第五十四話 ソウルゴーレム
なななな!?
何が起きてるのいったい!?
皆も何事か騒いでるけど私が一番驚いてるよ!
でもオディールさんとか凄い、すぐに剣を抜いて戦闘態勢に入ってジークさんとオデットさん守ろうとしてるもん。
あ、ヒューゴもパテルさんも私があげた武器を手にしてる。
ルルは・・・おーっと何か感嘆の声上げてる・・・。
まあそれは良いとして、本当に何が起きてるのさ!?
がらがら、と壁が崩れる。
溢れる光の中から石が見えた。
あれこの石・・・。
夢の中に出てきた石だ・・・・。
その石は私の傍に近づく。
「師匠!」
「だ、大丈夫!」
ヒューゴが弓矢を向けようとするけど、私は咄嗟に止めた。
何故か分からないけど、コレは危険じゃない。
そう思ったから。
私は両手を伸ばして、その輝く透明な石に触れた。
すると石はもっと強い光を放った。
思わず目を閉じる。
光が収まったのを感じて、そっと目を開けた。
皆もあまりの強い光に目を閉じていたらしい。
目を開けたそこにいたのは。
「あ・・・・」
真っ白い大きなロボットみたいなのがいた。
姿かたちはまるで騎士のような出で立ち。
胸元にはあの石がある。
顔は・・何か十字架っぽい大きな飾り?がついてて、かろうじて目みたいなのが見えるけど、それは夜空の星みたいにキラキラしてて綺麗だった。
そしてでかい。
分かりやすく言うなら、ラピュ○のロボット兵くらいある・・・。
一体なんだこれは?!
『これはゴーレムでござる』
え?ゴーレム?
ゴーレムって、いわゆる土人形的な?
「でもこれどうみても土じゃないし・・」
むしろ何か神々しいというか・・。
「あれは・・もしやソウルゴーレムか・・?」
ジークさんが目を見開いて呟く。
ソウルゴーレム?
「ソウルゴーレムだと!?」
ヒューゴが叫んだ。
え、何何?
「馬鹿な・・!ソウルゴーレムが実在していたというのか!?」
「実在?」
何か話が凄い方向にきたぞ?
「ソウルゴーレム・・通常のゴーレムとは違い、自らの意思を持った伝説の・・」
「ただの伝説ではなかったのか・・・!」
オデットさんとオディールさんも驚きの顔。
しかもオデットさん何か腰抜かしてない?
「ソウルゴーレム・・我も初めて見るな・・」
長生きパテルさんもソウルゴーレムと聞いて、興味津々な顔。
そもそもソウルゴーレムって何?
『ソウルクリスタルという、特別な魔石によって自我を持つ事が可能になったゴーレムでござる。通常のゴーレムは土の高位魔法によって造られ、ただ主の言う事を聞くだけの土人形でござる。ソウルゴーレムは自らの意思で考え行動ができるゴーレムでござる』
な、何か凄いゴーレムだっていう事は分かった・・。
でも何でその凄いゴーレムがここに?
「・・・・・・・・・・・・・・」
ゴーレムさん、静かにたたずんだまま。
でも何か・・凄い見られてるような・・?
「うぉっ!?」
ゴーレムが急に動き出した。
周りもどよめく。
ヒューゴやオディールさん達はいつでも戦闘ができるよう体制を整えてる。
だがゴーレムは予想に反した行動を取った。
「はい?」
何故か私、大きなゴーレムにぎゅっと抱きしめられました。
どういう事?
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