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第四十四話 竜人族の王女様



「うわああお城きれー!」


ついたお城は物凄く綺麗だった。

もうほんと、お洒落なお城だ。

世界遺産に残りそうなお城である。


馬車から降りる時、ルルがドライブリザードから離れたくないと駄々をこねたりとちょっとひと悶着あったけど、後で庭で遊んでいいとジークさんが言ってくれたのでルルも納得し何とかお城の中へ。

お城の中もすごく綺麗で広い!

その中で、仮面姿のヒューゴがもの凄い・・何というか・・笑えた。


「・・・・・・・・・・・・・」


ヒューゴは仮面を着けた時からずっと無言である。

うん、まあそうなるよね・・。

逆の立場だったら私もそうなるかも。

お城には兵士さん達も沢山いた。

そして凄い見られてる。

人間のお客なんて、珍しい事この上ないんだろうね。

正直、歓迎されてる雰囲気ではない。


「・・・冥王様の城の方が大きいな・・」


パテルさんがぽそっと呟いたのが私は聞こえた。

けど、反応しないようにした。

比べるもんじゃないと思う。

色んな意味で。



「お兄様!」


ぱたぱたと長い階段から誰か下りてきた。

うわっ凄い美人!

ジークさんとよく似てる!

例の妹さんで間違いないなきっと。


「オデット!」


やっぱり。

ジークさん、すんごい笑顔で腕を広げてオデットさん抱きしめようとする。

うーん、やはりシスコンだこの王様。

でもオデットさんはすーっとジークさんの横を通り過ぎた。

ジークさん空振り!


「まああ!この方達が噂の人間のお客様方なのですね!私今か今かと待っていましたのよ!」


まあ半分は人間じゃないんだけどね・・。

近くで見るとオデットさんほんとすらっとした美人だなぁ。

長身でマーメイドドレスが凄い似合ってる。


「あら?そちらのお方は我が国の仮面を着けてますのね?」


オデットさんがヒューゴに気づいた。

ヒューゴは無言を貫いてる。


「そちらの方は我が国の仮面を気に入ってくれてな、それで友好の印に仮面を贈ったのだオデットよ」

「まあそうだったんですの!我が国自慢の魔道具を気に入ってもらえて光栄ですわ!」


ジークさんの嘘をあっさり信じちゃうオディールさん。

ちょっと天然さんか?

・・・あ、ヒューゴが怒ってるのが凄い伝わってきた。

怒りのオーラが見える。

誰が気に入ったと言った!?と思ってるのが丸わかり。


「それよりオデット、挨拶がまず先だろう?」

「あ、そうでしたわ!改めましてはじめまして。私はドラシエル王国の第一王女、オデットと申します。皆様に会えて大変光栄ですわ。どうぞ自由にこの国を楽しんでくださいませ」

「はじめまして、私はイクミといいます」

「ルルだよー!」

「我はパテルだ」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「あ、えっとこの人は・・・・ヒューイットっていうの!」


何かどこかのテニス選手みたいな名前しか浮かばなかったけど咄嗟にしては上出来だよね?


「イクミ様にルル様にパテル様にヒューイット様ですね!お会いできて本当に嬉しいですわっ」


オデットさんはどうやら人間の私達を嫌ってはないようだ。

ずーっと傍らではオディールさんが私達を睨んでるけどね!


「お兄様ったら水晶鏡で外の世界を見ていたと思ったら急に出かけてしまうんですものっ。心配してたら人間のお客様を連れて来るという連絡が来て、私もう驚かされっぱなしですわ」

「水晶鏡?」


水晶鏡とは、魔法で外界と閉ざした状況にあるこの国が外の世界を見るための魔道具であるらしい。

時には国の外に出て、魔物を狩って肉の調達や薬草採取もする事があるのでその時に水晶鏡で外の状況を見るんだとか。

この水晶鏡は竜人族なら誰もが持っていて、一般の竜人族が持つ水晶鏡は使える回数が限られてるけど、お城にある水晶鏡は王族なら誰もが何度も使えるとジークさんが教えてくれた。

つまりジークさんはその水晶鏡で、私達を見つけたって事か。

聞く限り、プライバシーがない魔道具だな。


「あら?どうしたのかしら?」


何か外が騒ぎ始めた。

どうしたんだろ?

あ、兵隊の一人がすごい慌てて来た。


「王!ただいま入った情報ですが、サヴェッジドラゴンの姿を西の方角のある山にて、水晶鏡により発見致しました!」

「何!サヴェッジドラゴンだと!?」


ジークさんもオデットさんもオディールさんも驚く。

サヴェッジドラゴン。

オーウェンさん達を襲ったあのドラゴンだ!


閲覧ありがとうございます!

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よければ他の小説「タマらない!魔王様のペット生活」や「黒神蝶子のCHO→能力」も読んでやってください

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