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第二十三話 ルルの成長と【吸収】スキル


そこにいたのは小さな女の子だった。

足に届くくらいの長い水色の髪に水色の目、真っ白い肌の、全裸の子。


「ル、ルル・・・?」

「ルル、か・・・?」


状況と展開からして、目の前にいる女の子はルルとしか思えない!

ヒューゴも同じみたいだ。


だけど、スライムの擬人化とは!

人間じゃない生き物が擬人化する、これももはやお約束なパターン!

それが目の前で起きるなんてっ

さすが異世界!

テンプレばかり起きてて逆に面白い!



目の前にいる女の子は目をぱちぱちさせ、私達を見上げる。


「・・・・・・・・・・・ママ!パパ!」


女の子は満面の笑みで私達に飛びついてきた。


「「・・・・・・えええ!?」」


衝撃的な言葉と共に。





『この者はルル殿で間違いないでござる』


やっぱりこの子はルルだった。

私の膝の上にいるルルはご機嫌でにこにこしている。

とりあえず着替え用のシャツを着せたけど、大きすぎてワンピースになってしまってる。

あ、髪の毛はスライムの時みたいにぽよぽよでぷるぷるのままだ。


「ルル、おっきく、なった!」

片言だけど、一生懸命喋るルル。

可愛くて思わず撫でてしまう・・。

この可愛さ、やっぱりルルだ、うん。


「スライムが人型になるとは・・信じられません」

「やっぱり魔石が原因かなぁ・・?」

「そうとしか考えられませんね」


ステータス値を向上させる特別な魔石。

擬人化展開で内心テンション上がっていたけど、ルルのステータス値を確認してみよう。



【名前】ルル

【年齢】一ヶ月未満

【種族】スライム

【レベル】54

【魔力】250

【攻撃力】225

【守備力】240

【俊敏性】250

【運】235

【スキル】吸収 毒魔法 擬態 擬人化


おおおおお!?

かなりレベルアップしてるんだけどっ!

ステータス値も倍だ!

これが魔石の効果なの?すっご!

あれ?スキルも増えてる?


『魔力が上がった事とレベルアップにより、【擬人】のスキルを会得したでござる。このスキルによって人型へと変化が可能になったでござる』


なるほど・・魔力やレベルアップで新しいスキルが手に入る事もあるんだ。

んじゃこの擬態ってのは?


『【吸収】スキルにより、魔物を吸収した事でその魔物の能力が使えるようになったでござる。ブラックカメレオンは擬態能力を持っていたので、ルル殿もその能力が使えるようになったでござる』


へええ~っ。

【吸収】のスキルって、今一どういうスキルなのかよく分からなかったけど、要は相手のスキルを自分のスキルにする事ができるって事だな。

ある意味チートなスキルかも。


「という訳で、ルルはいたって問題なしだよ」

「それは良かったです。しかし【吸収】のスキルとは、使い方を間違えるととんでもない事になりそうですね」

「確かにね。ちゃんと使いこなせるといいね~」


ルルの頭を撫でると、ルルは嬉しそうに笑った。

にしても・・。


「マーマ!」


私を見てママと呼ぶルル。

まあ刷り込みで私を親だと認識したからそれは分かる。

正直、ママと呼ばれて何かくすぐったいけど嬉しい。

でも。


「パーパ!」


ヒューゴを見てパパと呼ぶルル。


「俺がパパ、ですか・・・」

「パーパ!」


ヒューゴに手を伸ばして、抱っこを強請るルル。

ヒューゴがパパとは・・。


「いつも一緒にいるからパパって思いこんじゃったのかなぁ」

「はぁ・・・」


ルルを抱っこしてあげるヒューゴ。

おお、イケメンのイクメン姿は絵になる・・!

この姿はSNSとかで有名になるな絶対。

イケメンでイクメンなら、世の女性を虜にするからねっ。

いやでも、私がママでヒューゴがパパ・・。

知らない人が聞いたらびっくりするだろうなぁ。

ちんちくりんと超イケメン。

見た目からして、あまりにもつり合わなさすぎる夫婦になっちゃうよ。

私が奥さんって・・ヒューゴがあまりにも気の毒すぎる。


「ルル、ヒューゴの事は名前で呼ぼう」

「?」

「私がママでヒューゴがパパって・・ヒューゴが気の毒だからさ・・」

「そんな事はないですっ」


うぉっ、ヒューゴが大声で否定した。

え、どうして?

はっ!そ、そうかっ。


「ルルにパパって言われるの嬉しかったりする?」

「いえ、あのその・・・ま、まぁ・・その」

「そっかぁ・・・」


ヒューゴの反応を見て確信した。


「ヒューゴもルルの事、可愛がってたもんね・・。それならパパって慕われていたんなら、嬉しいよね。うんうん」


私がママって呼ばれて嬉しかったように、ヒューゴも嬉しいんだね。

分かる分かる。


「分かるよヒューゴ。それだけルルに好かれてるって事だもんね」

「・・・・いや、まあ・・その・・・」

「んでも私達だけならともかく、国とかだとせめてお兄ちゃんお姉ちゃんって呼ばせた方がいいんじゃないかな?パパママだと色々誤解招きそうだし」

「・・・・・・・そう、ですね・・」


何かヒューゴの様子が可笑しい。

そんなにパパって呼ばれたいのかな?

ヒューゴ、ルルの事本当に可愛がってるんだね。

これは将来本当にイクメンになるかも。

ヒューゴの奥さんになる人は幸せ者だわ、うん。


「ママはママ!パパはパパ!」


ルルに、国とか沢山の人がいる所では私達の事はお兄ちゃん、お姉ちゃんと呼ぶようにしようと教えてみたけど、ルルは首を傾げてパパママと連呼した。

これは長期戦になりそうである・・。


====================


「んもう、イクミったら鈍感ね~。これで関係がもっと進展すると思ったのに~!これはもっとお膳立てしてあげないと駄目ね!」


ルルが人間になるという展開、予想できた方も多いかも

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