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第三十三話 退治した魔物の数に絶句されました



「うわあっ」


空から見下ろす光景はまさに絶景!

私は今、馬の姿になったパテルさんに乗ってフィオフルルへ帰還中である。

周囲から見えなくなる結界を張ってあるとの事で、誰かに見られる心配もないとか。


『我が主、気分はいかがですか?』

「すごくいいよっ」

「たかいたかい!」


ルルは私と一緒。

ヒューゴはパテルさんの分身体に乗っている。


「まあまあのスピードですね」


ヒューゴ、エップルのケーキそれで何個目?

ブランネジュでかなりお菓子買いだめしてたけど、もう半分はヒューゴの胃袋に入ったんじゃないかな・・?

まあ私もルルもエップルクッキーをさくさく食べてるんだけどね。

時折パテルさんにもちゃんとあげてる。


「リンベルト山まで半月はかかったけど、このスピードならフィオフルルまであっという間かも!」



三日後。



「ほんとにあっという間でしたね」

「あっという間だったねぇ・・」


難なく、フィオフルルの国に帰ってこれた。

こんなに早くつくとは思いもしなかったわ。


「あ、パテルさんの入国税も払わないと」

『それならご心配なく』


しゅるるっ


何とパテルさんは私の影の中へと姿を消した!


『従魔契約すれば、こんな風に身を隠す事もできるのですよ。これで入国審査もパスできるでしょう』

「ええ・・良いのかな?」

「しかし師匠、魔道具の鈴によって、万が一の事もあります。この方がよろしいのでは?」


それもそうか。

バレたら大騒ぎになるだろうしね。

結局私達はそのまま入国審査を受け(最初の時と同様に簡単に終わった)、ルルの分だけ入国税を払い国に入った。



「この国はブランネジュと比べると随分広いようですねぇ」


国へ入ったらパテルさんは影の中から人型の姿で出てきた。

幸い人気がなかったから良いけど、次からは出てくる時はちゃんと言っておくれ。

ああ、でも国に入る前にちょっと予感はしてたんだけど見事に的中してしまった・・。


(まあヒューゴ様だわ!それにあのお方誰かしら?とっても素敵・・!)

(冒険者かしら?ヒューゴ様に負けないくらい格好良い人ね!)

(何て優雅なお姿・・・お名前は何て言うのかしら?)


人型のパテルさんは物凄いイケメンさん。

ヒューゴに負けないイケメンさん。

そんな二人が並んで歩くと、大体予想はできるもの・・。

凄い目立ってる・・・。


影の薄さと二人のイケメンパワーで、私の存在はほぼ皆無と化してるようだ・・。

うん、私が目立つよりは良いか。



「これはこれはヒューゴさんイクミさん!おかえりなさいませ」


受付にいた男の人は私達の事を覚えていてくれた。

ああ、ギルド中の人達がヒューゴとパテルさんを見ている。

女の人の目なんかハートになってる人多いし。

あそこにいる男の人達はお酒、床に零してるし。


「今ギルドマスターをお呼びいたしますね!」


ライリーさん達元気にしてたかなぁ?

あの二人はいつも元気なイメージだけど・・。

・・・何か奥の方が凄いばたばた音が聞こえてきた。


「イクミ達が帰ってきたってマジか!!!?」

「こんなに早く!?」


わあ、ライリーさん相変わらずダイナマイトセクシー。

キーランさん、変わらずたくましそう。


「おい、聞いたか。イクミだってよ」

「イクミってあのアマンダをコテンパンにしちゃった噂の新人?」

「どこだどこだ?どこにもいねーぞ?」

「ほら、あそこの黒髪の・・」

「おおっいた!気づかなかったぜ・・」


えええ・・私、噂になっちゃってるのおお?

うう、嫌だなぁ。

変に目付けられたらたまったもんじゃないよ・・。


「おおっイクミっそれにヒューゴ!無事に帰ってきたんだな!」

「お久しぶりです。ライリーさん、キーランさん」

「まさかこんな短期間で戻ってくるとは・・そっちの二人は?」


そっか。

パテルさんはともかく、ルルが人型になれるようになったのはフィオフルルの国を出た後だもんね。

ライリーさん達になら、ルルの事話しても大丈夫かも。

パテルさんの正体は絶対言えないけど・・!


「えっと、詳しく話すと長くなるんですけど・・」

「おおっそうか!なら部屋に来てくれ」

「色々話、聞かせてくれよなっ」


私達はギルドマスターの部屋へと向かった。






「まさかルルが人間になぁ。世の中何が起こるか分からないもんだねぇ」

「ルル、にんげんになれたよーっ」

「そちらの方は偶然イクミ殿に助けられたとは、幸運でしたな」

「はい。旅の途中で魔物に襲われ危ういところをイクミさんが助けてくれたんです。イクミさんは命の恩人です。そのご恩を必ず返したくて旅に同行させてもらってるんです」


パテルさんの完全な作り話だけど、二人は信じてくれたようだ。

まあ本当の事を言う訳にもいかないしね。

それにしても咄嗟によくこんな作り話浮かんだなぁパテルさん。

あ、そうだそうだ。


「ライリーさんキーランさん、お預かりしていた剣はアーニーさんが見事に直してくれました。今出しますね」


無限空間から剣を出した。

新しい鞘付きの、ヒヒイロカネ製の剣を。


「この鞘はアーニーさんからの贈り物です」

「おお・・・ありがとよイクミ」


ライリーさんは剣を受け取ると、鞘から剣を抜いた。


「・・・・・・・・・やはりアーニー殿の腕はたいしたものだな」

「ああ、ヒビが入っていたのがウソのようだよ。ありがとなイクミ・・」

「私は剣を届けただけです。頑張ったのはアーニーさんです」

「いや、お前がリンベルト山まで行き、アーニーに剣を届けてくれたからだ。本当に感謝するよ」


鞘に剣を戻したライリーさんは、キーランさんと一緒に頭を下げてきた。

役に立てたようで、何か嬉しい。


「約束通り、報酬は払うぜ」


どさっと机の上に置かれた麻袋。

な、何か重たそう・・?


「金貨200枚。受け取ってくれ」


・・・・・・・・・200枚?


「えええええ!!!お、多すぎですよ!!!私は剣を届けただけなのに!!」


日本円で200万だよ200万!!

魔石持ちの魔物で170枚・・っ

そのプラス30枚増えてるんだよ!?

大金すぎるうううう!!!


「いや、これは正当な金額だとアタシもキーランもそう思ってる。何せお前への依頼は完全な身内問題だからな。魔物だらけの山にも行かせちまったし、これくらい払わねーとアタシらの気がおさまらねぇ」

「どうか受け取ってくれ」


うう、深々とまた頭下げられた。

最近頭下げられる事多いよおおお!

ほ、本当にこんな大金いいのだろうか・・?

でも受け取らないと、ライリーさん達納得しないだろうなぁ・・。

私は観念して金貨を受け取り、その重さにびくびくしながら無限空間へ仕舞った。


「そんで、討伐した魔物はどれくらいいんだい?」

「えっと、一応メモしておきました」

「おっ用意が良いな」


国に入る前に一度魔物の数を数えておいたから、そのメモをライリーさんに渡した。

ライリーさんはメモを見て、最初はわくわくしていた顔が段々と引きつっていった。

隣で一緒にメモを見ていたキーランさんは目を見開いてる。


まずホーンラビット。

5匹分の角と毛皮(肉は美味しいので売らないとの事)。


オーク。

3体 あと解体して買い取ってもらえる部位として睾丸と牙37体分ある。


ジャイアントドード(肉は美味しいので以下略)。

羽根と嘴と爪、10匹分。


ブラックドード(ジャイアントドードより凶暴。肉は美味しいので略)。

羽根と嘴と爪と目玉、20匹分。


ブラックボア(黒い猪みたいな魔物で、肉は美味しいので略)。

毛皮と牙、20匹分。


レッドピジョン(肉は略)。

羽根と嘴と爪、5匹分。


ホワイトピジョン(肉略)。

羽根と嘴と爪、18匹分。


ロックバード(略)

羽根と嘴と爪と目玉、5匹分。


レッドスネーク(こちらは肉は不味いとの事で解体してない)。

5匹。


ポイズンタランチュラ(こちらも食べられないので解体してない)。

20匹。


ギガマウス(ばかでかすぎる白い鼠。食べられないので略)。

30匹。


デッドサソリ(とんでもなくでかいサソリ。略)。

25匹。


数えてみて思ったけど、鳥系は売れそうな部位がほとんど同じだなぁ(他にも魔物はいっぱいいたが、ほとんど買い取ってもらえそうにない低ランクの魔物だったので死体は全てイクミが燃やした)。

ヒューゴはこのメモに魔物の損傷具合など、詳しく書き足してくれた。



「いやもう・・何か言葉にならねぇや・・」

「Aランクが10匹以上・・・こりゃとんでもない事になるな」

「何かまずかったですか・・?」

「いや、まずいとかそういうんじゃねえんだよ・・」


ライリーさんはうーんと唸った。


「こちらもできるなら殆ど買い取りたい・・でも資金の関係もあるから全部は無理だねぇ・・」

「非常に残念だがな・・」


ああ、なるほど。

Aランクもいるけど、Aは金貨200枚以上もするってヒューゴ言ってたな・・。

それが10匹以上だから・・・・・凄い大金じゃん!!(今気づいた)。

そりゃあライリーさん達も唸るわ・・。


「買取りはちょっと待ってくれるか?ありがたい事にこのメモは詳しく書いてあるからそれを検討にキーランとよく話し合って決めたい」

「どれも貴重な魔物だ。ここは慎重に選びたい」

「あ、私は全然構いませんよ。ヒューゴ達は大丈夫?」

「俺は全然大丈夫ですよ師匠」

「我も問題などありません」

「ルルねー、マ・・おねえちゃんがいいならいいよー」


ライリーさんとキーランさんは明後日まで考えたいと言ったので、明後日まで待つ事になった。

その間、シュクレちゃんのお店にまた行こうかな?


「そうだ、なぁイクミ。オーウェンに会ってやってくれないかい?」

「え、オーウェンさんにですか?」


ライリーさんとキーランさんの息子。

どんな人かは気になってはいたけど。


「でも大怪我されたんじゃ・・」

「それなら心配はいらない。ゆっくり療養したお陰で今はほとんど回復している」

「オーウェンに、今回の事を話したら帰って来たら直接礼が言いたいって言っててよ。どうせなら、お前の手からこの剣を渡してやってくれないかい?」


ライリーさんは再び剣を私に預けた。

そうだ、私アーニーさんから伝言預かってるんだった。

うっかり忘れる所だったよ。


「分かりました。是非行かせてもらいます」


そろそろイクミに忍者らしい事させたいなぁと思ってます

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