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声優さえできればいい。   作者: 東郷 アリス
3/5

第3話 それぞれの理由

お話は前のとあまり変化はしてないです。


俺は赤宮 きりん、14歳。思春期真っただ中の中学二年生だ。といっても今は春休み。すぐに三年生になるんだけど。きりん。あと、この名前きりんとなると女子にしか見えないけど、一応正真正銘の国から認められている男だ。


そんな俺が今向かっているところは…


「来ました!秋葉原!」


なぜ俺が秋葉原に来ているかというと…


「うっ、ううっ!封印されし俺の右眼が疼く!みんな逃げろっ!」


そう、中二病をこじらせに……嘘です。すみません、調子に乗りました。本当の目的は、好きな声優のイベントを見に来ただけです。本当…だよ?


俺は小さい頃声優に憧れていた。どうやってタイミング良くボイスを入れるんだろ?あんなに上手く出来るんだろ?色々な疑問を持ちながら、自分でも楽しんでいたし、ワクワクもした。


そしていつしか自分も声優になりたい。そう思うようになった。だけど、ガヤやモブキャラをやりたいわけではなかった。俺は、メインヒロインをしたかったんだ。


だけど夢は叶えようとする前に、どうあがいても叶えられないことを知った。そう、俺はメインヒロインは女だけだということに気づいたのだ。そう、今までしてきた声優の真似事も、声優のための練習も歌も全てが無駄だったのだ。


だけど俺は完全にはその夢を諦めることは出来なかった。メインヒロインにならないことを知ってもそのための練習はした。そしてついには、アニメなどにも思い切りのめり込んでいった。


そしてついには普通を越えた。自分で言うのもなんだけど、俺には声優の才能があったらしい。だけど、それでも男ではなれない。なることができない残酷な道。


そして俺はその道を知りたくなった。メインヒロインの座を持っている声優はどんな人なのか。


というわけで、今日は俺の好きなアニメのメインヒロインの声優のイベントというわけだ。


俺はその声優のイベントをじっくりと見届けた。


結果からいうと…


すごく面白かった。結構自分も盛り上がったし。


俺はイベントの余韻に浸りながら秋葉原の道を歩く。そしてしばらくして本音が口に出てしまった。


「メインヒロインか…」


そう、つぶやいたときだった。


「君、声優になりたくない?」



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