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第九十五話 思わずイクミは同情してしまった

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「そ、それでどうなったの?」


サヴェッジドラゴンとジークさん達の戦いが頭をよぎった。

皆、殺されそうになったあの時の事を。

あの時は、何とか私が倒せたけど・・・・・。


しかしいかんせん・・・。

シリアスな雰囲気なのに、ヒューゴ達の派手な衣装の所為でどうにもお笑い要素が・・・。

いけないいけないちゃんと話を聞かないと・・!


「はい・・・俺達はサヴェッジドラゴンのように変化を遂げたケートスを見て思わず・・・」


ごくん。

思わず息を呑む。

何か大変な事が起きたんだろうか?

この3人に限って、大事にはなってないだろうけど・・。

怪我もしていない様だし・・・。


そんな私の心配は、チリのごとく消え去った、



「歓喜に震えました!!」

「・・・・・・・・・・・・・・・・は?」


めちゃくちゃ輝いたイケメンスマイルのヒューゴ。

ゴージャスな衣装を着てるから余計にまぶしい・・・!

そんなヒューゴに同調して、パテルさんもルルも楽しそうに話し始めた。


「ここ最近相手にしていた魔物はどれも雑魚・・!知らず知らずにどうもストレスが溜まっていたのですよ我が主!」

「あのねあのね!ルルもね、どらごんとほんとうはたたかいたかったの!」

「実は俺ももっと高ランクの魔物と戦いたいと思っていまして・・!そこであのケートスとの出会い・・!!!!」


体力を持てあましていた3人は、サヴェッジドラゴンのように変わり果てたケートスを見て、意気揚々に武器を手に飛びかかった。

そこからは3人の容赦ない攻撃が始まった。


ルルがマシンガンのように体内に蓄積していた毒を無数にケートスへと放つ(ポイズンバレットという毒魔法の一つ)。

パテルは仕込み杖である刀に刀身に己の血を纏わせ、毒で腐り始めたケートスの体を容赦なく切り裂く。

ヒューゴは水の中でも熱く燃え滾る火の魔法を弓矢に魔力を込め、火を纏った無数の矢をケートスの目に打ち放った。


ケートスに攻撃させる隙は全く与えず、これでもかという位、3人は攻撃を続けた。



「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


それを笑顔で語るヒューゴ達に、イクミは何も言えなかった。

思わず、心の中でフルボッコにされたケートスに同情したのは秘密だ・・・。


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