第六十五話 酔いが語る言葉
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抱きしめられたと同時に、ヒューゴが付けていた仮面が床に落ちる。
「師匠・・・俺はずっと・・・師匠に伝えたかったことがあるんです・・・・」
うーむ。
ぎゅうぎゅうに力強く抱きしめられてるこの状況。
果たしてどうしたものか・・。
ここで可愛いヒロインなら絵になるだろうけど、相手が私じゃ話にならない。
まあヒューゴの事だから下心なんてないだろう。
ましてや私相手に。
「ヒューゴ、酔っ払ってるって自覚ある?」
「・・・・酔ってません・・・・」
はいお約束の酔っ払いの言い訳。
「師匠・・早く俺は貴方と対等になりたい・・・貴方の隣に並べるくらい強くなりたい・・一刻も早く・・誰かに先を越される前に・・」
「誰かって、誰?」
「貴方の周りには・・貴方を好いている奴が沢山います・・貴方はとても優しいから・・その中の誰かが、貴方を射止めるんじゃないかと・・俺は気が気でなりません・・」
「射止めるって・・」
こりゃー完全に酒が回ってるわ。
早く酔っ払いは寝かせよう。
「ほらヒューゴ、水飲んで今日はもう寝て・・」
「師匠」
ヒューゴがいつになく真剣な目で私を見つめる。
一瞬息を呑んだ。
「どうかそんなに自分を卑下に考えないでください・・。貴方は貴方が思っている以上に素敵な方です・・。今日の正装姿の貴方は誰よりも綺麗です・・」
頬を撫でられる。
「師匠・・・・俺は、貴方が・・・」
がくりとヒューゴが力なく私にもたれ掛かってきた。
「おおっと!?」
床に転びそうになったけど、瞬時に元の大きさに戻ったクリアネスナイトが支えてくれた。
「ありがとうクリア」
ヒューゴは目を閉じて、小さな寝息を零していた。
・・・寝ちゃってる。
何て安直なオチ。
クリアネスナイトがヒューゴをベッドに運んでくれる。
「ヒューゴ様、熟睡ナサッテマス」
「そうみたいだね」
ヒューゴの頭を撫でた。
酔っ払ってる所為か、ちょっと子供のような寝顔だ。
「・・・まだドキドキしてる」
胸を押さえるとドキドキしてるのが手に伝わる。
久々のヒューゴのイケメンアップはパワーが凄い。
まだまだイケメンに耐性ができてないや。
果たしてその胸の高鳴りの本当の原因はいかに──?
イクミ達の旅立ちはすぐそこまで来ていた。
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