第九十二話 イクミの葛藤
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
絶句。
私は文字通り言葉を失った。
いやね、最初はシャボン玉に包まれたドラシエル・マリーンを見た時は興奮したよ!
だってすんごい綺麗なんだもん!
浦島太郎に出てくる竜宮城なんか目じゃないくらい綺麗なんだもの!(竜宮城見た事ないけど)
これこそ絵には描けない美しさじゃない?
ドラシエル・アースも綺麗な国だったけど、ここも負けてないね。
しかもしかも!人魚は空を海の中のように泳いで移動できるんだよ!?
この世界の人魚は飛べるんだよ!?
興奮しない方がおかしい!
でも、そんな私の興奮は一気に鎮火された。
ランスロットさん達が生きて帰ってきたのはあっという間に国中に広がって、クララさんに乗ってる私達を街の人達から一斉に注目を浴びた。
街の人達は皆、何か煌びやかな格好をしてて楽器とか持ってる人も多かった。
イヤリング越しに聞こえてきた音楽はこれかなー?と思っていたら、その街の中心部。
何というか豪華絢爛、めっちゃキラキラした、それこそシャンデリアがそのまま神輿となった乗り物にヒューゴ達がいた。
いたのは良いんだけど・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
その姿に私は言葉を失った。
何で全員、小○幸子みたいな煌びやかな衣装を着てるんだ?
シャンデリア神輿に負けないくらい、キラキラしてる・・。
輝いてる・・・。
どうしよう、何て声をかければいいか分からない。
そして・・・。
めっちゃ笑いたい。
「師匠・・・・」
「ママー」
「我が主・・・・・」
ルル以外は顔に影ができてるから、笑えないけど・・・でも笑いたくて仕方ない。
しかし笑ったら相当傷つけるだろう。
もし私だったら、絶対笑われたくない。
ああでも笑いたい。
心の中で、笑いたい自分と笑ってはいけないと制止する自分が争ってるぅぅう!
「・・・・・あー・・・えー・・・・・とりあえず・・・話を色々聞かせて?」
目をそらしながら。
ようやく出せた言葉はこれだった。
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