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第四十三話 ヒューゴの災難



ドラシエルという国はどこかの洞窟の中にあるようだ。

テレビで見た鍾乳洞と景色がそっくり!!

でも国の頂上はぽっかり天井が空いてて、そこから空がくっきり見える。

そこから太陽の光が差してめっちゃ泉がきらきらしてる!

すごく綺麗である。

うわあ、ドラゴン姿の竜人族がいっぱい飛んでるぅ!


「我が城へ早速案内しよう」


泉にかかる大きな橋を渡って門へ向かうらしい。

うわっこれ馬車?

凄い大きいなぁ。

どうやらジークさんが乗るための馬車みたい。

勝手に飛び出したジークさんがいつ帰ってきても良いように、オディールさんが待機させてたよう。

オディールさん用意良いなぁ。

でも馬じゃなくて、大きなトカゲに似た生物がハーネス付けてるのが気になる。

これが馬の変わりみたいだ。

すんごい目付きわる!


「さあ乗れ」

「え、私達も乗って良いんですか?」

「王!これは王族専用の馬車です!」

「良い。余が許可する」


オディールさん、ジークさんの命令には絶対逆らわない。

でも、めちゃこっちを睨んでくるのが怖い・・。


「ぺたぺたー!」

「あっルル!!」


いつの間にかルルが、大きなトカゲもどきに乗っかってぺしぺし頭を叩いていた。


「こらこらっ駄目だよ叩いちゃ」

「つるつるぺたぺたしてたっ」


ルルちゃん、凄く楽しそうだけど一応王様の前だからね!

トカゲもどきさんごめんなさい。


「良い良い。ドライブリザードはおとなしい性質で、子供好きだ。乗りたいなら乗っても良いぞ」

「わーい!」

「ルルっ」


ジークさんの言葉にルルは喜んでまだトカゲもどきに乗っかる。

ドライブリザードっていうのか・・。

ルル、またぺしぺし頭叩いてるうう・・・。

あ、でもドライブリザードさん全然嫌がってない。

子供好きっていうのは本当みたいだ。


「さあ早く乗れ。お前達は余の客人だ。遠慮はいらんぞ」

「そうか。それじゃあ」

「おい師匠が先だ!師匠、お先にどうぞ」


先に馬車に乗ろうとしたパテルさんを止めて、私に先に乗るよう促すヒューゴ。

いやいやっ。

いくら私でも王族専用の馬車に乗るなんて躊躇するぞ!?


「いやでも、私達皆乗ると中狭いと思うんで・・」

「何、見た目はこんなだが中は広いぞ。さあ来い」

「わっわっ!!」


ジークさんに腕を引っ張られ馬車の中に入ってしまった。


「・・・・うわっ」


中は本当に広かった。

見た目と全然違う。

これはあれだ。

ヒューゴのテントと同じように魔法でこの馬車の空間が広いのかな?

そして凄く高級感がある。

セレブ御用達って感じ。


「ふむ、まあまあだな」


パテルさん、ちょっと偉そうです。

冥界育ちだと王族相手でもこんな風になっちゃうのかなぁ・・?

座る私の両隣にヒューゴとパテルさんが座り、向かい合うようにジークさんが座る。


「あれ?ルル?」

「ルル、ここでいいーっ」


ルルはすっかりドライブリザードの背中がお気に入りのようだ。

ええー・・?


「はははっドライブリザードも喜んでいるようだ。構わん、このまま出発しろ」


良いんですか!?

王様寛容すぎ!!

ルルちゃん、振り落とされないようにね・・。


「ああそうだ。忘れるところであった。ヒューゴ殿に一つ頼みがある」

「何だ?」

「客人にこのような事を頼むのは大変ぶしつけで申し訳ないが、妹のオデットに貴殿を紹介させたら大変な事になるのでな・・」


あ、私もそれが気になってたんだ。

妹さんはヒューゴの大ファン。

生ヒューゴを見たらどうなるか・・。

かなり心配だ。


「すまないが、この国にいる間はこれを着けててもらいたい」




馬車が国の中を進む。

入国する時、人間の私達が入る事でちょっと騒ぎになったけどジークさんが王の命令に逆らうのか?の一言で国に入る事ができた。

暴君だよジークさん・・・。

住人は皆、白銀の髪に鱗の肌をしていた。

町並みは白を強調にしてあって、何かギリシャみたいだ。

竜人族の皆さん、人間が入国したという情報が瞬く間に広がったらしくて、こっちを見てざわついてる。

馬車の後ろを歩くオディールさん、苦虫を噛み潰した顔をしてる・・。

何か、すいません。

ルルはずっとドライブリザードの背中でご機嫌である。

馬車の中はと言うと、私は顔を俯かせている。

パテルさんは素知らぬ顔をしてるけど、肩を震わせている。


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


ヒューゴはずっと無言。

その顔は、まるで仮面舞踏会に付けるようなど派手な仮面で隠してる状態だ。

ジークさんの頼みはこの仮面で顔を隠してほしいという内容であった。


「この仮面は魔道具でもあり、着けてる間は存在感が希薄になるのだ。これを着けていればオデットもヒューゴ殿だと気づく可能性はない」


竜人族は、どうしても国の外へ出なくてはいけない場合はこの仮面を着けて出るとの事。

にしてもデザインどうにかならなかったの?

私とパテルさんはお互い、笑いをこらえるのに必死だった─。


「黒神蝶子のCHO→能力」という新連載が始まりました。

よければそちらも読んでやってください(*´ω`*)


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