海女さんかな?

でもその宝石も、いくら潜って砂の中を探しても欠片も見当たらないらしい。


「それで街の人達は皆元気がなくて・・」

「店も殆ど閉まっている訳か・・」


冒険者ギルドへ向かう途中、沢山お店があったのにどこもやっていなかった。

特に料理屋さんは。


「魚も他の海産物も何もかも取れなくなってから客足がすっかり遠のいてしまった!このままじゃこの街は終わりだ・・!」

「原因は探ったのか?」

「勿論!色んな冒険者や魔法使いに頼んだ!だがいくら調べても分からなかった!更に悪い事にここから西の方角にロックウルフの群れが現れたって情報が入って、冒険者は皆、そっちにいっちまった・・」

「ロックウルフ?」

「Bランクの魔物です。体は小さいですが繁殖力が高く群れの数は平均50は超えます。牙に毒があって噛みつかれたら、8時間以内に処置しないと其処から肉が腐り落ちます」

「うん、毎回グロい情報ありがとうヒューゴ・・。でも、そんな魔物が出たらなるべく多くの人出がいりますね」

「ああ、それで冒険者は皆そっちのほうに移動した。お陰でこっちは八方ふさがりだ・・!でもそこへあんた達が来てくれた!!」


がばっとアンドリューさんは私達に向かって床に土下座した。


「頼む!!海に何が起こったのか調べてくれ!勿論報酬は払うから!!」

「あ、あの・・頭上げてください・・」


うーんどうしよう。


「おさかないないのー?じゃあからあげは?なし?」

「まあ、そうなっちゃうかな・・?」

「がーん!!」


ルルは魚のから揚げが食べれない事に、ショックを受けてる。


「これは・・とんでもない事になりましたね・・」


ヒューゴはシリアス顔で眉根を寄せてる。

魚のから揚げが食べれない事がそんなに問題だろうか・・?


「そんなのだめー!おねーちゃんおにーちゃん!しらべてあげよーよ!」

「師匠!これは由々しき事態ですよ!」

「ま、まあ確かに大変だけど・・」


こつこつ、と足に感じる違和感。

見ると、影の中からパテルさんが私の足を小突いている。

これは・・パテルさんもルル達と同じ意見なんだろうな・・。

アンドリューさんも、ずっと土下座したまま。

これはうんって言わないと顔を上げない空気だ。


「・・・・まあ、そろそろギルドで何か依頼を受けようと思っていたので、私達で良ければ・・」

「!!!あ、ありがとう!!本当にありがとう!!!」


アンドリューさんは涙を流して何度も何度も土下座した。

かなり嬉しそうだ。

よっぽど困ってたんだろうなぁ・・。


「あ、あともう一つ頼みたい事があるんだがいいか?」


え、まだあるの?


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