第六十七話 クリアネスナイトの実力
楽しかったドラシエル・アースの国から旅立って一週間。
パテルさんの飛行なら五日でラメ-マルの国へ着くと言うけれど、私は久しぶりの旅立ちだからゆっくりのんびり歩きたかった。
幸い最初は海の幸のから揚げを楽しみにしていた皆も、ドラシエル・アースの美味しいお菓子や食料、お酒なんかもいっぱい手に入ったお陰か、のんびり旅に反対しなかった。
「ママーおはな、いっぱい!」
「ほんと、一面お花畑」
周り一面、色とりどりのお花が咲いている。
何とものどかな風景だ。
風に乗って花の良い香りがする。
「確かに綺麗ですが、気を付けてください師匠・・。こういう場所は植物系の、特に花に偽装した魔物が潜んでいる可能性が高いですから」
「うっわ・・こんな綺麗な場所にもいるんだ・・」
「・・・・確かに魔物の気配を感じるな・・」
パテルさんが辺りを見る。
そういえば、何とも言えない気配が花畑の中から感じる・・。
「マスター、ココハ、私ニ任セテ下サイ」
肩から降りたクリアが元のサイズに戻って地面に立つ。
「そういえばソウルゴーレムの戦闘はまだ見た事ないな」
ヒューゴの言う通り、まだクリアが戦ってるところは見た事ない。
ここまで魔物出てこなかったし。
「ではお手並み拝見といこうではないか」
「クリアがんばれー!」
パテルさんとルルがクリアを応援する。
「クリアネスナイト、気を付けて」
「ハイ、マスター」
魔物の気配が強くなった。
ヒューゴ達は、クリアに任せると言ったけれどいざとなったらすぐに戦えるよう体制を整えてる。
キシャアアアア!!!
花畑の中から、とんでもなくでかい花が姿を見せた。
見た目はひまわり。
でも一つ目がぎょろっとこっちを睨んでてギザギザな歯が生えた口まである!
はっきり言って、気持ち悪い!!
「スナイパーサンフラワーです!Cランクの魔物ですが、奴が吐き出す酸の弾丸は強力ですので気を付けてください!骨も溶かしますので!!」
「いつも情報ありがとう!おっかない事まで!!」
大丈夫かなクリアネスナイト!?
クリアは微動だにせず、スナイパーサンフラワーを見上げてる。
スナイパーサンフラワーが口から酸を吐き出してクリアを狙った。
でもクリアはまるで瞬間移動してるかのように酸を避けた。
「早い・・・!」
「クリアすごーい!」
「あの巨体で・・中々のスピードだな」
私達もひょいひょいと酸を避けながら、クリアネスナイトの動きに注目してた。
ほんと、クリアってこんなに早く動けたんだっ。
びちゃ!!
「・・・・・・あ・・・」
と思ったら、一層大きな酸が吐き出されて、クリアネスナイトの腕に酸が・・。
「クリア!?」
「大丈夫デス、マスター。コノ程度ノ酸デ、私ノ体ハ傷ツキマセン」
クリアネスナイトの腕からぽたぽた零れる酸の液は地面を溶かすけど、その腕は一切溶けていなかった。
「ソウルゴーレムの体は酸にも耐える強度なのか・・」
ヒューゴが感心したような声を出す。
「デハ、コレデ終ワリニシヨウ魔物メ」
クリアネスナイトがジャンプした。
ぐっと拳を握り、そのままスナイパーサンフラワーの眼球へ拳を突き出す。
ぐしゃああああああ!!!
・・・・ボタ、ボタボタ。
「・・・・・うわぁ・・・・」
一撃パンチで敵を倒す漫画を思い出した。
クリアのパンチ一発で、スナイパーサンフラワーは木っ端みじんになった。
辺りに肉片が飛び散って、スナイパーサンフラワーの緑色の体液が綺麗な花畑を染める。
中々に、グロい。
「流石はソウルゴーレム・・・!」
「すごーい!つよーい!」
「一撃で粉砕とは・・やるな」
全く動じてないヒューゴ達。
何か、異世界小説にあるある的は最強パーティーになったなぁ・・。
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