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第九十三話 海の魔物の正体1



私達の登場にさらに大騒ぎになったけど、流石はランスロットさん。

上手く私の事を説明してくれた。

私がヒューゴ達の仲間だという事で、また更に歓声が上がったけどね。

熱い・・人魚も竜人族も皆熱い・・熱気が凄い・・。


「イクミさん、俺達は一度城に行きます。父上と母上に全てを話してきます。皆さんはここでしばらくお待ちください。何かあったら近くの兵士達に何でも申しつけて下さい」

「あ、うん・・・ランスロットさんもコーラルさんも、しっかりね」

「イクミ様・・ありがとうございます」


コーラルさんは上品に頭を下げた。

ちょっと不安はありそうだけど、その目はちゃんと覚悟を決めた色をしている。

彼らがやった事は身勝手な部分が大きかったけど、ちゃんと反省できる心を持ってるからね。

応援してるよ。


正直、こんなド派手きんきらきんな神輿に残されるのはアレだけどね!


クララさんに乗って、数人の兵士さん達と共に小高い丘の上にそびえ立つ建物へと飛んで行った。

きっとアレがお城だろう。

・・・・・・・・気のせいだろうか?

物凄い見覚えのある外観をしてる。

江戸時代に出てくる和のお城そのまんまなんだけど!!

わー、周りはサンゴや巻貝のようなお家なのに、何か色んな意味でお城が目立つ・・。



「師匠、改めてここで何があったのかお話します」

「あ、う、うん!」


懐かしい日本を思い出しながらも、ようやく私は本題を思い出す。

ヒューゴ達は分かりやすく言葉を選びながら話してくれた。


海の上に探索に出かけたら、竜人族の王様にほぼ強引にここへ連れてこられた事。

海に現れた謎の魔物によって、この国が被害を負っている事。

そして、ヒューゴ達の前にその魔物が姿を現わした事を。


「その魔物は黒い霧に覆われていて、姿形を完全に隠していました。魔物は明らかにこの国を狙ってここを包み込むシャボンを割ろうと攻撃を仕掛けてきました」


兵士達が国を守ろうと、シャボンの外へ出ていくのを見てヒューゴ達も戦う事を決めた。


「海で起こっている異変の原因がその魔物なら、魔物を倒せば異変は収まり、ギルドからの依頼も達成しますからね」


パテルさんの言葉にヒューゴも頷く。


「私達は水の中でも自由に戦えるように自らに魔法をかけ、魔物の元へ向かいました」

「ルルもー!」


ルルは私の膝の上に座ってどや顔。

どこで覚えたのその顔・・・。


にしても黒い霧に覆われた魔物っていったい・・。


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