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詩集「無地ノート」

はこべの花かんむり【春の詩企画】

子どものころ はこべの花かんむりを作りました

はこべの花を知っていますか

ななくさ粥のときに食べる ―― あの。


手折るそばからなよなよとしおれていくあの雑草は

花もすぐに落ちてしまう

白い花弁が

一枚 また一枚

やっと編み終える頃には

花かんむりと呼ぶのもはばかられるほど

葉っぱばかりになっていました。


―― あの

あのたよりない手触りは

あのくたりとした重みは

いまだにこの髪に絡んでいるけど

いま はこべを摘んで編んでみても

あの花かんむりにはならないのです。




はこべやはこべ

こころにはこべ

2003年~2008年のいつかに制作。


本作は「春の詩企画」参加作品です。

企画の概要については下記URLをご覧ください。

https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2230859/(志茂塚ゆり活動報告)

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― 新着の感想 ―
[良い点] 小さな頃にみた景色も、感じる思いも、成長するにつれて、変わっていく……そんな”変化”というものは、ふとした瞬間に感じられるものですよね。
[一言] 子どもの頃に触れた色鮮やかなあれこれが、大人になって改めて手に取ってみると全く違ったもののように感じてしまう……そういうこと、ありますね。 例えばクモとか、サワガニとか、カエルとか。 思い…
2019/02/19 18:41 退会済み
管理
[一言] はこべの花かんむり、子供のころに、近所の女の子とよく作りました 確かにすぐに萎れてしまうんですよね 子供達は、こうした草花に接する機会がぐんと減っていると思います いつか、花かんむりの…
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