第五十八話 手乗りサイズのゴーレム
「しかしどうしたものか・・」
何やら悩んでる様子のジークさん。
何に悩んでるんだ?
「お兄様、どうなさいましたの?」
「いや、このままゴーレム・・否、クリアネスナイト殿を外に出したら、国中騒ぎになると思ってな」
あ・・・確かに。
今までゴーレム連れて歩いてる人、見た事ないし。
おまけにクリアネスナイトはソウルゴーレム。
ソウルゴーレムって凄く珍しいみたいだから、分かる人に分かったらとんでもない騒ぎになるね・・。
「うーん・・変装するにしてもこんなに大きいとそれだけで目立っちゃうし・・」
「・・・・・・・・・小サクナレバ良イデスカ?」
「?」
しゅるしゅるしゅるっ
何と、クリアネスナイトは私達の目の前で、どんどん小さくなった!
ちょこん、と手のひらに乗るくらいミニマムサイズになる。
「コレデ、宜シイデスカ?マスター」
まるでフィギュアというか、おもちゃのロボットのような・・。
小さな小さなクリアネスナイト。
デフォルメされたような姿になって凄く、凄く・・・。
「「「「可愛い~~~!!!!」」」」
私だけじゃなく、ルルやオデットさん、オディールさんまでもメロメロになった。
ちょこん、と私の手のひらに収まるクリアネスナイト。
「うっわ!ちいさっ可愛い!」
「かわいーかわいー!」
「ゴーレムがこんなに愛らしい姿になるなんて驚きですわ!」
「これは・・っ何とも可愛らしい・・!」
こんな特技あったんだクリアネスナイト!
これなら私のカバンの中とかに隠れやすいね。
にしても可愛い!
「・・・・おなごとは、小さいと何でも可愛いと言う性質なのだろうか?」
「我には分からんが、何かが心をくすぐるのではないか?」
「師匠・・・あんなに夢中になるなんて・・・」
すっかり蚊帳の外のヒューゴ達がそんな会話をしていたのを、私達は気づかなかった。
その後、クリアネスナイトは私のカバンに隠れたので目立つ事なくお城に戻る事ができた。
ちょっと申し訳ないけど、クリアネスナイトには普段はこの小さいサイズでいてもらう事が多くなるかもなぁ・・。
ここだけでなく、他の国でも騒ぎになるのはあれだし・・。
夕食の時間、クリアネスナイトは食事は不要だという事が分かった。
ゴーレムは魔力がご飯代わりだってヒューゴと補佐丸言ってたもんな。
でも食事そのものには興味があるようで、私の肩の上でじーっと食事風景を見ていた。
お風呂はかなり好きみたい。
ゴーレムに性別はないというので、小さい姿のまま一緒に入ったんだけど(ヒューゴは何故か止めようとした。何で?)、ぷかぷか湯船に浮かんで気持ちよさそうだった。
そろそろ寝る時間。
クリアネスナイトは元の大きさに戻って、夜通し見張りをすると言いだした。
え?不眠不休するつもり?
「食事と同様ニ睡眠ハ、必要アリマセンノデ」
「いやいやいや、ずっと立ってられると凄い気になって眠れないから!それにここは安全だから見張る必要ないって!」
無理矢理でもクリアネスナイトを寝かせようとしてたら、部屋をノックする音。
ルルが代わりに出てくれると、オデットさんがいた。
何だろう?
「イクミ様!私の部屋で女子会をしましょう!」
・・・・・女子会?
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